ソクーロフ監督の『太陽』は萌え映画だよね。単身赴任のお父さん日記。女の胸に顔を埋める男の場面もあるし、シガーキスもあるよ。
“『ノルシュテインはウクライナを「野蛮」と非難した(小原篤のアニマゲ丼)』
ユーリ・ノルシュタイン、マジかあ。
『話の中の話』を作った人が、『外套』のアニメを作った人が、マジかあ。
わたしは、作品と作者は別だって、あんまり割り切れない人間なんだよ!!
あと、記事の中のこの情報も、マジかよ。ふざけんな、という気持ちですわ。
“ソクーロフ監督はこの年の12月、当局から映画制作を禁止されていることを明かし引退を表明しました。”
有頂天家族はつらい話(事故死の父親、空回りの長男、引きこもりの次男、ひ弱な末弟、家計を気にかけない自由な母親、身を持ち崩した師匠etc.)を愉快な語り口で語る話なのですが、わたしはその愉快さをうまく味わえずに読んでしまって。
老いらくの恋で身を持ち崩した赤玉先生が、わたしにはつらくて。愉快には、読めなかった。これ、世間様では痛快な娯楽小説なんですか?なんで?
つらくても、つらさに浸っても仕方ないから、楽しく生きていこうという話ではあると思うのですが。
この話、赤玉先生を介護してるの、矢三郎くんだけなんだよなあ。赤玉先生がどうにかなって悲しんでくれるの、矢三郎くんと弁天様だけなんだよな。
この話を読んでわたしが思ったのは、わたしのお父さんは、わたしのお父さんのまま元気でいて欲しい、というものです。
でも、この話に出てくる父親たちは、そんなわたしの身勝手な思いに応えてくれない父親ばかりで。
で、話は変わるのですが、弁天様と下鴨家のお母さんは複数の男たちから懸想されており、弁天様はその思いを弄び、お母さんのほうはその思いの存在に気付きすらしてなくて。どっちがむごいんでしょうね。
君塚直隆『物語 イギリスの歴史(下)』読了。
下巻は清教徒革命から現代(2015年)まで。
清教徒革命→王政復古→名誉革命の流れが整理整頓できた。清教徒革命はプレ・フランス革命みたいな感じだけど、フランス革命みたいにならずに済んだのは、既存の庶民院がわりと力を持っていたからなのかな。
イングランドは王統が絶えると、イングランドの中からではなく余所の国から王様がやってくるのですが、それは、余所からやってきた王様が代を重ねてイングランドの王様になるから、そうなるのかなと思いました。
んで、王様が親政をとろうとすると、議会の反発にあって挫折する。
下巻は王権の記述が減って、議会の記述がガンガン増えていくのですが、貴族院と庶民院の関係や、イギリスの二大政党制の成り立ち、「首相」の誕生がざっくりと分かって楽しかったです(まだちょっと理解しきれてないけど)(巻末の政党変遷略図、だいぶ助かる)。
#読書
エイモス・チュッオーラ『やし酒飲み』読了。
ナイジェリアの作家が英語で書いたもので、尺貫がヤード・ポンド法。
やし酒飲みの主人公が、死んだやし酒作りを連れ戻そうと死者の町へ旅をする話。道中、次々と怪異が出てくる。
昔の童話や神話みたいで読み心地は懐かしい。
こういうことがあったので、こうしたという展開の連続で、こう思ったがない。こうしたから、こうなったという因果もほとんどなくて、整合性がなく展開はとても理不尽。
解説曰く、この小説には「恐怖」と「モラル」の対比があるそうなのですが、「モラル」のほうはわたしには全然分かんなかったです。
書かれているのは怪異なんだけど、描写はこざっぱりとしていて質感や重量がない。
“「ドラム」がドラムを打つぐらいに、ドラムを打てる者は、この世に一人もいなかったし、「ソング」がソングを歌うぐらいにソングを歌える者はいなかったし、また、「ダンス」がダンスをおどるぐらいにダンスをおどれる者は、一人としていなかった”
#読書
『Kの葬列 愛蔵版』夏至の日に重版出来です。ぜひー
香港の独立系メディアの新聞の名前が『苹果日报』(Apple Daily)で、日本語に訳すと「リンゴ日報」になり、どうにも可愛らしくなってしまう問題。
創業者は逮捕されて裁判中。どうか無事に釈放されて欲しい。
ついったーの永久凍結が解除されました。
おたくらしいですよ。基本的にやる気がないです。フツーにダメ人間です。今特に腰を据えてるジャンルはありませんが、ときどき何かをぽつぽつ書いてます。オススメ本とかは常に募集中です。
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