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『ゆけ、この広い広い大通りを』 孤伏澤つたゐ

日々詩編集室初の小説本です!

ふたりの子を育てながら生まれ育った町で暮らすまりは、困ったことがあるといつも、友人の夢留を頼る。――父の介護をしながら地元で暮らしている夢留とまりは、かつて中学の同級生だった。ふたりは大人になってから出会いなおし、いまでは子どもやパートナーをふくめた付き合いをしている。
そんなある日、都会で生活していたもうひとりの同級生、清香が急に帰省することになって……。

わたしたちの困難さはわたしたちにしかわからず、わたしたちが、いまここで花見をすることに、どれだけの勇気を必要としたかも、だれもわかってはもらえない。

二児の子持ちの専業主婦、バイクと音楽がすきなトランスの女性、都市で働くことができなくなったフェミニスト。
三人の地元で生きる同級生たちの、静かな交流と試みについて。

A5サイズ/136ページ/本体リソグラフ印刷・カバーオフセット印刷

著者:孤伏澤つたゐ
表紙イラスト:岩﨑美空

hibiuta.stores.jp/items/64d19d

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地方、それも多くの人が自分の過去を知っていて、現在を注視する地元で、マイノリティとして生きてゆくということはとても困難で、ほとんど追い出されるようにして地元を去り、人生をやり直さざるをえない方が多いのが現状だと思ってます。ただ、どうあがいても出ることができない/出ることを選択しない/戻ってくるしかなかった存在が「いない」ということではなくて、そういった存在って、生存のために声をひそめている、自分を押し殺し、自分と同じ属性を笑う周囲に合わせて笑うしかない状況にあるのかも……といつも思ってわたしは不安になってる。そういう存在って実存を宣言できない立場にあったり、強い言葉を使えなかったりするから……実際わたしも地元から出られなかったひとりだし、「地元」に向けて、この物語を書いたよって宣言するのはすごくこわい。「地元」からは少し離れた出版社からだから、この物語を出せたと思っている。
周囲と自分の凹凸を均しながら、「ここで生きてる」ひとの物語があればいいなあと思って作りました。
QT: fedibird.com/@azusa_inoue/1108
[参照]

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