フランス語を勉強している人、Web上で無料レベルチェックを受けられるのを知っていますか? CEFR(DELF)のレベルで判定してくれます。

東京日仏学院のレベルチェック
institutfrancais.jp/tokyo/nive

TV5MONDEのレベルチェック
apprendre.tv5monde.com/fr/appr

日仏学院は文法、読解、リスニングがあるけど、TV5MONDEはリスニングのみ。

『千と千尋の神隠し』の「よきかな」というせりふがフランス語字幕で「セボン」になっているという件、私の記憶と違うような気がしたので手持ちのBlu-rayで確認したら字幕は「Bien joué...」になっていた。せりふは「Bien réjoui...」と聞こえる。「C’est bon」は直訳っぽいので、いわゆる「ファンサブ」か、DVDの字幕なのかもしれない。

せりふと字幕が違うのはよくあることで、文字数制限のせいの場合もあるけど、今回の理由は不明。

あと、フランス語版で変なのは、フランス語にはh音がないからハク(Haku)が「アク」になるのは仕方ないとして、千尋(Chihiro)が「シイロ」になっちゃってるのは発音が変わりすぎじゃないか。つづりをTchihiroにすれば「チイロ」と読めるけど。

nijimen.net/topics/441528

『もののけ姫』旧盤DVDをフランス語音声で観ていて気づいたこと

開始から40分ぐらいのところで、たたら場に隔離されている病者が「エボシ様、長(おさ)が何かを申しております」と言う。「長」は英語のChiefやLeaderに当たる肩書きだと思っていたけど、フランス語版では「Osa」と言っている(Madame, il me semble qu’Osa voudrait prendre la parole.と聞こえる)。英語版(My Lady, Osa has something to say.)やイタリア語版も同じ。

ということは、「長」って人名だったの?

ビートルズが立ち上げたApple Corpsを「アップル・コープス」って誤読する日本人が昔は多かった気がするけど、最近は「アップル・コア」という正しい読みが広まっているようで喜ばしい。

corpsを「コア」と読むのは、これがフランス語由来の単語だから。フランス語では、原則として語末の子音を発音しないので、corpsの発音は、[kɔːr](カナ書きすると「コール)」。この音は、アメリカ英語では「コア」、イギリス英語では語末のrを発音しないので「コー」になる。

日本人向けのDuolingoフランス語は初級レベルの問題を延々とやらされるので飽きてやめた。英語圏向けのほうがレベルが高くていいと聞いたので、途中の易しい問題をスキップしながら続けている。

Duolingoフランス語(英語圏向け)をやってたら、Cats have seven lives.という文が出てきた。英語ではCats have nine lives.というはずなので調べてみたら、ヨーロッパでは7が普通らしい。

これ、相談内容自体が間違っていると思う。 

「レイゾンデイト」なんていう発音は聞いたことがない。辞書を見ると、[rεzɔ̃ dεtr]と発音するから、カナ表記は「レゾンデートル」で合っている。Forvoでネイティブの発音を確認しても、êtreのrまでしっかり発音している。ていうか、「消音」って何だろう?

質問者は頭を「レ」じゃなくて「レイ」と二重母音みたいに表記しているから、フランス語由来の英語の話をしているのかもしれないけど、英語でもêtreのrは発音するんだよね(ただし、教養がない英語ネイティブなら「レイゾンディーター」みたいに発音する可能性はある)。

そもそも相談内容が間違っていたら調査しても解決するはずがないけど、レファレンスサービスの役割は調べ物のサポートだから調べざるをえないということだろうね。

でも、êtreのrは誰でも当たり前に発音しているから、rを発音する理由を説明している文書は存在しないと。


QT: misskey.io/notes/9fipd15i0g
[参照]

国立国会図書館レファ協非公式  
【未解決】フランス語で存在理由を意味する「raison d’etre」(レイゾンデイト)という言葉がある。末尾に「re」がつくが消音のため発音しない。最近「レイゾンデイトル」というカタカナ語として使われているのを耳にした。どうして「ル」がついたのか、理由を知りたい。(栃木県立図書館) http...

ispace月着陸船の通信が途絶した件を報じる

フランス語では「月面着陸」をalunissageという1語で表現できるのがビックリ。動詞のalunirを名詞化したものだけど、この動詞をよく見るとlune(月)が隠れているから、atterrir(着陸する)に隠れているterre(地球)をluneに差し替えた単語だろうね。

ちなみにLe Mondeはalunissageを使わず、英語のlanding on the moonと同じようにl’atterrissage sur la surface de la Luneと表現している。

nouvelobs.com/sciences/2023042

きょうの1jour1actu「Pourquoi la nourriture est de plus en plus chère ?」。blé dur(硬い小麦)って何だと思って調べたら、パスタの原料にするデュラム小麦だった。英語ではdurum wheat。durumはラテン語で硬いという意味。

1jour1actu.com/france/pourquoi

Yukihiro Takahashi, le métronome du Yellow Magic Orchestra, ne bat plus

この見出しはおもしろい表現。直訳すると「YMOのメトロノームである高橋幸宏は、もう拍子を刻まない」。普通はmétronomeではなくbatteur(ドラマー)と短くいうところだけど、あえて長い単語を使ったのは、テクノポップのドラムが刻むリズムは機械のように正確に思えるから?

nouvelobs.com/musique/20230116

きょうの1jour1actu「Pourquoi TikTok est si populaire ?」
challengeは「シャランジュ」ではなく英語式に「チャレンジ」と発音している。

1jour1actu.comはフランスの子ども向けのサイトだけど、私は動画をリスニング教材として利用している。

c’est faire faireって間違いだろうと思ったけど、よく見たら合ってた使役形。

「海よ、僕らの使ふ文字では、お前の中に母がゐる。そして母よ、仏蘭西人の言葉では、あなたの中に海がある」(三好達治)
mère=母、mer=海

Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。