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「現役世代」が社会保険料の負担増額や食費・電気代・燃料代・その他諸々の高騰によって苦しいのと同じように、高齢世代もそれと全く同じ理由で生活が苦しいよ。
「高齢者は楽をしてズルい」と見えるかもしれないけど、余裕のある暮らし、ましてや富裕層はごく一部だけで、普通のお年寄りは節約しながら何とかかんとか暮らしている人が圧倒的多数ですよ……。

だから「現役世代の負担を軽くする」などと中身の無い甘言を吐いたり高齢者の社会保障を削ることを振りかざす政治家がマジで嫌だし、世代間で分断されているような雰囲気も本当に辛い。

20日までに期日前投票へ行った人数が、前回と比べて99万人減っているとニュースで言っていた……。
「入場券が届くまでは投票に行けない」と思っている方もやっぱり多いのでは😢

でもまだ選挙広報誌が届いてないから、広報誌で候補者をチェックしようと思っている人は選べないのかも。みんなが新聞を取っているわけでもスマホで情報を探せるわけでもないし。広報誌遅いよ。
しかも投票日までもう一週間を切ってるのに昨日時点で未だに入場券が届いていないとフォロワーさんが言っていて、こんな状態で衆院選をしているなんて本当にありえないよ。

それと期日前投票をするためには、「投票日当日に行けない事情(仕事や用事など)」が何もなくても全然全く構いませんよ!ということも、もっと周知させてほしい。

私は昨日投票🗳️へ行ってきたけれど、これまでの人生で、期日前投票しかしたことがありません。
投票日当日に気合いを入れて行くのも素敵だと思うけれど、体調的にも気持ち的にも自分の都合の良い日に、最寄りの期日前投票所へ行くのも全然良いと思います。

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複数の方がまだ投票券が届いていないとトゥートされているのを見て、送付が遅れている地域が能登など災害で混乱している場所以外にもたくさんあることを知った。
私の住む市では公示日当日に届いたが、地域によって一週間近くも差が出るのは酷い……。

こんな状況なら尚のこと、「投票券が手元に無くても期日前投票できますよ!」と周知されるように新聞やテレビ等で言い続けてほしい。
ただでさえ投票券が世帯ごとにまとめて郵送される現状では、世帯主から自分の分を受け取れない事情のある人が諦めてしまったりしているのに。投票権を諦めさせないで。

BTs、ヨーロッパにおける「合法的な安楽死」については、児玉真美さんの『安楽死が合法の国で起こっていること』を読んでから、イメージが全く変わってしまった。
「終末期の人が、救済策として望む選択」とはかけ離れた恐ろしい状況で。

◆「耐えがたい苦痛がある」という指標があったはずが、今では「生活の質(QOL)が低い」ことに拡大されてしまっていること。そのため、福祉制度や支援があれば生きられる人に対して、驚くほど簡単に安楽死の申請が受理される状況。

◆更には患者への治療が「無益な治療」と判断され、自分の意思を表明できない人たちが続々とドナーとされていること。安楽死後の臓器提供という「人体の資源化・有効活用」が起きている。

スイス、オランダ、ベルギー等の安楽死「先進国」をはじめ、カナダなど合法化された国での様々な実情が書かれています。
「尊厳死」が認められたら、瞬く間に「すべり坂」を転がり落ちてゆくとしか思えない。絶対に反対です。

ユキ さんがブースト

児玉真美『安楽死が合法の国で起こっていること』を読みました。

医師の幇助による自死が可能な国々で起きている、私が安楽死というものへのイメージとして持っていた「耐えがたい痛みに苦しむ終末期の人が救済策として望む選択」とはかけ離れた現状と、様々な実態についての懸念がまとめられています。

法的要件のルールがどんどん緩和され、社会的弱者への圧力とならないように設けられていたセーフガードが取り払われながら安楽死の対象者が拡大してゆく中、医療現場では安楽死容認の指標が「救命できるか否か」から「QOL(生活の質)の低さ」へと変化し始めている実情などが示されている。
そして安楽死対象者の拡大と指標の変質は、「障害がありQOLが低い生には尊厳が無い」という価値観が世の中に浸透していくことに繋がり、命の選別と切り捨てへ向かうという強い懸念も。

医療や福祉の支援があれば生きられる人たちへ、社会福祉が尽くされないまま自死を解決策として差し出す恐ろしい現実がすぐそこにある今、児玉さんの「安楽死は「賛成か反対か」という粗雑な問題設定で語れるものではない」という言葉が重く響きました。

ユキ さんがブースト

自死の幇助をめぐる討論を描いた戯曲、フェルディナント・フォン・シーラッハ『神』を夏に読んだすぐ後に、ちょうどこの児玉さんの『安楽死が合法の国で起こっていること』が出ることを知り、合わせて読みたいと思い発売を待っていた。

『神』では人間の自由意思と生き方が議論の中心にあったけれど、シーラッハが俎上に載せて交わされた意見や懸念(ドイツでは2020年に自死幇助禁止が裁判所により覆され、具体的な法整備の議論はこれからという状況)は、他の国々ではすでにそれらを遥かに通り越した実態が出来つつあり、更に加速しようとしていることが分かり恐ろしくなった。

『神』での、「あなたはこの自死の幇助に賛成か?反対か?」と読者が結論を下すコンセプトが、もはや問題に思える。

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ユキ さんがブースト

ヨーロッパとかの合法的な安楽死って、末期癌とかでもう治療の選択肢はなくて痛み止めも効かなくなって自分の意志のあるうちに、みたいな感じで意思決定プロセスもカウンセリングを重ねながら丁寧にやってたイメージがあるのだけど、日本で論じられる安楽死にしろ尊厳死にしろ意思決定の主体が本人にない感じがザ日本って感じ。

ハン・ガンの本や韓国文学に興味を持った方は、翻訳者であり素晴らしい文筆家でもある斎藤真理子さんの『韓国文学の中心にあるもの』が、読書案内としてものすごくオススメです。

2010年代から1945年までを遡りながら、韓国文学史とともに歴史を見つめ直してゆくエッセイで読書案内。
「(日本の読者が)韓国文学を通して自らの悩みを投影しシンパシーを覚える一方、辿ってきた歴史は大きく違う」との言葉にドキリとする。歴史を知ることで同時に、日本社会を見つめ直すことにも繋がる。

韓国文学には「社会を善きものにするために文学がある」という思いが根底にあること、その分厚さに圧倒されました。

「国の公的介護保険は現金ではなく介護サービスだから、安心できませんよ!」と言いながら、
「介護の初期費用に平均234万円が必要」
「消耗品代に月々で平均15.8万円の費用がかかっている」
などという特定の人にしか当てはまらないようなトンデモなデータを出しているけど、その「役に立たない」らしい国の介護サービスとやらで介護ベッドや必要な補助具はレンタルできるし、手すりの設置やバリアフリー工事には補助金が出る。消耗品に月15万って、何の数字!?
高齢者の不安に付け込むどころか無いものを煽るようなやり口、本当に最低すぎる……

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地元の銀行から母宛てに、介護の備えとして団体保険への加入案内がしつこく届くのだけど、そのキャッチコピーが酷くて悪徳商法にしか思えない。

「ご家族に迷惑をかけたくない方だけ読んでください」というタイトルに始まり、「介護で愛するご家族にどれだけ迷惑をかけてしまうか」、「どうすれば迷惑をかけずに済むか一緒に考えましょう」などと、ひたすらに「迷惑をかける」という呪いの言葉を繰り返し連呼する内容のチラシで、「介護状態=家族に迷惑をかけること」と高齢者の方に思わせて不安を煽っている。ひどすぎるよ。

少し前までは「年金は当行で受け取り手続きをお願いします!」と営業に来ていたのに、こんなヤバイ保険勧誘されたら、むしろ口座を解約したくなるわ。

ホロヴィッツの作品、セクシュアル・マイノリティの登場人物は出てくるけど、レプリゼンテーションには全然なっていないのが辛い。

編集者スーザンを探偵役とする『カササギ殺人事件』のシリーズも、作中作の作者であるアラン・コンウェイを筆頭に何故か毎回「邪悪なゲイ」を登場させるのが本当〜に嫌だ。
特に2作目の『ヨルガオ殺人事件』は、アランが障害を持つ知人を小説の中に登場させる際に変質者として描いていることに対して、スーザンが「障害をよくないことと言っているにも等しい!」と、アランの小説が障害者への偏見を助長することに憤っているのだが、それ、ことさらに「邪悪なゲイ」を描くこの『ヨルガオ殺人事件』という小説を通してあなた(著者ホロヴィッツ)がセクシュアル・マイノリティへ対してやってることと同じでは!?と、今でも思い出すたびに新鮮にキレてしまう。

こういう部分が作者の無自覚な偏見の発露なのか意図がある描写なのか分からず、読むたびに疲弊している……

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BT、アンソニー・ホロヴィッツの作品はミステリの巧さ(真相は全部書いてあったと最後に分かる)を味わいたくて全作読んでいるが、どの話もセクシュアル・マイノリティの描き方が危うすぎて、読むたびに疲弊してしまう。

とりわけ作者のホロヴィッツが探偵助手役として作中に登場する「ホーソーンシリーズ」は、探偵役のダニエル・ホーソーンが「ゲイ嫌い」であると公言しており、5作目の今もホーソーンがホモフォビアであることを物語の「謎」として引っ張り続けるのが辛い。
10作まで続くと明言し始まったシリーズで主人公のホモフォビアの理由を「謎」とし続けるのはいくらなんでも……

ユキ さんがブースト

もし誰か、ホロヴィッツを先まで読んでる人がいたら、ゲイ男性がこのまま読み進めても心理的安全性が確保されてるかどうか(いたずらに嫌な気持ちを掻き立てられないか)、わかる範囲でお教えいただきたく…🙇
ホーソーンのホモフォビア描写はなんらかの理由があることが示唆されてるけど(おそらく本人か息子とかがゲイか、又はゲイによる性被害に遭ったことがあるかとかだと思うけど)、結構ギリギリ受容ラインなのでこれ以上しつこく続くとしんどいかも。

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イランで出会った様々な人たちを絵と文で紹介する、金井真紀さんの『テヘランのすてきな女』もとても良い本だった。

この本を読んだからにはと、辛くて積んでしまっていた、ノーベル平和賞受賞者で今も収監中のナルゲス・モハンマディさんが獄中の実態を女性たちの証言で紡ぐ『白い拷問 自由のために闘うイラン女性の記録』を読みとおすことができました。

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ロビン・ディアンジェロ『ナイス・レイシズム なぜリベラルなあなたが差別するのか?』がめちゃくちゃ良い本でした。

人種差別に反対しているはずの「進歩的」な人々の内にある無自覚なレイシズムについて、とことん深掘りしている本なのだけど、「これは白人リベラル層の話だ」などと距離を置いて読むことは全くできなかった。
日本において「日本人」である自分の特権と振る舞いに改めて気付かされ向き合うことになる、本当に他人事ではない本だった。

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9月に読んだ本。9月は人文書を読む月間にしました。

◆『ナイス・レイシズム なぜリベラルなあなたが差別するのか?』ロビン・ディアンジェロ/甘糟智子 訳
◆『〈公正(フェアネス)〉を乗りこなす 正義の反対は別の正義か』朱喜哲
◆『誰のためのアクセシビリティ? 障害のある人の経験と文化から考える』田中みゆき
◆『韓国の今を映す、12人の輝く瞬間』イ・ジンスン/伊東順子 訳
◆『目の眩んだ者たちの国家』キム・エラン他/矢島暁子 訳
◆『隣の国の人々と出会う ──韓国語と日本語のあいだ』斎藤真理子
◆『テヘランのすてきな女』金井真紀
◆『白い拷問 自由のために闘うイラン女性の記録』ナルゲス・モハンマディ/星薫子 訳
◆『読書と暴動 プッシー・ライオットのアクティビズム入門』ナージャ・トロコンニコワ/野中モモ 訳
◆『男はクズと言ったら性差別になるのか』アリアン・シャフヴィシ/井上廣美 訳

邦訳が出るのを待ち望んでいた本が、原書とは違うキャッチーさ優先の日本語タイトルにされていてガッカリすることが時々あるのだが、あまりに煽動的なタイトルの場合は出版社の姿勢に疑問を抱くし、どんなに意義のある本でも買うのをやめることもある。

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アリアン・シャフヴィシ『男はクズと言ったら性差別になるのか』は、内容は良かったのですが、この邦題はあまり良くないのでは……と思った。

人種差別や性差別への指摘に「逆差別だ!」とまぜっ返すような反論をすることをはじめ、様々なシーンにおける、批判や指摘に対して別の方向へ捻じ曲げる言説について著者が哲学のレンズを使って詳らかにしてゆく本でした。

けれど専門家の解説も訳者あとがきも無いので、テーマに対して著者がどういう立場・態度で書いている本なのか判断するのが、店頭ではちょっと難しかった。
せめて信頼できる人による帯コメントがあったらなあと思うのですが、難しかったのかな。

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9月に買った本。
積んでしまっていた『韓国の今を映す、12人の輝く瞬間』が素晴らしかったので、その勢いでいつか読まねばと思っていたセウォル号沈没に対する作家たちのエッセイ集『目の眩んだ者たちの国家』と、発売を楽しみにしていた斎藤真理子さんの『隣の国の人々と出会う』を読んだ。
この順番で読んで良かったです。

◆『誰のためのアクセシビリティ? 障害のある人の経験と文化から考える』田中みゆき
◆『〈公正(フェアネス)〉を乗りこなす 正義の反対は別の正義か』朱喜哲
◆『隣の国の人々と出会う ──韓国語と日本語のあいだ』斎藤真理子
◆『目の眩んだ者たちの国家』キム・エラン他/矢島暁子 訳
◆『読書と暴動 プッシー・ライオットのアクティビズム入門』ナージャ・トロコンニコワ/野中モモ 訳
◆『男はクズと言ったら性差別になるのか』アリアン・シャフヴィシ/井上廣美 訳
◆『死体と話す NY死体調査官が見た5000の死』バーバラ・ブッチャー/福井久美子 訳
◆『死はすぐそばに』アンソニー・ホロヴィッツ/山田蘭 訳
◆『穢れた聖地巡礼について』背筋

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