Xにてかなりリポストされていたのでこちらにも。
『宗教右派とフェミニズム』pp.71-73で、埼玉県の家庭教育施策を扱い、資料イメージを複数載せたのも、埼玉県がこの分野の「先進県」だから。上田清司知事のもと、高橋史朗氏、松居和氏ら親学関係者が教育委員長に就任するなどして家庭教育を推進してきたから。そもそも埼玉県は親学発祥の地でもある。
埼玉県には家庭教育支援条例はないけれど、条例など必要がないくらいに家庭教育施策が進められてきた県なんです。条例がある県としては熊本が先進県扱いだけれど、条例があるなしにかかわらず埼玉は家庭教育について熱心な「先進県」なのだと思う。
イスラエルが過剰にパレスチナの人々へ弾圧を続けてきたことは、差別心もあるのだとうけど、根っこに恐怖もあったのかなあ。
関東大震災での朝鮮人・中国人虐殺も、起こる前に長く続いていた差別があったし、また虐げられてきた人たちが蜂起することも怖がっていたようなことも分かってきた。
そう思うと力を削ぐことに注力してきたのは、恐怖に打ち勝つために恐怖で支配してきたのかなと思う。
またイスラエルは、昔の日本が大陸に乗り込んでいって満州国を建国したことと同じようなことをしているわけで、日本の場合は敗戦で全てを失ったわけだし、第二次世界大戦以降、西側諸国の植民地返還も進んだけど、アフリカではかつて白人が引いた線のせいで起きる衝突や紛争もある。
今回のこともそうだけど、西側諸国というか、白人社会のものの見方で見たら危険だなあと思う。
イスラエルとハマスの紛争の件、日本の報道がイスラエル目線の話ばかりかつ情報量が少ないのだけど、アルジャジーラを見た所リアルタイム更新のページがあった。
これ相当まずいんじゃないかな。米国や日本をふくめた西側諸国はイスラエルサイドだけどイランはパレスチナを支持していると言うし、ヨルダンは武力攻撃はあかんと言っているし、なんだかんだどちらにつくかで中東全域に飛び火していく可能性がありそう。
ガザでレポート中に後方のビルが爆撃されて、悲鳴をあげるアルジャジーラのレポーター。
画面から姿が消えたのでスタッフもレポーターも姿勢を低くしたんだと思うけど、必死にレポートしようとする彼女の声の様子から現場の恐怖が伝わってくる。
Twitterを開くとイスラエル・パレスチナ関連のことをきっかけにしたワードがトレンドに並び、それを見るとインプレッション稼ぎの無関係な投稿や、映画や漫画の画像を使った大喜利のような投稿が散見されて、SNSでなにかを発信することの意味がわからなくなってしまいますね(Twitterに限らずどこも似たような感じなのでしょう)。
いくら善意や熱意をもって発信しても、そこに悪意や「笑いのネタ化」を被せて覆うことができてしまう、そういうシステムになってしまっていること、しかしそのシステムを使わなければ発信できない状況にある者もいるということ。言いようのない苦しさがあります。
「こんなの発案した議員は子供いるの? 奥さんに聞いてみたら?」「この条例案を作った人にお子さんがいるとしたら全く育児に参加してこなかったんじゃないのかと思う」
「生活できない」 埼玉県の“子供留守番禁止条例案”に批判相次ぐ | 毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20231007/k00/00m/010/199000c
ハマスがイスラエル側に攻撃を加えたのを待ってましたとばかりにイスラエル側は激しく非難、同時にガザ地区に空爆を加えていると。
みなさん仰るように今までのイスラエルによる執拗な弾圧はサラっとスルーして、耐えるに耐えかねた側の反撃はこれでもかと糾弾しさらなる攻撃を加える、というのは本当に酷いことです。
強く非難します。
ただまあ、世界一の軍事力を持ってる国家の常套手段でもあるわけで。
YouTubeでisraelと検索しただけですが、Foxがいちばんノリノリなのは偶然ではないのかなと。
ついでに述べると、いわゆるエヴァンジェリカルチャーチの面々はユダヤ人による建国を支持しているわけですが、それはなぜかというとキリストの再来のフラグとしてユダヤ人による建国が聖書に書かれており、それを信じているから、です。
新たな戦争が始まった。
パレスチナのガザ地区からイスラエルへの軍事侵攻が行われた。大規模なロケット弾攻撃だけでなく、地上部隊が進出。イスラエル軍の戦車を鹵獲する映像、捕虜を虐待する映像などが公開されている。
本件、イスラエルが世界に失態を晒した形であり、面目丸つぶれ。アメリカにとっての911と匹敵する、ひょっとするとそれ以上のダメージとなるのではないか。イスラエルも手ひどい報復を加えずにはいられないだろう。
下記URLは、パレスチナ政府がTwitter/Xで発表した声明文。
https://twitter.com/pmofa/status/1710630801379922370
一部を抜粋。
「イスラエルは、署名された協定を否認し、国際的に正当な決議を遵守しなかったことで、和平プロセスを破壊するに至った」
「平和のためには、私たちパレスチナ人の正義、自由、独立、難民の帰還、国際的な正当性決議の完全な履行が必要だ」
このようにパレスチナ側は国際社会に対して正当性を主張している。
すでに、ロシアのウクライナ侵攻により、世界は親ロシアかウクライナ支援かで分断されつつある。今後は、イスラエル支援かパレスチナ支援かで、より深い分断が進むことになりそうだ。
…
まただ。いつもの光景。イスラエル側から見た報道ばかり。こうやって「国際世論」が形成されていく。そしてパレスチナはさらなる苦境にさらされる。
ハマス=パレスチナではないのはもちろんとして、ハマスの攻撃を非難しながらイスラエルのやってることを非難しないのはおかしい。米英の責任は大きいし、日本もそっちに自ら加担している以上同じことだ。
パレスチナの地にもイスラエルの地にも、そこには人が住み、暮らしている。その生活が破壊されるとはどういうことか。そこを想像することから始めるしかないと思う。国家がどうとか安全保障がどうとかそんな “大きな” 話に巻き取られてはいけない。それを拒否し、対抗する回路を探していく必要があると思う。世界のどこにいても、私たちは一人一人が日々の生活を生きているのだ。