新しいものを表示

『Eric Dolphy At The Five Spot Vol. 1』(Eric Dolphy)

これ好きだわ。
ジャズに体系的に触れてなかった場合でも「コルトレーンのインプレッションズすげ~~~」って言ってた気はするけど、でもその場合には「エリック・ドルフィーおもしれ~~~」とは言ってなかった気がするな。そういう、(自分の中で醸成されつつある)ジャズ(古典ジャズ)のお約束を踏まえた上で聴くと、なんか破天荒っぽさがこれまでにあまりなかった音作りで楽しい。
ピアノのマル・ウォルドロンが良い味だしてる。

『Sunday At The Village Vanguard』(Bill Evans)

ビル・エヴァンスのアルバムを腰を据えて聴いたのはこれが初めて。上手い(と感じる)し、なにより、音楽がトリオで全体としてコントロールされている感があって面白い。「Solar」「All Of You」はマイルスの曲だが、ぜんぜん違う聴き応えがあった。
(誤字のため修正のうえ再投稿)

『Walt for Debby』(Bill Evans)

全体的にロマンスの香りが漂う。1~5曲目まで落ち着いた曲目が続く。それだけに最後の「Milestones」のアグレッシブな演奏も映える。ピアノ、ベース、ドラムのトリオが(特にベースがピアノに)絡み合う演奏には立体感がある。

『My Favorite Things』(John Coltrane)

実は数日前から何度もリピートしていた一枚。4曲どれも聴き応えがあるが、表題曲「My Favorite Things」がやはり良い。全体を通してローテンポ~ミドルテンポの曲が続いて、聴いている時にとてもニュートラルな気分になれる。「Everytime We Say Goodbye」は歌心に富んでいる。

『Left Alone』(Mal Waldron)

表題曲「Left Alone」の愁いを帯びたプレイが聴かせる。ビリー・ホリデイへの鎮魂歌的な立ち位置の曲だが、それに留まらない良さがある。2曲目「Cat Walk」の差し足忍び足感も落ち着いている。また、アップテンポな「Minor Pulsation」と「Airegin」も「Left Alone」のマル・ウォルドロンが演奏すると、どこか翳りを感じさせる曲になる。
こういうところからプレイヤーの特徴を感じられるようになってきた気がする。

『Sketch of Spain』(Miles Davis)

オーケストラと組んでスペイン音楽をやる一枚。「Concietro de Aranjuez: Adagio」が技術の粋を尽くした感がある。すごい。
それにしても、芸風広すぎでしょこの人……。「ビートルズはロックをやり尽くした」と同じ与太として「マイルス・デイヴィスはジャズをやり尽くした」と言われることがあるらしいですが、こういうのを聴くと(実際にはぜんぜんそんなことないでしょうが)「確かにそうカモ……」と思っちゃう。この後にいわゆる「電化マイルス」も待ってるわけでしょ? 楽しみだ。

『Blowin' The Blues Away』(Horace Silver)

「Peace」を勧められて。「Peace」の落ち着いた雰囲気も好印象だし、「Sister Sadie」からの「Baghdad Blues」のアップテンポな曲が並ぶのも気持ちいい。表題曲「Blowin' The Blues Away」はトランペットとサックスが前に出がちだが、その背後のシルヴァーのピアノに確かな存在感がある。

『Horace-Scope』(Horace Silver)

「Nica's Dream」が喫茶店で流れていて、気持ちのいい曲だったのでアルバムごと。各楽器ともソロで聴かせる「Nica's Dream」がお気に入り。「Where You At?」のピアノがリードしつつ他の楽器も負けじと追いつこうとする感じがいいと思った。

『The Shape Of Jazz To Come』(Ornette Coleman)

全体を通して浮遊感がある。このどことなく不安定な感覚は『直立猿人』(チャールズ・ミンガス)を思い起こさせる。そんな一枚の中でも「Chronology」は親しみやすさと新しさとが融合しているような印象。時代を下るようにアルバムを聴いているが、これまでとは異なった所謂フリージャズの萌芽を感じさせる。

『BEYOND』(Joshua Redman)

「Twilight... And Beyond」のサックスがおそらく「歌心がある」と呼ばれる演奏なのだろう。落ち着いた演奏が心地良い。

(公開範囲を間違えていたので再投稿)

はてなブログに投稿しました
231231 2023年12月に聴いたジャズまとめ - 箱庭療法記
yobitz.hatenablog.com/entry/20

『Standard Of Language』(Kenny Garrett)

柳樂先生レコメンドの1枚。リーダーであるケニー・ギャレットのサックスがシャープで、畳み掛けるような演奏。メロディーも親しみやすい一方で、複雑で飽きさせない。

brutus.jp/2023_jazz_album20/

『The Amazing Bud Powell / The Scene Changes』(Bud Powell)

ピアノ、ドラム、ベースのトリオ構成のアルバム。トリオ構成はあまり触れてなかったので、まずシンプルな聞きやすさに驚いた。どの楽器に集中して聴くとうれしいのかがすごい分かりやすくて聞きやすい。今後もじっくり鑑賞する一枚になると思う。
個別の曲だと「Cleopatra's Dream」と「Down With It」が好み。前者はとにかく親しみやすい。往年のジャズ喫茶では流れまくっていたとのことだが、とてもわかる。いかにも「ジャズ」という感じだ。後者はアップテンポで楽しげ。ピアノとベースのソロに聴き応えがある。

『Jazz Cafe Presents Art Blakey』(Art Blakey)

いまは1950年代後半の古典ジャズから現代に向かって進みながら聴いているのだが、勧められて1981年の一枚を。全体を通して華やか。「Free For All」のエキゾチック?な感じが聴いてて楽しい。

『Art Blakey et les Jazz-Messengers au Club St.Germain Vol. 3』(Art Blakey)

「A Night in Tunisia」は代表曲ということで録音も多く残っており、聞き比べができるのだが、エンディングパートはこの録音がいちばん好きだ。

『Art Blakey et les Jazz-Messengers au Club St.Germain Vol. 2』(Art Blakey)

捨て曲なし! 「Moanin'」「Blues March」。

『Art Blakey et les Jazz-Messengers au Club St.Germain Vol. 1』(Art Blakey)

最高! 「Now's The Time」から「The First Theme」がとにかく気持ちいい。ノれる。

『Somethin' Else』(Cannonball Adderley)

いい意味でたまに聴きたくなるアルバムだろうなと思った。キャノンボール・アダレイがリーダーで、マイルス・デイヴィスがサポートとして入っている一枚。キャノンボールのアルトサックスとマイルスのトランペットとの調和が取れていて、マイルスがリーダーを務めたアルバムとは聴き心地が違った。「Autumn Leaves」が良いね。「Somethin' Else」の煽るドラムに聴き応えあり。

『Thelonius Himself』(Thelonius Monk)

ピアノソロは良さを受け取るのがまだ難しい。思うに、ソロでは個別の演奏技術から良さを受け取らねばならないが、バンド形式だと楽器同士の有機的な繋がりから良さを受け取ることができる(それはソロからそうするより容易だ)からだろう。曲単体としては「'Round Midnight」「Monk's Mood」が好みか。

『Steamin’』(Miles Davis)

マラソン四部作の最後の一枚。他の三枚に比べるとやや落ちるような気がした。四部作では『Workin'』が一番好きだな。というより「It Never Entered My Mind」が最高だった。

古いものを表示
Fedibird

様々な目的に使える、日本の汎用マストドンサーバーです。安定した利用環境と、多数の独自機能を提供しています。