SFマガジン2023年10月号特集「SFをつくる新しい力」(8月25日頃発売)の表紙や扉絵が公開されました。
日本、中国、韓国、インドその他のSFシーンの一端を感じてください。
出版社note:
https://www.hayakawabooks.com/n/n409939ae9042
「SF小説入門&偏愛ブックガイド」には寄稿者の愛、パワー、願いがたっぷり込められています。
前回の予告時点ではじつはまだ収録されていなかった「大学SF研座談会」(東北大学SF・推理小説研究会×京都大学SF・幻想文学研究会×大阪大学SF研究会)もばっちり記事になりました。
一方でエッセイ「若手によるSF活動」(岡野晋弥/紅坂紫/あわいゆき/岡本隼一)は、別にSF研究会ではないSF好きが、同人誌作りや翻訳やライティングやイベント運営を主体的にモリモリやっていったエッセイ集です。
ジョン・ヴァーリイの翻訳でも知られるSF評論家、書評家の大野万紀さん(1953年生まれ)には、日本SFブーム絶頂期のSFファンの活動を回顧した「SFファンたちはどう生きるか――SFじいさんの昔話」を寄稿していただきました。これもかなり面白いです。
出版社のツイートURLはこちら↓
https://twitter.com/Hayakawashobo/status/1689562304713826304?s=20
地方、それも多くの人が自分の過去を知っていて、現在を注視する地元で、マイノリティとして生きてゆくということはとても困難で、ほとんど追い出されるようにして地元を去り、人生をやり直さざるをえない方が多いのが現状だと思ってます。ただ、どうあがいても出ることができない/出ることを選択しない/戻ってくるしかなかった存在が「いない」ということではなくて、そういった存在って、生存のために声をひそめている、自分を押し殺し、自分と同じ属性を笑う周囲に合わせて笑うしかない状況にあるのかも……といつも思ってわたしは不安になってる。そういう存在って実存を宣言できない立場にあったり、強い言葉を使えなかったりするから……実際わたしも地元から出られなかったひとりだし、「地元」に向けて、この物語を書いたよって宣言するのはすごくこわい。「地元」からは少し離れた出版社からだから、この物語を出せたと思っている。
周囲と自分の凹凸を均しながら、「ここで生きてる」ひとの物語があればいいなあと思って作りました。
QT: https://fedibird.com/@azusa_inoue/110851574477753545 [参照]
で、さらにとても嫌な話をしますけど、そういう絶賛推薦帯コメントとか書いてる書店員、基本的に「原稿料はもらってない」ので。あれ、版元がゲラ先に読ませて「感想コメント付きで発注してくれたら発注数どおり納品します」的な条件で釣ってるときもあるんですよ。意味わかります?「感想送ってくれないと入荷しないですよ」ってことです。人質なんですよ、感想コメントが。版元の販促費は0、本は入荷される(=版元の売上はとりあえずたつ)し、原稿料払わないと依頼できない著名人に頼まずとも帯が完成する(しかもその書店員もそれなりに界隈では有名だから宣伝効果はある)、書店員も自分のコメント載るからうれしい、誰も批判しない、みたいなね。そして当然、ゲラを読みコメントを書くのは勤務時間外。
身体の痛み、全然慣れない。年々悪くなる。5分かからないスーパーに行けただけで感動する。この気持ちが分かんないの?
『ハンチバッグ』の作者の言う「職業が欲しかった」っていうのマジ分かる、いや身体状況も境遇も違うから本当には分かってないかも。
でもこの島、「経済的に自立してない」障害者を心身ともに削って殺すように出来てるよ。本でも出してお世辞でも「作家先生♪」て言われないと「社会人」とすら思ってくれないんだから(まず社会人って何よ?皆社会にいるんですけど?会社人なら分かるけど?)「スネかじり」で親の世話になってる障害者で、親の方に向かって「お母さんは大変ですね」「苦労しますね」って言う人ばかりの島だよ、ここは......(母は「本人が一番大変で苦労してます」て返してくれる人です)