罪悪感のはなし
罪悪感って親へのものもあるけど、わたしの場合は社会への罪悪感もある。親と決別せずにずるずると関係を保つような保身を選んでいるわたし、対して毒親と対峙し、あるいはきっぱりと逃げ、自分の人生を生きようと懸命にやっている(ように見える)世の中の、毒親持ちのみなさん、それを比較してしまって、罪悪感を持つ。
今朝読んだ、勉強して自立するぞJKの漫画も、戦うJKがわたしの罪悪感を刺激した。わたしは親が嫌だったが、自立の強い意志までは持てず、教育費も人の二倍は出してもらって、それでも社会の中で自立した大人になれなかった。こういう呼び方はほんとうにやめた方がいいと思うが、いわゆる「寄生」してフリーライドして、目を閉じ耳を塞いで生きていると感じる。(寄生だって生物界では生き方のひとつ、それを悪いことのように言う言葉の使い方はやめたい)
本読んだりなにか作業したりのときに、音楽やラジオは聴きたくないけど無音も嫌でという場合、最近は24時間ライブの森の音が聞けるアプリを使ってる。
Forest Notesという、スピーカーとか作っているケンウッドがやってるサイトで、日本のいろんな森の音が聞ける。アプリがあるけどブラウザ上でも大丈夫。
https://www.forestnotes.jp/index.html
今朝は知床で、いろんな鳥が鳴きかわす背景で、たぶん熊鈴をつけた人が近づいて去っていく音がした。流水の音や風、雨、鳥の声、夏は蝉の鳴き声がメインだけど、ときどき、地面を踏んで歩く野生動物の足音も聞こえる。
セミの初鳴き観測隊員を募集しているよ。
ひとりで大騒ぎしちゃって恥ずかしいな、というくらい、トカゲなんともないみたい……血液検査もCTもしたけど所見なし。獣医さんも来る必要あった? みたいな顔してた。安心をお金で買った感がすごい。
でも明らかにいままでと違うし、老トカゲになって気分や機嫌がころころ変わるだけなのか? 痛いのかどうか人間にはわかんないし、もうあんまり気にしないでいるしかない。人間がものすごく疲れた。自分の見立てにも自信なくなった。
帰りに改札の出入でバッティングしちゃった人が、ICカードを叩きつけるようにして先に通って行った、それだけですんごく苛立ったし、なんか世界の常識とわたしの普通が乖離したような気分で、トカゲはなんともなくて喜べばいいのに、ぜんぜんだめ。とにかくだめな気分。
BTに関して。
わたしも四年前に中古の家を購入したとき、築20年以上経っている家は諦めざるをえませんでした。古民家のリノベーションとかめちゃくちゃ憧れましたが、諦めた理由は昔の日本の住宅は多くが断熱や基礎などの修理が大変な部分の性能が低いこと、築20年を超えた住宅を買うと税金控除が受けられないことなどがあります。とくに税金まわりは明らかに新築のほうが恵まれていて、リノベーションは思ったより費用がかかるので古民家ほどのリノベーションはお金や時間に余裕がある人向けなんだなとしみじみ感じました。国が新築を買ってほしい、建ててほしい、という税金のしくみにしてるんだよね。
それがわかってから、建築雑誌のすてきなリノベーション例なんかを見かえしてみると、リノベーション前の家を手に入れた経緯が祖父母の代からの相続だとか、建築まわりの仕事をしていて自分で設計ができる(あるいはそういう知り合いがたくさんいる)、そもそも住宅ではなく店舗にリノベーションされている、などが多いことにも気づきました。
日本の廃屋を買いリノベして売る英語堪能な不動産屋さん。
この廃屋動画はなぜかPV数958万
https://www.instagram.com/reel/C4ktuttPRQh/?igsh=MWU3MDZxeDN5djB0OA==
他の動画には、富士山近くの物件を買った中国人や、日本は生活コストが安いと語るアメリカ人が登場してた。
ワイは悲しい。外国人に買われることじゃなく、日本人が古い家の価値に気づかないことや、気づいてもリノベする余裕がないことが。2023年の空き家数は900万戸とか! https://www.tokyo-np.co.jp/article/324413#:~:text=総務省が30日,過去最多を更新した。
(あ、耐震とか大丈夫かね?リノベでも災害対策工事は必須)
不器用な人への、不器用な人(わたし)からのアドバイス つづき
続けられるかわかんないから、最初からいいもの買うのもったいないという意見はわかる。初心者向けって言って、百均で材料揃えるやりかたを解説している人もたくさんいるしね。でもその「初心者」、たぶん前に(器用な)って付いてる。
使いやすい道具や材料は、もし不要になっても貰ってくれたり買ってくれたりする人がいる。百均だと捨てるしかなくなる。
それに、こっちのほうが大事な理由だが、使いやすいものを使ったほうが、結果的に続く。気持ちよく使えたという経験が、継続に効くんだと思う。
安い道具や材料って使い方に工夫が必要だったりして、上級者や器用な人向けなんだろな。もちろん高価な道具や材料にも上級者向けはあるけど、それなりのお値段で、初めの一本に!という感じで売っているものは不器用な初心者には特に、買う価値があると思う。
ちょっと話はそれるけど、小学校で買わされた図工や家庭科の道具たち、丈夫で使いやすくて大人になっても保っているものが多い。べらぼうに高くはないものの市販にはもっと安いものが売っていたはずだし、当時は使いやすいかどうかなんて考えてなかったけど、たぶん道具としてちょうどいい、よいもの、が揃っていたんだなぁと改めて思った。
不器用な人への、不器用な人(わたし)からのアドバイス
不器用だけど物を作りたいわたしが経験から導き出した、同じような人向けのアドバイスは「道具や材料を手に入れるとき、素人の考えでのアレンジは禁止!」ということだ。なるべく教えられた通りのものを揃えたほうがいい。とくに道具を安いものにグレードダウンしたり、百均ので代用したりはやめよ。
例えば今回の木工で言うと、わたしは電動ドライバーをホームセンターで売ってる中で一番安いやつ、木ネジを百均で売ってたネジセットを使ってしまったが、YouTubeで解説動画を出してた人はたぶんマキタかなんかのインパクトドライバー、ネジはわかんなかったけど業務用くらいのマジのやつを使っていたと思う。わたしはドライバーの回転威力かなんかが弱いのと、木ネジも柔らかい材質だったのと、さらに木が硬いやつだったのも合わさって、ネジがなかなか入らず途中でなめてしまった(なめる、とはネジのプラスの凹みが削れて、ドライバーかひっかからなくなることをいう)。結局は余計な手間がかかり、イラついたりしょんぼりしたりで時間も精神的健康も失うことになる。
不器用のはなし。長いのでたたみました。
トカゲのためにケージの上にいい蓋を作ろうと木工をしている。
わたしは根が不器用で段取りも悪く、見切り発車するタイプなのでたいへん苦労する。進めてしまってから、これじゃダメなんだとか長さや道具が足りなかったと気づくことが多くて、スムーズにいかない。
経験による上手というのももちろんあるが、器用不器用というのは身体の使い方のセンスなので、器用な人は作ったことのないものでもやりかたを教わればそれなりに仕上げられる。不器用な人は、力をどれくらいかけるか、押さえる場所はここでいいか、姿勢はどれが最適か、といったことへの勘が鈍い。さらに、別のものからの応用や接続が苦手である。不器用の発揮はそういうものの総合結果なのだ。
また、初心者向けに教えてくれるような人でもテキストでも、身体の使い方や力の加減を説明するのは難しいので、懇切丁寧に教えたつもりが、不器用にやらせてみるとわけのわからない失敗をしていたりする。
しかし不器用なりにYouTubeを駆使して、木をまっすぐ切れるよう治具を作ったり、時間を二倍かけたりしている。情熱と(トカゲへの)愛! 努力! パワー!