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『Sketch of Spain』(Miles Davis)

オーケストラと組んでスペイン音楽をやる一枚。「Concietro de Aranjuez: Adagio」が技術の粋を尽くした感がある。すごい。
それにしても、芸風広すぎでしょこの人……。「ビートルズはロックをやり尽くした」と同じ与太として「マイルス・デイヴィスはジャズをやり尽くした」と言われることがあるらしいですが、こういうのを聴くと(実際にはぜんぜんそんなことないでしょうが)「確かにそうカモ……」と思っちゃう。この後にいわゆる「電化マイルス」も待ってるわけでしょ? 楽しみだ。

『Blowin' The Blues Away』(Horace Silver)

「Peace」を勧められて。「Peace」の落ち着いた雰囲気も好印象だし、「Sister Sadie」からの「Baghdad Blues」のアップテンポな曲が並ぶのも気持ちいい。表題曲「Blowin' The Blues Away」はトランペットとサックスが前に出がちだが、その背後のシルヴァーのピアノに確かな存在感がある。

『Horace-Scope』(Horace Silver)

「Nica's Dream」が喫茶店で流れていて、気持ちのいい曲だったのでアルバムごと。各楽器ともソロで聴かせる「Nica's Dream」がお気に入り。「Where You At?」のピアノがリードしつつ他の楽器も負けじと追いつこうとする感じがいいと思った。

『The Shape Of Jazz To Come』(Ornette Coleman)

全体を通して浮遊感がある。このどことなく不安定な感覚は『直立猿人』(チャールズ・ミンガス)を思い起こさせる。そんな一枚の中でも「Chronology」は親しみやすさと新しさとが融合しているような印象。時代を下るようにアルバムを聴いているが、これまでとは異なった所謂フリージャズの萌芽を感じさせる。

『BEYOND』(Joshua Redman)

「Twilight... And Beyond」のサックスがおそらく「歌心がある」と呼ばれる演奏なのだろう。落ち着いた演奏が心地良い。

(公開範囲を間違えていたので再投稿)

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231231 2023年12月に聴いたジャズまとめ - 箱庭療法記
yobitz.hatenablog.com/entry/20

『Standard Of Language』(Kenny Garrett)

柳樂先生レコメンドの1枚。リーダーであるケニー・ギャレットのサックスがシャープで、畳み掛けるような演奏。メロディーも親しみやすい一方で、複雑で飽きさせない。

brutus.jp/2023_jazz_album20/

『The Amazing Bud Powell / The Scene Changes』(Bud Powell)

ピアノ、ドラム、ベースのトリオ構成のアルバム。トリオ構成はあまり触れてなかったので、まずシンプルな聞きやすさに驚いた。どの楽器に集中して聴くとうれしいのかがすごい分かりやすくて聞きやすい。今後もじっくり鑑賞する一枚になると思う。
個別の曲だと「Cleopatra's Dream」と「Down With It」が好み。前者はとにかく親しみやすい。往年のジャズ喫茶では流れまくっていたとのことだが、とてもわかる。いかにも「ジャズ」という感じだ。後者はアップテンポで楽しげ。ピアノとベースのソロに聴き応えがある。

『Jazz Cafe Presents Art Blakey』(Art Blakey)

いまは1950年代後半の古典ジャズから現代に向かって進みながら聴いているのだが、勧められて1981年の一枚を。全体を通して華やか。「Free For All」のエキゾチック?な感じが聴いてて楽しい。

『Art Blakey et les Jazz-Messengers au Club St.Germain Vol. 3』(Art Blakey)

「A Night in Tunisia」は代表曲ということで録音も多く残っており、聞き比べができるのだが、エンディングパートはこの録音がいちばん好きだ。

『Art Blakey et les Jazz-Messengers au Club St.Germain Vol. 2』(Art Blakey)

捨て曲なし! 「Moanin'」「Blues March」。

『Art Blakey et les Jazz-Messengers au Club St.Germain Vol. 1』(Art Blakey)

最高! 「Now's The Time」から「The First Theme」がとにかく気持ちいい。ノれる。

『Somethin' Else』(Cannonball Adderley)

いい意味でたまに聴きたくなるアルバムだろうなと思った。キャノンボール・アダレイがリーダーで、マイルス・デイヴィスがサポートとして入っている一枚。キャノンボールのアルトサックスとマイルスのトランペットとの調和が取れていて、マイルスがリーダーを務めたアルバムとは聴き心地が違った。「Autumn Leaves」が良いね。「Somethin' Else」の煽るドラムに聴き応えあり。

『Thelonius Himself』(Thelonius Monk)

ピアノソロは良さを受け取るのがまだ難しい。思うに、ソロでは個別の演奏技術から良さを受け取らねばならないが、バンド形式だと楽器同士の有機的な繋がりから良さを受け取ることができる(それはソロからそうするより容易だ)からだろう。曲単体としては「'Round Midnight」「Monk's Mood」が好みか。

『Steamin’』(Miles Davis)

マラソン四部作の最後の一枚。他の三枚に比べるとやや落ちるような気がした。四部作では『Workin'』が一番好きだな。というより「It Never Entered My Mind」が最高だった。

『Workin'』(Miles Davis)
「It Never Entered My Mind」でバラードの良さがわかった。この企画で聴いたバラードの中でベスト。

『Relaxin'』(Miles Davis)

「If I Were A Bell」のイントロが超気持ちええ。なんか怒りそうなベルからスウィンギーなメロディが始まる。でもやりすぎない抑制の利いたサウンド。

『Cookin'』(Miles Davis)

まだ「クール」って概念をモノにできていないのだけれど、こういうのがそういうのなのかと覚え込むにはいい一枚。騒がしくなく軽やか。どのパートも等しく存在感がありつつ、マイルス・デイヴィスのトランペットがリードしている。

『Pithecanthropus Erectus』(Chrles Mingus)

面白いけどしんどかった。表題曲はめちゃ不安になる。「A Foggy Day」は生理的な不快感を煽られ、そういう効果を狙う意図はわかるが、とにかくつらかった。

『At The Cafe Bohemia Vol.2』(The Jazz Messengers)
アップテンポなナンバーが多くて気持ちいい vol.2。「Avila & Tequila」のラテンなサウンドにブチ上がった。パーカッションパートが盛り上がると気持ち良くなりがちですね。

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