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だが、ライバルチームはやがて一つの価値観――「打倒主人公」という価値観を共有し、主人公を追い詰める。ライバルのうちの一人が独りで、個人成績を越えて「打倒主人公」のために動き出したからだ。その背中がチームのメンバーたちを価値観を共有する仲間たちへと昇華させる。
隗より始めよ――WHYを示すためには、まずその人間が一歩を踏み出さねばならない。それが本書との二つ目の共振だ。

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さて、この手のリーダーシップ論に関する本を読むたびに野球漫画『ONE OUTS』(甲斐谷忍)のライバルチームのことを思い出す。『ONE OUTS』は、二つの点で本書と共振する。
そのチームは、現役最高のプレイヤーをかき集めたチームで、最強になるはずだった。メンバーは最高の個人成績を上げていた。ゆえに、最高の結果=勝利がもたらされるはずだった。
しかし、ひとたび試合が始まれば主人公率いる万年ビリのチームが勝つ。主人公のチームは、主人公のWHY=「勝利のためにメンバーが最高のプレイをする」という価値観を心の底から共有して、個人成績よりも大事な勝利を求めたからだ。
一方のライバルチームには「個人成績を上げる」というWHATは存在したが「勝利のために」というWHYが存在しなかった。WHAT=個人成績は、勝利のためのピースの一つに過ぎなかった。
万年ビリの主人公らが強大なライバルに勝利したまさにその理由が一つ目の共振だ。
amazon.co.jp/ONE-OUTS-1-ヤングジャン

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『WHYから始めよ!』(サイモン・シネック)

書名の通り「なにを」ではなく「なぜ」から始めないと価値観の共感を得て成功することができない、と伝える一冊。本書のエッセンスは、添付画像の一枚で説明できる。成功とは、WHY=明確な価値観を打ち出す人間、HOW=その価値観のための手段を考える人、WHAT=その手段を実行する人間、そのサークルから成り立っている。表現の都合、ピラミッドになっているが、上の方がエラいとかではなく、三者の協同が必要である。
amazon.co.jp/WHYから始めよ!―インスパイア型

『ジャズ超名盤研究』(小川隆夫)

私にとって最初のジャズの教科書を遂に読破しました! 目標でした! 本書に紹介されている34枚のうちSpotifyで配信されている33枚を鑑賞し、各アルバムに対して簡単ながら感想も書き、自分のなかに(まだ弱々しいものの)ひとつの価値観が芽生えているのを感じています。解説と共に楽曲に触れるのは、私の人生でほとんど初めての体験で、とても意義深いものでした。『同 2』もあるので次はそちらを読みつつ、近年のジャズの動向については『Jazz The New Chapter』シリーズでカバーしようと思います。
amazon.co.jp/ジャズ超名盤研究-小川-隆夫/dp

『Return To Forever』(Chick Corea)

不適切な感想とわかってて書くんですが、泣きアニメの劇伴を想起させる曲調で、泣きアニメに聞こえるのは順序が逆で、チック・コリアのエレクトリックなフリー・ジャズから影響を受けたお洒落なバンドが泣きアニメをやってるってことなんだよな。

『Things Fall Apart』(The Roots)

田我流オススメの一枚。ジャズとラップの融合は『Black Radio』で聴いてみたつもりだったが、まだそれを語るには手札が足りない気がする。
brutus.jp/dengaryu_jazz/?headi

『株式売買スクール』(ギル・モラレス、クリス・キャッチャー)

『オニールの成長株発掘法』をオニールの下で実践した著者によるレポート。ただ、マジで難しい。技法としては、いわゆるカップウィズハンドルを形成し切る前にエントリーする「ポケットピボット」、市場動向を探る「マーケットダイレクションモデル」、そして空売りの手法がチャートと共に紹介されているのだが、これらを念頭に置きつつ、実地でチャートを観察しなければ自分のものとは出来ないだろう。そういう意味で、本書の効果が出るには年単位の修練が必要になると感じた。ただ、理解できるようになったら何段階も強くなれるだろう。
amazon.co.jp/株式売買スクール-ウィザードブック

『図解入門 よくわかる 最新 鉄道の技術と仕組み』(秋山芳弘)

仕事のために読みました。特に感想はないけど記録のために投稿。

はオンライン中国語会話で複母音と鼻母音。三声を意識するあまり二声とこんがらがってきた。あと「r」の発音が難しい。

はオンライン中国語講座で複母音。三声がとにかく難しい。

『Double Booked』(Robert Grasper)

いかにもジャズな前半とヒップホップな後半にきれいにわかれた一枚。「All Matter」が特に味わい深い。ただいかにもジャズとヒップホップが高度に融合した『Black Radio』を聴いた後だとやや物足りなく感じるのも事実。むしろ『Black Radio』のレベルの高さが際立った。

『The Köln Concert』(Keith Jarrett)

ピアノが上手い!!! ソロなのに何人で弾いているのかわからないほどでした。これまでちょっと苦手だと感じていたソロのピアノでも楽しんで聴くことができました。

『得する株をさがせ!会社四季報公式ガイドブック』

四季報(3月半ばに最新号が出ます)をこれから読んでみようと思うのでその予習に。自分の投資方針を云々するよりむしろ他のプレイヤーがどこを見て何を考えているのかを推し量るために読んでみた感。普通に勉強にもなりました。
amazon.co.jp/得する株をさがせ-会社四季報公式ガ

『Jazz The New Chapter~ロバート・グラスパーから広がる現代ジャズの地平 』(柳樂光隆)

近年のジャズに親しみたいなら柳樂光隆さんの本から入門するとよいよと有識者から勧められて。先月聴いていたロバート・グラスパーの『Black Radio』および『同 2』はこの影響。他にもロバート・グラスパーに繋がるネットワークが紹介されていたので折に触れて読み直したい。
amazon.co.jp/Jazz-New-Chapter-

折しも私は数年前にとある資格を諦めて別の職を探して今に至った身で、去年は病気が重くなって限界を思い知らされ、人生の有限性を感じているのがここ数年でありまして、ここ半年ほどの私は、出来ること・したいことを減らすのが人生なんだなと感じておりました。ブログに目標を掲げたのも、したいことにフォーカスし続け、どうでもいいことを人生から取り除くためでもあります。

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『限りある時間の使い方』(オリバー・バークマン)

人生の選択肢は無限に広がっているという希望を捨てよ。
覚悟を決めて、できないことをできないと認め、やらないことをやらないと決め、選択肢を減らし、残ったことに全力でコミットする。無限のやりたいことリストを「妥協」して有限に減らし、減らし、とにかく減らして残ったものに全力になる。
有限性を受け入れることで初めて残されたものに全力になれる。本当にやりたかった、残されたものをやり切るためには、やりたくもないのにやってる(意識的にか無意識的にかはわからないが)優先度の低いものを後回しにし(これもまた「妥協」のひとつである)、優先度の高いものしかできないと諦める。
残されたものをやり切るためには忍耐が必要である。その瞬間の忍耐を受け入れ(他のものを差し込んで後回しにせず)、忍耐それ自体を楽しむ。
人生に準備期間はない。一瞬一瞬が本番だ。選択肢が無限に広がっているという幻想を捨て、この瞬間の有限の選択肢を決断することで、ようやく本物の人生を生きることができる。
amazon.co.jp/限りある時間の使い方-オリバー・バ

『オニールの成長株発掘法【第4版】』(ウィリアム・J・オニール)

「新高値」の概念を人口に膾炙させたオニールの名著。過去100年以上の成長銘柄のチャートを用いて、爆発的に成長する銘柄には似たパターン(同じパターンではないことに注意)があることを例示する。
本書によればエントリーの狙い目はいわゆるカップウィズハンドルに限られないのだが、本書のフォロワー(個人投資家向け)は、エントリーポイントをカップウィズハンドルに絞って紹介している。おそらく、カップウィズハンドル以外のパターンを見分けることが、チャートに精通していない初心者には難しいためだろう。数多くのチャートが紹介されていたが、一見しただけではどんな形状か理解の及ばないものも多かった。それを拾えるようにするのが優れた投資家への近道かもしれないが、さしあたって典型的な形状だけ狙おうと思った。
amazon.co.jp/オニールの成長株発掘法-【第4版】

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