[本]『地震と虐殺 1923-2024』安田 浩一(中央公論新社)
9月はやはりこの本をと思い、読んでいます。まだ前半。虐殺の惨状、読むたびに背筋が凍ります。武器をもった近隣の人々に追い立てられる朝鮮出身の人々。日本を離れ海外で暮らす自分と重なって見えます。逃げ場のない恐ろしさ。
そして、こうした事態を引き起こしたのが官製の「差別と偏見」。今の日本の状況を思わずにはいられません▼
https://www.chuko.co.jp/tanko/2024/06/005686.html
梯久美子『戦争ミュージアム ──記憶の回路をつなぐ』
戦争の災禍の記録、その時代を生きた人々の記憶、戦争の被害と加害を伝え継承する資料館や記念館など、著者が足を運び取材した日本各地の博物館が紹介されています。
国内各所で起きた様々なことを端的に学べるので、子供たちにも分かりやすくてオススメだと思う。特攻隊をはじめ戦争について歴史認識が歪んでいっているのが恐ろしいが、子供たちには事実を事実のまま知ってほしい。
などと言っている私も沖縄の戦争マラリアの甚大な被害など、知らなかったことも多くあり恥ずかしくなった。
◆沖縄県石垣島「八重島平和祈念館」
マラリアの有病地を避け長年暮らしていた八重島諸島の住民が、軍令により有病地へ強制移住させられ、総人口の53%が罹患し多くの犠牲者が出た
◆広島県大久野島「大久野島毒ガス資料館」
日本軍の毒ガス製造に、学徒動員された子供1,100人を含む 6,700人が従事し、事故や健康被害で多数の死傷者が出た
◆茨城県「予科練平和記念館」
予科練出身者が特攻任務に就くことが多く、戦地へ赴いた8割が戦死
◆山口県大津島「周南市回天記念館」
人間魚雷として製造された特攻兵器「回天」の基地があった
他にも各地に建つ14ヶ所の「戦争ミュージアム」が載っています。
昼間ゴロゴロしていたおかげで、元気がでてちょっと料理ができた。
えびのペペロンチーノを作った。オリーブオイルでニンニクを炒めたところに、エビと唐辛子を入れて、塩を振ってさらに炒める。白ワインも加えてエビに火が通ったら、パスタにかけるだけ。
うまかった
アマプラで見れるかは知らないが、これはとんでもない作品だった。激しくおすすめ。
工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男
https://www.cinematoday.jp/movie/T0024021
『モンキーマン』のネタバレありの話
このヒーロー、最初はさほど強くもなく心も不安定なのだが、物語の中盤で「修行」パートがあってそこから強くなるんですよね。あとそもそも負け役とは言え格闘技をやってますから、タフではあるという説明にもなるし、私はこういう律儀な設定が好きです。そういう部分はインド映画とはだいぶ違うんですが。一方でデヴ・パテルが自分のルーツにすごく率直に向き合っていることも分かる、ユニークな良さがありました。現実のインドの問題にもかなり直接的に言及していました。聖地にするために住民を立ち退かせるとか、マイノリティの人々を迫害するのを止められない状況とか。それに対して、難しい問題だよね...じゃなくて、まっすぐヒーローが向かっていくのがよかった。
『モンキーマン』見てきました。大変よかったです!!今年入って観た映画の中で一番前のめりだった。暴力描写が多いので苦手な人は注意ですが、そんなにエグくはないように思います。ゴッサムシティみたいな色使いに次々と繰り出されるかっこいいBGMも魅力ですね。
戦記映画14 日本の悲劇 <自由の声> 昭和21年1946年 作品 42分
https://www.youtube.com/watch?si=FX4VUkxcxbvmxOR9&v=QyBwheX7Exw&feature=youtu.be
映像最終盤から。
「…しかし、侵略戦争に人民大衆を駆り立てて、今日の飢えと窮乏のドン底に陥れた戦争責任者は、この他にも、まだいるはずだ。事実、侵略戦争中、責任ある立場にあった人々の多くが、今や打って変わって、慌てて平和主義者になりすましている。正義と文明を破壊する不愉快な侵略戦争を、二度と再び繰り返さない為にも、われわれ国民はこの問題を真剣に考えなければならない。いや既に、人民自らの中から、戦争責任追及の声が高まって来ている。たとえば…」
映像の世紀に紹介されていたもののフルを見つけたので、共有したい。
国語の教科書の話が出たら必ず「たぬきのいとぐるま」の話をすることにしています
ウルトラかわいい
https://social.vivaldi.net/@mamemumiko/112195960195777617 [参照]
映画と読書と漫ろ歩きを愛する氷河期世代