トカゲの和紙像の進捗です。和紙とガーゼを交互に貼り、自重で脚が潰れないよう、脚や胴の下にワイヤーを仕込みました。ワイヤーは大変だった。ほんの三本なのに何日もかかった。粘土の形に沿わせて上からガーゼと和紙で隠すんだけど、沿わせかたが甘いとビヨンとはねてくる。錆が出ないようにステンレスの硬いやつにしたし。
粘土に水分が吸収されるのと、揮発との相乗効果で割れてしまう可能性があるので、ふせぐために常に全体を湿らせつつ和紙を貼っていて、手早くやれないからカビがさ…生えました…ちょうど黄色オレンジ赤という感じでトカゲの体色に近いのでこのまま生かします! カビすら作品の一部に! 粘土は生物。
次は上から黄色い和紙をぐちゃぐちゃにしたものをテクスチャー出す感じで貼っていきます(写真三枚目)。
粘菌みたい。
大好きなプレッツェルを自分と夫の協働で作ってみた!! 太いところと細いところの差をうまくつけて成形するのが難しい。レシピにある「生地を痛めないように」「緊張をほぐすように」といった、生き物を扱うような所作が新鮮です。初心者なのでまだピンとこない。
外のカリッと内のモチっとはうまくできてとても美味しかったのだけど、もっと密な生地でもよかった。次は強力粉の割合をふやしてみようか。
レシピはこちら。
https://www.cotta.jp/special/article/?p=49943
写真のパン捏ねている人の手(レシピの主、miharuさんの手かな)、とてもおいしくパンを捏ねれそうな手で見惚れた。親指と人差し指の間の筋肉がめざましい。
フトアゴヒゲトカゲの塑像を完成させました! 鱗の表現に迷ったけど、細かいところよりは身体のフォルムの表現を目標としていたので、目立つトゲトゲだけつけました。
最後に目を入れると、やっぱり命を入れた感じがします。
反省点は前脚にもっと動きを出したかったのと、尻尾と胴体の繋ぎ(これらは芯棒から問題あり)です。
粘土を芯につけていくのがいちばん楽しかったかな。おおまかな形を作るところ。そこで出来が決まる気がします。
これは壊すつもりだったのですが、周りに和紙を貼って、中の粘土を取り去るという技法をやってみようと思います。抜け殻を作るように、和紙製のトカゲができる予定。
脱活乾漆法という平安時代以降には廃れた技法で作られた仏像があります。漆に浸した麻の布を粘土の像に貼ってゆき、あとから粘土を取って空洞化する、という技法。それを水溶きボンドに浸した和紙で、現代的に手軽にやろうってことですね。