【ゆるく情報募集】泉鏡花『草迷宮』を(評論などではなく)詳細に評注してくれているような全集、選集の類をご存じないでしょうか。はずかしながら単語で意味がわからないものが多いのです…。

しばらくお休みしていた、言語学系の読書会を来月から再開よてい。友人こそ財産であるといつも思います。I don’t take your support for granted!

国会図書館デジタルコレクション、どういう本が登録されているのか傾向がまだつかめず、でも出版社の名前で検索して多い日は一日で1000件以上チェックしたりしています…。小沢書店、思潮社、国文社の本などは相当数あって詩を愛する人間としては僥倖そのもの。

ひさびさに体重を測ったら54.0kgだった。十数年間、体重の増減が1~2kgの差でおさまっているのは健康のあかしだと思っています◎

「文藝」「世界文学は忘却に抵抗する」の鼎談。安易にSNSで語るのは疚しいですし、ただ、再読したいのでとりあえず雑誌を買いました。

「現代詩手帖」7月号、野村喜和夫編「戦後散文詩アンソロジー」は読んでいて至福無限。はじめて読んだ作品から三つだけ絞り込むとポンジュ「雨」、荒川洋治「キルギス錐情」、関口涼子「熱帯植物園」かもしれないけど、どの作品読んでも泣いてしまう。

「文藝」最新号の海外文学翻訳者・研究者アンケート、五月女颯氏の回答で、8/31からジョージア映画祭が始まることを知りました。テンギズ・アブラゼの作品、ぜひとも観に行きたいです。

日本の夏、怪談の夏。ということで好きな怪奇もの。明日になればすべて入れ替わります◎

山口年子「かぐや變生」
藤野可織「ちびっこ広場」
Pemi Aguda “Manifest”
Rosario Ferré“The Youngest Doll”
キット・リード「ぶどうの木」
J・D・ベリスフォード「のど斬り農場」
渡辺温「可哀そうな姉」
小松左京「牛の首」
アンリ・ミショー『魔法の国にて』
あめかすり『オママゴト』の電車が止まらなくなるやつ

新潮社〈創造の小径〉の未刊の本を紹介しているブログ記事。ロブ=グリエ『エデン以前』、ホアン・ミロ『カタロニア語ノート』など。
uuuzen.exblog.jp/29677413/

Ogawa YukimiのPerfect、翻訳そのものは十分可能でも、エッセンスを保持したまま日本語に訳すのは少し難しい気がします。たとえば、とてもユニークなかたちでmore perfectなる比較級の表現が出てくるけど、小説内部では必然性があっても「より完全」とはあまり日本語では言わないですよね。くわえて、登場人物の名前もPerfect。でも、部分的にでも日本語にしづらいということが真なのであれば、作家にとって英語で書くという選択に意味がある、ということなのではないでしょうか。

サイコロジーって、人の気分や気持ちについての学問だったんだ。今日までサイコロについての学問だと思ってた。ふたつ同時に振ったときにゾロ目が出る可能性の研究、みたいな。だからこそアメリカとかでは理系の学問とされてるんだとずっと思ってました……。

(系譜づけるとか、そういう意図ではなく) 四元康祐『噤みの午後』や堀田季何『人類の午後』といった書物は、その世界への〈開かれかた〉において、ミウォシュの詩のような稀少な美点を宿していると思う。ながく考えてゆきたい。

栗田路子ほか『夫婦別姓 家族と多様性の各国事情』(ちくま新書)、とても面白いです。姓の話だけでなく、それを窓にしていろいろな国の社会制度について理解を深める一助となります。

「台湾と日本は違う。韓国とも違う。もちろんそうだけれど、違うのに隣国にも同じような問題がある、だけでなく、その問題を異なる角度から考え解こうとする人たちがいる、とわかるだけでも、どんなに心強いことだろう。一瞬の祭典や博覧会に頼って自国をアピールしたり回顧したりするより、旅を通じてそんな視線を重ね合わせていくほうが基盤になりはしないだろうか。魚自身にとっていちばん意識されないのは水だが(マクルーハン)、水の中で魚が流す涙も外には見えない(王璇)。僕たちはその水だけでなく、その涙をも可視化して、あいだに水路を通していく必要がある。」(綾女欣伸『本の未来を探す旅 台北』)

【情報募集】2010年から今年までの期間に、日本SFがどれくらい韓国語に訳されているか、資料や書誌をご存じのかたはいらっしゃらないでしょうか。1940年代から2009年までの期間は、星新一以外の単著は多くないのは網羅的データである『韓国における日本文学翻訳の64年』(出版ニュース社)の書誌からうかがえます。

Reactorによる韻文で書かれたフィクションの紹介記事(ラストの一文がクスリと笑えます)。恥ずかしながら、このなかでは『赤の自伝』の抄訳を読んだ程度です。
reactormag.com/eight-novels-in

Yukimi Ogawa “Perfect”(The Dark Magazine). A perfectly perfect story about perfect Perfect, if the term does make sense. It is as empowering as Natsuko Mori’s “It's All Thanks to Saijō Hideki”, performing the remarkable feat of breaking down the border between ugliness and beauty.

「発音のみならず、思想のナマリがなければ、その人はフランスの勉強をする理由はほとんどありません。そしてまた、なまることがささやかながら世界の思想と人類の文化に貢献する方法なのです(田中克彦)」。

趙義成氏のサイトより、日朝漢字音の対応。私も初学者ですが、いまから韓国語を学ばれる方は、これを知っている知らないでは語彙習得が根本的に異なるのではないでしょうか。
tufs.ac.jp/ts/personal/choes/k

張競『近代中国と「恋愛」の発見 西洋の衝撃と日中文学交流』(岩波書店)拾い読みしていますが面白いです。日本では「恋愛」が西洋からの輸入語だったというのは柳父章の本などで読みましたが、中国でもこのコトバは西洋からの輸入語だったとは。

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