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キング御大がXでつぶやいた"In A Violent Nature"についての短文に心撃ち抜かれてしまった。レジェンド級の作家に言うようなことじゃないけれど、素晴らしい。英語よく分かってない者でも分かる美しさ。褒めきっていないものの、ある方面にお墨付きを与えてる。こんなふうにつぶやかれたら観に行っちゃうよねという絶妙なツボ押し加減。恐怖とあらば新しいものにも飛びついていく柔軟さが素敵。“the world's most terrifying Minion”なんて喩え、よく思いついたもんです。こういうユーモアも大好き。

春先から円安も手伝ってか他国から訪れる友人たちを案内して回ってきたけれど、みんなまず開口一番「観光地観光地してないところに行きたい」と言う。東京って、極端な話、「観光地」か「住宅地」のどっちかじゃないかな。最近はその住宅地でさえ、ちょっと雰囲気の良いところはネットに写真がバンバン上がって人が来だして、お店もできて、あっという間に観光地になってしまう。ソーシャルメディアの功罪だよね…。
それと「観光地でないところ」の意味がやっぱりよく分からない。「あなたたちが普段よく行く場所」って言われても、東京の場合、どこもたいてい観光地化しているから、日常で観光地行ってますけどもね。と、説明しておきながら「その中でもあんま観光客来ないところ知ってるよ」と言って観光客を案内してしまう矛盾よ…。

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ある場所が観光客向けの写真スポットになっており、自然発生的にできていた順番待ちの列に驚いた週末。長い時間待って写真を撮っても、ソーシャルメディアに投稿したら、もう二度と見返さないんじゃない?と憎まれ口を叩く私も同類で、旅先ではシャッターを押しまくる。先の3ヶ月の旅では一体何枚撮っただろう。不思議と脳裏に、そのときの空気感までくっきり残っているのは、写真を撮れなかった場所だ。
チェコ、プラハから電車とバスで1時間くらいのところにある小さな街、クトナーホラ。4万体の骸骨のオブジェが迎えてくれるセドレツ納骨堂が有名。これが見たくてチェコの1日を費やすことにした。こぢんまりした街の規模に相応しいこぢんまりとしたお堂で、以前は自由だった写真撮影が、今は一切禁止になっている。賢いと思う。骸骨のオブジェだなんてネット受けしやすいものがポストされたら、たちまちバズって観光客が押し寄せる。そんなことになれば、きっとこの街の穏やかで長閑な雰囲気はたちどころに壊れてしまうだろう。圧巻の景観だけれど、特別な関心や信仰がない限り一度見れば十分な場所という気もする。だから、二度と訪れることはないと思うけれど、夏に行ったから、夏が来るたび、あの雰囲気を思い出して、いつまでも記憶の中にとどめておきたい場所のひとつではある。

業者2社に「難関」と、飛んでもない工事費をはじき出されてたお風呂とトイレの大改修。良さげな業者さんと出会い、見積をめぐって多少の丁々発止はありつつも、間もなく契約締結に至る見込みです。おもに人件費の適正価格について考えさせられました。安すぎるところは正直怖いし、高すぎるところは伝説の職人か何かなの?と同じ作業で見られる価格差に驚き。
問題は、最大工期3週間の間、どこでお風呂に入るか。銭湯が見当たらねえ。いっそジムに入会するかな。

3年越しで受けているインプラント治療が最終局面を向かえ緊張のおももち!数回失敗してやり直しているので!
元はといえば歯ぎしりが原因でした。本人気づいてなかったですが、凄まじいらしく、加えて経年劣化も伴って、左上の1本が根本から砕けてしまいまして。差し歯かインプラントかで後者を選択しました。
インプラントって長いプロセスが必要なんですね。ヒュッと抜いてギュッと入れてオシマイってわけにはいかない。途中3ヶ月の旅行の間にインプラント体が取れてしまうというドキドキのハプニングあり。帰国してやり直し→失敗→再度やり直し→隣も怪しいので2本やってしまったほうが!→隣も抜いて2本の土台埋め込みに成功←イマココ。
昨日やっと、インプラントを入れる前の義歯ができて受け取ってきました。これで思い切り口を開けて笑えます。
先生曰く、外すときはどうぞ下を向いて気をつけて。なんでも、うっかり飲み込んじゃった患者さんがいたらしく、(ここから尾籠なお話💩)
医者へ行って下剤を処方してもらうも出ない。1週間たっても駄目。とうとうお腹が痛みだし、結局開腹手術で取り出す羽目になったのだとか…怖。特にお酒飲んでるときは気をつけなくちゃ。

【追悼ポール・オースター 映画に刻まれた「物語」】

6/23(日)6/29(土)池袋・新文芸坐にて映画『スモーク』特別上映決定。

オースター翻訳者の柴田元幸氏による朗読で特別な一夜を。

natalie.mu/eiga/news/576190

雷が鳴るたびにある光景を思い出す。実際に見たわけじゃないんだけど。田舎の伯母から聞いた話。農家の伯父に嫁いだばかりの頃、台所から納屋に続く勝手口を出たところに一部屋根の付いているところがあったらしい。ちょっとした作業をしたりもするところで、裸電球の小さな灯りと、農具も置いてあった。
ある酷い雷雨の夕方、農協の人がその勝手口に集金に来た。伯母は上がるように促したんだけれど、相手はずぶ濡れだからと断った。伯母がサイフを持って戻ってきた瞬間、雷が屋根に落ち、それが裸電球をつたって、真下に立っていた農協の人を直撃した。その人は一瞬で真っ黒になり、煙をあげて倒れたという。タイミングが悪かったら、伯母も巻き込まれていたかもしれない。
この話を聞いたのは小学校低学年の頃だったのだけれど、いまだに雷が鳴るたび、見たこともないのに、人が真っ黒になって煙をあげて倒れる姿が脳裏に浮かび、不穏な気持ちになる。

明日31日は愛するクリント・イーストウッドの誕生日。十数年バースデーカードを送り続けてきたけれど(この数年は毎年ひやひやしながら)、今年はやめた。代わりに娘のアリソンが運営する動物保護団体に寄附するつもり。
eastwoodranch.org/

今日の晩ご飯。オートミール+雑穀と、大豆ミートのガパオライス。肉みはないけれど、それなりに美味しい。

ロスに、訪ねるたび近くのホットドッグとクラフトビールの店で再会の乾杯をしていた友人がいる。ヘビ肉などの変わったソーセージと旨いビールの飲めるところ。ある年に行ったとき「ごめん、実はベジタリアンになったんで、別の店でもいいかな」と言われた。待ち合わせで友人の家に行くと、ちょうど旦那さんが調理の真っ最中。留守番の息子君・育ち盛り(もちろんベビーシッターは呼んである)のために、肉料理を作っていた。「彼はまだ成長のために必要だし、肉が好きだからね」。親の主義を押しつけるのではなく、子どもの好みや意志を尊重しているのが、とても素敵だと思った。
あれから数年、初めて会ったときには私の肩にも満たなかった息子君は、お父さんの背を遙かに越える立派な体躯のシュッとした青年に成長した。「彼がお酒飲める年になったら、例の店に一緒に行ってみたら」と友人。その日を楽しみにしている。相手してくれるか、分からないけれど。

ネットおよび通販で買った本が開封されず封筒のまま積まれている末期です。盛大に開封の儀を行って早く人間に戻りたい。

神回だった今日の私の一日聞いて。朝方仕事を終えてベッドに潜り込んで割とすぐ、連れ合い父の施設から電話があった。このタイミングでかかる電話は大体よくない知らせ。案の定、高熱あり、でもコロナとインフルは陰性。訪問医が来て、数日様子を見ましょうと抗生物質を処方して帰りました、と説明する看護師さんの言葉切れが悪い。これといった決め手がないせいか、連休明けの病院へ行くという難易度高めのミッションを家族に容易には振れない感じ。実は前に救急車で運ばれたときともろもろ似ている気がして、病院にそのことを強く強く訴え、なんとか診てもらえることになった。タクシーを飛ばして施設で父を拾い、病院へ。結果即入院となりました。悪化しきる前でよかった。肺炎は怖いですね。
本当は今日、半年ほど会ってない友人と池袋のグラシネIMAXで『オッペンハイマー』を観る予定だった。良席も押さえたのにな。残念。しょぼくれ心身疲弊して帰宅したら、何故か机の上に帯文買いした本があった。出がけ慌てて何処かから落とし、ふっとのせたのでしょう。ジェイソン・レクーラック「奇妙な絵」、ミステリとホラーの程よい配分で眠さも吹き飛ばす一気に読ませ本。堪能したら元気も湧いた。さあ働きますよ。 

井の頭公園の動物園のヤギ氏。自己主張強めのタイプ。

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間もなく3ヶ月の長期滞在を終えるブラジルからの年若い友人と最後の一日。彼女の東京マップを埋めるべく、井の頭公園と吉祥寺を選んだ。あんみつ、タコ焼きを経て、伊勢屋の焼き鳥とクラフトビールを片手に公園を歩いた。〆は寿司屋。ここは海外から来た友人を必ず連れて行くところなのだけれども、たいてい話が尽きない彼らの前で乾いていく寿司をやきもきと見守らねばならない。彼女は真逆で、間髪入れずに食べる、飲む。その食べっぷりのよさに、3人には多すぎる量を頼んでしまった。「ブラジルではこれくらいがちょうどいい」と旺盛な彼女。見送りの時間まではまだ間があり、コーヒーかビールを提案。彼女の選択で、近くのパブでパイントを交わし、最後の乾杯をした。
3ヶ月かなり切り詰めた生活を送っていたのに、彼女は横浜の地ビールとお菓子を持ってきてくれた。3月の桜の下で一緒に撮った写真に筆ペンで綴った漢字交じりのメッセージを添えたカードに、いたく感激した。実はそれなりに大きな家の娘さんだったのだけれど、渡航費用は全て自分持ち。帰国後は大学とオンラインの仕事を並行し、来年はヨーロッパの市民権を取り、そして再び日本へ来るという。自分の23歳のときとは大違いだ。その独立心の高さにただただ感嘆。彼女の未来はきっと明るい。そうじゃなくちゃ。

RIP
単行本で持っている2冊のうちの1冊。銀色にゆらぐこの装幀の魅力には抗しがたいものが。主人公が悲劇に見舞われる物語は数多あれど、じゃあその絶望とどう向き合っていくのか。そこに光がさす瞬間の美しさをみせてもらいました。

そしてひどく疲れている。三とおりの誰かの人生を傍観したからだろうか。心地よいだるさと言えないこともないけれど。夢の儚さ、夢の代償。比喩で使われる言葉をリアルに噛みしめている。

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最後に夢をみたのはいつだろう?実は、みているのに覚えていないだけかもしれない。夢みる人はよく言う。「目覚める間際まで記憶はあるけれど、身を起こすとすぐ消えちゃうんだよね」。私の場合はさらにその短縮版で、残り香的なものすらないだけなのかも。一方で、連れ合いはよく夢をみる(覚えている)。そんな連れ合いのみるリアルでカラフルな夢を羨ましく思っていた。まるで映画のようだ。仕事を終えた今朝8時、罪悪感をおぼえつつ上がりの儀式でビールをひと缶開け、ベッドにもぐり込んだ。2時間後、宅配便に起こされた。ぼんやり荷物を受け取り、ハッと気がついた。夢、覚えてる!しかも豪華三本立てだ。嬉しくて、忘れないように頭の中で反芻し、連れ合いに聞かせてやるぞと意気込んで起きてくるのを待った。午後1時。朝食と昼食とおやつの混ざったものを食べながら、あのねえ、と話し出した瞬間、どの夢もはらはらと消えていった。千切れ千切れの、言語化しづらい断片を残して。出てきた見知らぬ人の一瞬の表情、リゾート地のような湿り気、埃のような匂い、流れていた音楽も覚えているのに、なぜか明確に言葉にできない。そしてさらに1時間後の今、断片はどんどん小さくなってほとんど消えている。メモを取ろうと試みては手が止まったまま。

話題沸騰!? 日本発のサメ映画『温泉シャーク』のパンフレットを映画パンフは宇宙だ!のメンバーと鋭意制作中です。まずは先日公開されたサンシャイン池崎さんのテンションを存分に生かした予告編を御覧ください。関係者取材に同行し、特撮のレガシーが息づく舞台裏のお話をたくさん伺いました。サメ映画ファンよりむしろ特撮好きの方に響きそうな一本。シネコン上映です。お近くの劇場でぜひ、パンフ共々よろしくお願いします。
youtube.com/watch?v=i1ki-pGdAs

いつまでもあると思うな上映権。4月20日で国内上映権の切れる『裏切りのサーカス』日本最終上映が池袋・新文芸坐で20:15より。満席目前、良席は残っていませんが、35mmのザラッとしたフィルムの質感でみる冷戦時代のスパイ物語は眼福というほかありません。二度と揃わない英国俳優オールスターズ、原作者の故ジョン・ル・カレ氏もチラリとカメオ出演。撮影はホイテマ。こんな豪華な作品をもうスクリーンで観ることがしばらくは叶わないかと思うと悲しい…。

※劇場では「映画パンフは宇宙だ!」で制作したファンブックを販売中。小泉悠氏や手嶋龍一氏にも寄稿頂き、老舗スーツブブランド社長のスーツ解説など気合い入ってます。

旅行観は人それぞれ。私の友人は、旅先だからこそゆっくり休みたい、という理由でお高めの宿を選んでる。私らは、寝られりゃいい、と割り切って、それ相応のところを選んでる。あとは食事に全振り。おととし3ヶ月、欧州+インドを旅行したときは、今ほどではないけれど円安の始まりで、泣きながらあり得ないほど「高級な」フィッシュ&チップスを食べた。帰国後は負債の穴埋めでもう大変だったけれど、カップラーメンとか白飯持ち込んで部屋でポソポソ食べていたら絶対に後悔してたと思う。
ワールドパッカーズ…若かったら挑戦していただろうな。
worldpackers.com/

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「ワールドパッカーズ」という旅システムのことを知った。平たく言うと、“ボランティア”(という名のほぼ労働、結構グレーゾーンな気がする)をする代わりに、安く/無料で宿に泊まらせてもらったりするバックパッカー向きのプログラム(それだけじゃないけれど)。3ヶ月の予定で日本に滞在している年若い友人はこれを利用している。月に10日程度、主に夜勤の宿受付業務の“ボランティア”をしているらしい。
若いとはいえ、夜勤で朝まで働くわけだから、翌日はお昼以降でないと動くのはキツいだろうし、“3食付き”の条件で探したため、都心から少し離れた場所にいる。都心に出るまでに往復で3,000円ぐらいかかるんじゃないかな。
同じような“ボランティア”の子たちが何人かいて、ふだん遊ぶには困っていないようだけれど、さすがにお金をかけずに行ける場所は行き尽くしたようで、最近は宿の部屋でNetflixを観ている。
来る前に相談を受けたとき、そこは遠いよ、交通費かかるよと言ったのだけれど、都内で探すと良くて朝ご飯だけのところが多くて、と今の宿を選んだ。コンビニ飯なら(でなくたって)2食分、今の電車賃で余裕でカバーできそう。部屋でNetflix観てるなら、滞在を2ヶ月にしてもう少しリッチにしてもよかったのでは?とお節介にも思ってしまう。

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