スコセッシ監督の映画『沈黙』は面白いよ!
遠藤周作の原作を真摯に忠実に組み上げた、とてもいい映画なのですが、監督とわたしの原作の解釈が肝心なところで真逆で、それもまた面白いです。
そこでその描写したら『沈黙』やなくなるやんって箇所がある(と思う)のですが、そこはまあ小説読んで映画見てみてね!
監督が望んでいた長崎での撮影が叶わず台湾で撮っているのですが、そのおかげで、日本っぽいけどこれ日本じゃねえなって風景・空気が画面に映し出されていて、異郷に迷い込んだような心細い体験ができて最高です!
バーチャル・リアリティな経験ができる映画だった。
長いし重たいから一回見るだけでお腹いっぱいになると思うけど、一回だけでもいいから見てみてね!面白いよ!
遠藤周作『キリストの誕生』を読んだ感想
“彼等は我々である。我々と同じように弱く、卑怯な人間である。我々と同じだから彼等は生涯のうちで最も大事な人を見棄てたのだ。”
遠藤周作『キリストの誕生』より
(新潮社公式)
https://www.shinchosha.co.jp/book/112317/
キリスト教のことをよく知らない立場からの感想だが、堅苦しくなくて興味深い内容だった。面白かった。
残されている記録から、イエスの弟子たちがどんな過程を辿ってキリストを信仰するに至ったかを考察しながら書いている。
基本的には「書いてある」ことから読み解くのだけれど、聖書作家が「書かなかった」ことにも触れている。
イエスの死後の指導者や当時重要な立場にあった者たちの殉教について、知っているのにも関わらずあえて書かない選択をしたらしいことに、人間味を感じるというか。正直さみたいなものも感じる。
死とは等しく呆気ないものだとわたしは思っている。殺されたのであれば苦しみと悲しみのなか亡くなったのであろうし、神が沈黙していることについて、そういったことは書けなかったのかもしれない。
そう考えたときに胸になんともいえない気持ちが浮かんできた。「書かない」と決めた人間が書物の向こうにいたのだと気づく。
強い信仰を持ったことがないわたしには計り知れないが、殉教に際しては周囲の人間もきっと言い表せないほどの苦悩や絶望があったのかもしれない。
遠藤周作氏の文章には、イエスや、迷い苦しむ弟子たちに対する親密なまなざしが感じられて好きなのだ。
身近に、自分のことのように捉えているのかなと思うし、まず自身が疑問を持って考え尽くしたのだろうと思わせる箇所がいくつもあった。
わたしは聖書や信仰のことは何も分からないが、分からないなりに胸に迫るものがある。不思議だ。
しごおわ!あめがすごい!
まだ電車は動いてくれているので、ありがたい。明日はどうなるかな。
メギド72、プレイヤーが増えるのはありがたいことだけれど、あんまりBL的興味で消費して欲しくないなあという、複雑な気持ち。
「serial experiments lain」の世界観を追体験できるオンライン展示会「Weird展」開催中。本日の更新で“玲音の部屋”を追加 https://www.4gamer.net/games/794/G079439/20240624017/
「オンライン展示会「Weird展 ようこそ、ワイヤードへ」が,2024年6月20日から「VRChat」にて実施されている。」
「不気味な通路にホラーテイストな演出が発生するスイッチがあったり,通学路でアイテムを集める要素があったりと,VR空間ならではのギミックもいくつか用意されている。VRChat,および本展示会は無料で楽しめるので,興味がある人はぜひチェックしてほしい。」
へー、ちょっと気になる。
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おたくらしいですよ。基本的にやる気がないです。フツーにダメ人間です。今特に腰を据えてるジャンルはありませんが、ときどき何かをぽつぽつ書いてます。オススメ本とかは常に募集中です。
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