"Shadow Films" by Ben Peek
オーストラリアの作家のノヴェレット(中短編)。
主人公は秘密の仕事で稼いでいる。事前に受け取ったセリフを、映画のエキストラとして撮影されている間にこっそり唱えるのだ。この“影の俳優”業の意義は当人も知らないが、世の中には“影の俳優”に気づく人たちもいた。中にはエイリアンが人間に混じって暮らしている証拠と陰謀論に結びつける動きも。
注意:死や暴力の描写あり。
#鹿の原文読書
https://www.lightspeedmagazine.com/fiction/shadow-films/
慶應義塾大学出版会から「サンリオ出版大全」が出ます。
もちろんあの伝説のサンリオSF文庫についても書かれているので、すごく気になります!!!
昼は終わらない事務作業、夜は膨大な書類整理
約1.8万時間の工数削減に成功した、市役所職員の苦労と工夫
https://logmi.jp/business/articles/329944
Kintoneでコロナ禍の事務作業を乗り切った話で、大変な状況をサバイヴされた点が喜ばしい。一方、この方の業務時間外の独学や真面目さに救われたようなものだし、これから導入が進むと勘所がない人が作ったモジュールの最適化や棚卸しが必要になりそう。
Lightspeed誌でアーレイ・ソーグの書評に目を通していたのですが、今月取り上げられている本『The Black Girl Survives in This One(今回は黒人少女が生き延びる)』で「黒人の少女が人間や人外の敵と戦い、生き延びるヤングアダルト・ホラー・アンソロジー」 というテーマでした。一部のネット小説の題名並みにテーマで内容を全開示している。
Book Review: The Black Girl Survives in This One (edited by Desiree S. Evans & Saraciea J. Fennell)
https://www.lightspeedmagazine.com/nonfiction/book-review-the-black-girl-survives-in-this-one-edited-by-desiree-s-evans-saraciea-j-fennell/
<BT ファンライター部門を受賞した中国のArthur Liu氏(aka HeavenDuke)も世界SF大会出席中に色々不便な/快くない思いをされていたようですし、今回の件に心を痛めています。
詳細不明の「不適格」と事務的ミスの両方があり得ますし、いずれにせよ関係者からなぜノミネートされなかったのか説明が求められるのは当然です。
また、私もCora Buhlertさんのまとめ記事が充実していると思います。私は彼女にはブロガー/ライター/パネル登壇者/読者として信頼できるSFFコミュニティの人という印象を持っています。英語で執筆・登壇活動しているドイツの人です。
https://corabuhlert.com/2024/01/21/the-2023-hugo-nomination-statistics-have-finally-been-release-and-we-have-questions/
この件、古沢嘉通氏が追ってくれていた。 https://twitter.com/frswy/status/1749994831894737058
面倒な事態になってるなーと思うものの、これを面倒で片づけてしまうのも駄目だよなー。とはいえ、この手の業界騒動を逐一追うと疲弊するだけなのも知っているので……。
なお、この方の記事がかなり網羅していて、今見たらここ数日でめちゃくちゃ追記(各所へのリンク)が増えている。
https://corabuhlert.com/2024/01/21/the-2023-hugo-nomination-statistics-have-finally-been-release-and-we-have-questions/
2023年ヒューゴー賞の統計が発表されて、なぜか正当な理由なく「対象外」となった候補者がいるということで、中国側からの規制なのか自主的な規制なのかみたいな話が出てざわついているみたい。『鋼鉄紅女』のシーラン・ジェイ・ジャオもアスタウンディング新人賞で対象外となったらしい。 https://file770.com/2023-hugo-nomination-report-has-unexplained-ineligibility-rulings-also-reveals-who-declined/
記事にも以下引用が加筆されましたが、北海道&東京下町SFアンソロジー掲載作には
-依頼原稿枠と公募枠がある。
-公募地域が限定されているのは、依頼原稿枠も鑑みて舞台の偏りを調整するため。
ということだそうです。
(夜分に素朴な疑問へのご対応をありがとうございました)
以下引用>※作品内容の重複を避けるため、公募作品の舞台となる地方を限定しています。
https://virtualgorillaplus.com/nobel/kaguya-books-hokkaido-tokyoshitamachi-public-offering/
具体例:移民あるいはディアスポラ作家のための季刊SF誌khōréō。
>khōréō is a quarterly magazine of speculative fiction by immigrant and diaspora writers.
https://www.khoreomag.com/
故郷喪失アンソロジー、もっとも近い概念はディアスポラ作家のアンソロジー/特集号ではないでしょうか。
ディアスポラって原義は「民族離散」なので私も初見ではギョッとしましたが、今は下記引用のようにルーツ以外の国で暮らすことを比較的カジュアルに意味しています。
a: people settled far from their ancestral homelands
e.g. members of the African diaspora
https://www.merriam-webster.com/dictionary/diaspora
東京下町SFアンソロジーの町指定のほうは江戸期の下町ですかね。新下町(足立区、葛飾区、江戸川区)は公募投稿作の舞台には選べない。これもなかなか難しそうです。
>以下のコンセプトに則った、東京の下町、または架空の下町を舞台にしたSF短編小説。
>ただし、東京の下町を舞台にする場合は、作品の内容の重複を避けるため、神田、日本橋、京橋、新橋、芝のエリアを舞台にしてください。
https://virtualgorillaplus.com/nobel/kaguya-books-hokkaido-tokyoshitamachi-public-offering/
あ、網走支庁が、オホーツク総合振興局になったということなのか。
https://ja.wikipedia.org/wiki/北海道#総合振興局・振興局(支庁)
参考:振興局の一覧
https://www.pref.hokkaido.lg.jp/gyosei/shicho/index.html
この区分、天気予報や災害のときに耳にするイメージです。(普通のニュースは市や町の単位で報じられるので、広域に影響が出るときしか聞く機会がない。もっとも私は低学年までしか住んでいなかったので、大人はまた違う印象かもしれません)
会社員ときどき文筆業。
Japanese SFF book reviewer & anthologist