差別か差別でないか、「そう見えただけ」なのか、みたいな話、でも「ちょっとしたことでも"そう見えて"しまう」のは「だから責めたらかわいそう」とかでなくて、社会にそういう差別が未だあるからそう見えるので、なんていうか差別コスト的なものなのではないかと思う。
たとえ本当に「そう見えただけ」であったとしても、マイノリティがそのように反応せざるを得ない社会であることをマジョリティが考えるべきであって、マイノリティ側が「そうじゃなかったんですか勘違いしてすみませんでした」って言わなきゃならないことないよ。
『関心領域』の設定で思い出すノンフィクションが、ウェンディ・ロワーの『ヒトラーの娘たち』(武井彩佳 監訳、石川ミカ 訳、明石書店)。
戦後、アウシュヴィッツ所長の妻を含む収容所職員の妻たちは、壁の向こうで何が起きているのか知らなかったと主張した。
「(妻たちは)自宅はそういった場所とはまったく異なり、夫がストレスの多い仕事から逃れられる正常な場所だったと言っている。しかし、収容所と自宅とは別個の世界ではなかった。両者は重なり合っていたのである」
とてもよい本なので、『関心領域』の邦訳が出たら書店で並べたらいいと思う。
セルフBTしたウェンディ・ロワーの『ヒトラーの娘たち』は、邦訳が出たのが2016年だけど、監訳者解題に以下のような文章があり、今の日本はじめ、世界のあちこちがそんな感じで気持ちがどんどん暗くなる。どうしたらいいんだろうね。
「不安定な政治環境に育った人たち、解消困難に思える格差の中で育った人たちは、人生の開運をもたらすものは他者への配慮であるよりは、狡猾さと貪欲さであると経験から知っているものだ。そこに思いがけなく、こうした自分の性向をむしろ後押ししてくれるような政治が登場すると、たいていの人間は飛びつくのである」
永住者の在留資格の取消しを容易にする法改定に反対する東京弁護士会 松田 純一会長の声明に賛同します
https://www.youtube.com/watch?si=fWJULxsUJSoW4c7y&v=H0pjNtTOZ_g&feature=youtu.be
例の"手話を取り入れた"MVを見ました。
置き換え手話なのは予想通りだったけど、そもそすごく抽象的で翻訳の難しい歌詞を文法も何もなく単語の羅列で表現しており、また表現の早さや大きさも振り付けとしてのスムーズさを重視しているように感じます。
まあ、ろうの人が見てもマジでビタイチ意味がわからないんじゃないでしょうか。日本語の得意な方が字幕つきで見れば分かるかもしれませんが、それはもう手話関係ないよね…。
例えば日本の歌に出てくる英語が、発音の悪さや文法ミスによって英語圏の人に伝わらなくても、それは別にいいと思うのよ。聞かれたらカッコ悪いとは思うけど。
でも手話っていうのは、聴者が抑圧してきた言語なのね。そこが本当に重要で、だから分化盗用とか搾取という指摘が出てくるし、英語を間違えちゃうのとは全然話が違うわけ。例えば単に「カッコいい」「面白い」で歌詞にアイヌ語を入れて、しかもそれが正確じゃないエセアイヌ語だったら大問題でしょ。手話歌の大半はそうなっているんだよ。
どうか、お力を貸してください。拡散だけでもしていただけると、本当に本当にありがたいです。
このオンライン署名に賛同をお願いします!「広島市と広島市議会はパレスチナのために行動して下さい:今こそ「国際平和文化都市」が行動すべき時です!」 https://www.change.org/p/広島市と広島市議会はパレスチナのために行動して下さい-今こそ-国際平和文化都市-が行動すべき時です?recruiter=83118199&utm_source=share_petition&utm_medium=twitter&utm_campaign=psf_combo_share_initial&utm_term=psf_combo_share_initial&recruited_by_id=ec8710ba-1e1b-49e8-8d88-c526c559ce03
@change_jp
より
こんな状況の中でも、子供が遊べるように工夫するガザの親たち。ラファの空には子供の凧が浮かんでいるそう。
この子らを救って‼️
こちらでは前回の更新をお知らせしていなかったのでした。こんな内容です↓
ブログ更新しました。「無料電子ブックにわたしの訳文が無断で大量に使用されてしまいました」という記事です。
楽しい話題ではないけれど、できるだけ多くの方に読んでいただき、考えてみてほしい内容です。
写真の『希望のことば』についても冒頭に少しだけ。
ブログ更新しました📚
前回の記事への反響についても書いています。
今回の記事もできるだけ多くの方に読んで、考えてみていただけたらと思って書きました。
「編集部あとがき」はどうでしょう?
http://rhiroko.jp
《投票のお願い》
選挙ではありませんよ!文学賞への参加のお願いです。
10年続いたTwitter文学賞を継承して生まれた「みんなのつぶやき文学賞」、端っこ集計員としてお手伝いしています。
今年で第4回!👏
第3回まではTwitterからしか投票できませんでしたが、SNS多様化を受けて今年から投票方式を一新、
”SNSアカウントを持っていない人でも投票できます!”
【リンク先からフォーム記入】
https://tbaward.jp/4th_2023/
もう一回言っておこうっと。
”SNSアカウントを持っていない人でも投票できます!”
【Googleフォーム記入です】
https://tbaward.jp/4th_2023/
こういう文学賞の類いってどうしても敷居が高く感じてしまいますが(読んだ冊数とか、読書好き的な肩書きとかね)、この賞のマインドはシンプルです。2023年あなたのオンリーワン小説に1票を!ふだんは読まないけど、たまたま読んだ1冊が面白かった!――これもまたよし、投票してください、以上!
【2024年2月4日(日)23:59〆切】です!
ブログ更新しました。今回はアレックス・ジーノ『リックとあいまいな境界線』について読書メーターに寄せられている感想と、アセクシュアルに関する本の話です。マキャモン『少年時代』についてもちょっと。
嬉しい感想と『見えない性的指向 アセクシュアルのすべて』
http://rhiroko.jp
ネコメンタリー、予告映像が出ましたよー。
第4回 #みんなのつぶやき文学賞、やります。
2024年1月27日(土)~2月4日(日)の間に、みなさんの2023年のベスト小説を教えて下さい。
今回から投票方式をメールフォームへの入力に変更させていただきました。
https://tbaward.jp/4th_2023/
Translator/東京下町に暮らす翻訳者
主な訳書:ジャナ・デリオンのワニ町シリーズ、アレックス・ジーノ『ジョージと秘密のメリッサ』、ロビン・スローン『ペナンブラ氏の24時間書店』