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日本の夏、怪談の夏。ということで好きな怪奇もの。明日になればすべて入れ替わります◎

山口年子「かぐや變生」
藤野可織「ちびっこ広場」
Pemi Aguda “Manifest”
Rosario Ferré“The Youngest Doll”
キット・リード「ぶどうの木」
J・D・ベリスフォード「のど斬り農場」
渡辺温「可哀そうな姉」
小松左京「牛の首」
アンリ・ミショー『魔法の国にて』
あめかすり『オママゴト』の電車が止まらなくなるやつ

新潮社〈創造の小径〉の未刊の本を紹介しているブログ記事。ロブ=グリエ『エデン以前』、ホアン・ミロ『カタロニア語ノート』など。
uuuzen.exblog.jp/29677413/

Ogawa YukimiのPerfect、翻訳そのものは十分可能でも、エッセンスを保持したまま日本語に訳すのは少し難しい気がします。たとえば、とてもユニークなかたちでmore perfectなる比較級の表現が出てくるけど、小説内部では必然性があっても「より完全」とはあまり日本語では言わないですよね。くわえて、登場人物の名前もPerfect。でも、部分的にでも日本語にしづらいということが真なのであれば、作家にとって英語で書くという選択に意味がある、ということなのではないでしょうか。

サイコロジーって、人の気分や気持ちについての学問だったんだ。今日までサイコロについての学問だと思ってた。ふたつ同時に振ったときにゾロ目が出る可能性の研究、みたいな。だからこそアメリカとかでは理系の学問とされてるんだとずっと思ってました……。

(系譜づけるとか、そういう意図ではなく) 四元康祐『噤みの午後』や堀田季何『人類の午後』といった書物は、その世界への〈開かれかた〉において、ミウォシュの詩のような稀少な美点を宿していると思う。ながく考えてゆきたい。

栗田路子ほか『夫婦別姓 家族と多様性の各国事情』(ちくま新書)、とても面白いです。姓の話だけでなく、それを窓にしていろいろな国の社会制度について理解を深める一助となります。

「台湾と日本は違う。韓国とも違う。もちろんそうだけれど、違うのに隣国にも同じような問題がある、だけでなく、その問題を異なる角度から考え解こうとする人たちがいる、とわかるだけでも、どんなに心強いことだろう。一瞬の祭典や博覧会に頼って自国をアピールしたり回顧したりするより、旅を通じてそんな視線を重ね合わせていくほうが基盤になりはしないだろうか。魚自身にとっていちばん意識されないのは水だが(マクルーハン)、水の中で魚が流す涙も外には見えない(王璇)。僕たちはその水だけでなく、その涙をも可視化して、あいだに水路を通していく必要がある。」(綾女欣伸『本の未来を探す旅 台北』)

【情報募集】2010年から今年までの期間に、日本SFがどれくらい韓国語に訳されているか、資料や書誌をご存じのかたはいらっしゃらないでしょうか。1940年代から2009年までの期間は、星新一以外の単著は多くないのは網羅的データである『韓国における日本文学翻訳の64年』(出版ニュース社)の書誌からうかがえます。

Reactorによる韻文で書かれたフィクションの紹介記事(ラストの一文がクスリと笑えます)。恥ずかしながら、このなかでは『赤の自伝』の抄訳を読んだ程度です。
reactormag.com/eight-novels-in

Yukimi Ogawa “Perfect”(The Dark Magazine). A perfectly perfect story about perfect Perfect, if the term does make sense. It is as empowering as Natsuko Mori’s “It's All Thanks to Saijō Hideki”, performing the remarkable feat of breaking down the border between ugliness and beauty.

「発音のみならず、思想のナマリがなければ、その人はフランスの勉強をする理由はほとんどありません。そしてまた、なまることがささやかながら世界の思想と人類の文化に貢献する方法なのです(田中克彦)」。

趙義成氏のサイトより、日朝漢字音の対応。私も初学者ですが、いまから韓国語を学ばれる方は、これを知っている知らないでは語彙習得が根本的に異なるのではないでしょうか。
tufs.ac.jp/ts/personal/choes/k

張競『近代中国と「恋愛」の発見 西洋の衝撃と日中文学交流』(岩波書店)拾い読みしていますが面白いです。日本では「恋愛」が西洋からの輸入語だったというのは柳父章の本などで読みましたが、中国でもこのコトバは西洋からの輸入語だったとは。

東方書店で見つけた『上海張愛玲文学地図』、英文併記で、写真も綺麗でステキないつか買いたい一冊です。いつか旅立つ聖地巡礼のお伴に。
x.com/tohoshoten/status/116877

My admiration for J.G.Ballard has remained unabated.

バラード「ウェーク島へ飛ぶわが夢」再読。自分の読書経験のなかでは、20世紀の短篇小説で最も好きなもののひとつくらいに思っています。死にながらもう一回読みなおしたい。

パトリック・オノレ訳のフランス語版『高丘親王航海記』の出版社による紹介文ですが、比較としてカルヴィーノを出すのはともかく、鳥山明の描くドラゴンボールと並べるのは逆に不思議な批評性を感じます。高丘親王の顔を悟空で再生する発想はinnovative…。
actes-sud.fr/le-voyage-sur-les

ムロージェックの『漫画(未訳)』には作家による序文が付されているのですが、この散文、「ボルヘスとわたし」、“Updike and I”の系譜に連なるような、「スタイル化された、芸術家による自己についての文章」の傑作だと思っています。
拙ブログの過去記事:air-tale.hateblo.jp/entry/2023

気づくと七夕もすぐそこですが、今年ほど感謝という感情を覚える年はほかにありません。他の方から受け取るものを自明のものとせず、少しでも社会に貢献するために努力を重ねていきたいと考えています。

@wtnbt 突然のご連絡失礼いたします。現在私が立ち上げようとしている同人誌のなかで、渡邊利道さんに寄稿のご依頼をさしあげたいと考えているのですが、ブログを拝見しても連絡先を見つけることができませんでした。ご教示くださることはできないでしょうか。お手数おかけいたします。

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