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『Black Radio 2』(Robert Grasper)

まだ良さをフルで掴めてない感じがする。「I Stand Alone」のリズムとメロディが好き。

『Maiden Voyage』(Harbie Hancock)

各曲ともタイトルの通りの印象(「Maiden Voyage」なら穏やかで未来を感じさせる感じ、「The Eye Of The Hurricane」なら緊張感のある感じ……)を与え、非常にコンセプチュアルな一枚だった。「新主流派」とのことで、この時代に達すると、むしろフュージョン寄りのジャズも掘りたくなってきた。

『Black Radio』(Robert Grasper)

演奏が上手すぎる。ドラムが複雑なビートを刻み、グラスパーのピアノを始めとして他の楽器が絡みにいく。これで打ち込み一切ナシなのが意味わからん。個別に好きなのは「Why Do We Try」と「Black Radio」。前者は前述の巧さが特に光る。後者は「楽器としての声」がリードしていて凄みがある。

『Mosaic』(Art Blakey)

しみじみと感じるんですが、私アート・ブレイキーが好きですね。特にこの表題曲「Mosaic」はすべての楽器が畳み掛けてくる。ホーンセクションが華やかだと思ったら3管とのこと。どの楽器がどんな演奏をしてもドラムのアート・ブレイキーがそれを支えたりするし、ソロでぜんぜん負けない。3管つかいながらもドラムのソロが相当に長く手数も豊富でリーダーシップがある。楽しいアルバムです。

『Bye Bye Blackbird』(Keith Jarrett)

これはとにかく表題曲で1曲目の「Bye Bye Blackbird」と最後の「Blackbird, Bye Bye」に尽きますね。キース・ジャレットが亡きマイルス・デイヴィスに捧げた1枚なのだが、マイルスも演奏していたスタンダードナンバーを切なく物悲しく贈る。ヘビロテしています。

『A Love Supreme』(John Coltrane)

「聞きやすさ」(メロディーの明確さなのかな?)から良い意味で離れてフリーな演奏を感じた。

『Night Train』(Oscar Peterson)

映画『オスカー・ピーターソン』を観るに当たって聴いた一枚。このアルバムはとにかく「Hymn To Freedom」に尽きますね。公民権運動のために作られた曲。非常に厳粛な気持ちになる。そういう背景を知って聴くとなおそうだが、知らずともこの曲で勝負できるほどの名曲。また、「C Jam Blues」がブルースと名付けられていながらアップテンポで、こういう種類のブルースもあるのかと発見だった。

『We Get Requests』(Oscar Peterson)

いかにも「ジャズ」という感じの曲のショーケース。どの曲もコンパクトで聞き飽きない。1曲目「Quiet Nights Of Quiet Stars (Corcovado)」はタイトルの通り、静かに幕を開けるが、自由自在な演奏が気持ちいい。最後の「Goodbye J.D.」でも自由自在だが、こちらはアップテンポなのが好対照。
思うが、この一枚はトリオだが、トリオだとそれぞれの楽器の聴き所を(そう意識せずとも)追いかけやすく、カルテットだと楽器同士の相互作用を楽しめて、クインテットだと細部よりはダイナミズムを浴びる印象だ。もっと幅広く注意深く聴くともっと高い解像度で聞けるんだろうが。

『The Sidewinder』(Lee Morgan)

聴きやすい! どの曲もテンポが良く、各楽器の聴き所が明確で、聴いてて気持ちが良い。特に、表題曲「The Sidewinder」のドラムがエイトビートで、私にとって親しみのあるリズムだった。

『Song For My Father』(Horace Silver)

名曲揃いやんけ……。異国情緒のある表題曲、3曲目、4曲目はテーマも明確だしソロも光るおかげで聴いてて飽きず、その間に挟まる2曲目はJazz Messengersを思い起こさせる。最後の「Lonely Woman」は美しいバラード。文句なしの捨て曲なしで、名盤。☆5です。

『GETZ/GILBERTO』(Stan Getz & Joao Gilberto)

ジャズの流れで聴くとボサノヴァの良さがわかってきました。ボサノヴァって「パッとしないアニソンアレンジ」のイメージが強くてなんとなく親しみがなかったのですが、これで良さがわかりました。1曲目「The Girl From Ipanema」でサックスが遅れて登場するのが「いよいよ!」という感じで楽しい。

『The Bridge』(Sonny Rollins)

衝撃的すぎる! 一曲目「Without Song」から、サックス、ドラム、ベースのトリオでピアノ抜きなおかげで生じた独特の浮遊感に度肝を抜かれた。表題曲「The Bridge」がフリー・ジャズの芽生えってことでしょうか。これまで聴いてきたジャズとは異なる路線が目指されていることが窺える。面白い一枚でした。今後も繰り返し聴くことになると思う。

『Ballads』(John Coltrane)

タイトルの通り、バラードのショーケースのような一枚。全8曲がバラード。どれも落ち着いた曲調。
ややミディアム・テンポな「All Or Nothing At All」はその中でも異色。ドラミングが複雑で躍動感がある。

『Eric Dolphy At The Five Spot Vol. 2』(Eric Dolphy)

各曲とも長く、あまり集中して聴くことができなかったのだが「Agressive」を重点的に聴いた。ジャズスタンダードとしての「Like Someone In Love」の自分の中のバラエティーが増えてきた。

『Eric Dolphy At The Five Spot Vol. 1』(Eric Dolphy)

これ好きだわ。
ジャズに体系的に触れてなかった場合でも「コルトレーンのインプレッションズすげ~~~」って言ってた気はするけど、でもその場合には「エリック・ドルフィーおもしれ~~~」とは言ってなかった気がするな。そういう、(自分の中で醸成されつつある)ジャズ(古典ジャズ)のお約束を踏まえた上で聴くと、なんか破天荒っぽさがこれまでにあまりなかった音作りで楽しい。
ピアノのマル・ウォルドロンが良い味だしてる。

『Sunday At The Village Vanguard』(Bill Evans)

ビル・エヴァンスのアルバムを腰を据えて聴いたのはこれが初めて。上手い(と感じる)し、なにより、音楽がトリオで全体としてコントロールされている感があって面白い。「Solar」「All Of You」はマイルスの曲だが、ぜんぜん違う聴き応えがあった。
(誤字のため修正のうえ再投稿)

『Walt for Debby』(Bill Evans)

全体的にロマンスの香りが漂う。1~5曲目まで落ち着いた曲目が続く。それだけに最後の「Milestones」のアグレッシブな演奏も映える。ピアノ、ベース、ドラムのトリオが(特にベースがピアノに)絡み合う演奏には立体感がある。

『My Favorite Things』(John Coltrane)

実は数日前から何度もリピートしていた一枚。4曲どれも聴き応えがあるが、表題曲「My Favorite Things」がやはり良い。全体を通してローテンポ~ミドルテンポの曲が続いて、聴いている時にとてもニュートラルな気分になれる。「Everytime We Say Goodbye」は歌心に富んでいる。

『Left Alone』(Mal Waldron)

表題曲「Left Alone」の愁いを帯びたプレイが聴かせる。ビリー・ホリデイへの鎮魂歌的な立ち位置の曲だが、それに留まらない良さがある。2曲目「Cat Walk」の差し足忍び足感も落ち着いている。また、アップテンポな「Minor Pulsation」と「Airegin」も「Left Alone」のマル・ウォルドロンが演奏すると、どこか翳りを感じさせる曲になる。
こういうところからプレイヤーの特徴を感じられるようになってきた気がする。

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