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沖縄出身の脚本家で、初代ウルトラマンの企画・主脚本を務めた金城哲夫氏。
“ウルトラマンの父”と称される氏の生涯を辿る、①「ウルトラマン昇天」(1992刊)と②「金城哲夫 ウルトラマン島唄」(1999刊)の貴重な古書が、同時入荷しました。
どちらも金城氏と沖縄の関係に焦点を当てた伝記です。
(続く)→



(続き)→ 本書の主人公は1907(明治40)年生まれの仲宗根澄さん。
その明治〜平成にわたる104年の人生を、親族や関係者らが描き出します。
貧しい没落士族の家から師範学校に進学、教師の道へ。
夫との死別や過酷な沖縄戦を乗り越え、様々な婦人会活動を通して、教育・女性問題・福祉に取り組んでいきます。
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戦争で夫や親を亡くした女性達・子ども達の救済に尽力した澄さん。
その功績が素晴らしいのはもちろんですが、「はっさびよー(やれやれ)」が口癖で、高齢になってもステーキやコーラが大好き、ジョークも飛ばしたという素顔も魅力的。
巻末には沖縄の婦人団体の研究資料も加えられた、労作です。

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今日(3/8)は国際女性デーという事で、こちらの本を。
「はーえーごんごん」とは、沖縄の言葉で「一生懸命に走りに走る様子」。
『人生は、はーえーごんごん』は、戦前・戦後の激動の中を駆け抜け、沖縄社会の福祉向上に奔走した一人の女性の、ライフストーリーを辿る一冊です。
(続く)→

沖縄の雑誌「おきなわいちば」、最新の84号が入荷しました!
特集は「旅をしたくなる料理」。
沖縄の個性的なレストランの店主達が、旅の思い出にまつわる料理を紹介。
台湾やベトナム、フランスにポルトガルなど、珍しく美味しそうな料理がレシピと共に並びます。
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他にもヤギ料理や沖縄天ぷらのお店、国頭村から糸満までのバラエティに富んだご当地グルメも登場し、これから沖縄各地を旅行したい方にもピッタリでしょう。
品切れしていたバックナンバーも併せて入荷しています、この機会にぜひ。
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(続き)→ ① 「沖縄狂想曲」 は現在各地で公開中、監督は太田隆文氏。
基地問題をはじめ過去から現在まで沖縄で起きた様々な出来事を、30名以上の学者・作家・記者・政治家らが解説。
多岐にわたる証言から、アメリカ・日本・沖縄の不均衡な関係を炙り出します。
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② 「戦雲(いくさふむ)」は今月より公開開始、監督は三上智恵氏。
今、政府が沖縄・宮古・八重山諸島に続々と配備を進める新たな軍事施設。
その計画の意図と現地の実態に迫る、渾身のレポートです。
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「沖縄に観光に行くのは好きだけど、政治とか基地問題なんて苦手だし…」という方も多いでしょう。
でも、”楽しく過ごさせてくれる沖縄”の人々が、これまでどんな経験をし、今何を感じているのか…、一度その声に耳を傾けてみませんか。

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沖縄を捉えた新作映画をご紹介。
①「沖縄狂想曲」と② 「戦雲(いくさふむ)」。
どちらも多くの時間をかけ、沖縄の識者や生活者に取材して作られた、骨太のドキュメンタリーです。
(続く)→

(続き)→ 沖縄での戦後の不発弾事故による死者は700人以上。
現在も年間約600件にのぼる不発弾処理が行われ(平均2日で3件以上)、全ての処理が終わるにはあと100年かかるとも。
こうして命と暮らしが脅かされ続ける現状を前にすれば、沖縄戦を決して過去の事として安易に片付けてはならいとわかります。
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今も世界各地での戦争が報じられる中、私達は沖縄戦とその戦後にも目を向け、沖縄の人々がどんな経験をしてきたのかを、もっと知るべきでしょう。
こちら「沖縄戦とは何か」は豊富な写真で、「戦争と沖縄」は戦前・戦後の歴史も含めた優れた解説で、沖縄戦入門に最適な良書。
ぜひご一読ください。

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1974年3月2日、那覇の「聖マタイ幼稚園」そばの工事現場で沖縄戦時の不発弾が爆発。
ひな祭りのお遊戯会中だった園児や作業員ら4人が死亡、34人が重軽傷を負う事故がありました。
戦時に沖縄を焼き尽くした弾薬は約20万トン、うち1万トンが不発弾として埋もれ、未だ1800トン以上が未発見だそう。
(続く)→


(続き)→ アジア系マイノリティとして葛藤を抱える少女時代の著者。
それが米社会に馴染めない母への反発や軽視となり、沖縄をも遠ざけます。
しかし人生経験を重ねるうちに、母の孤独と悲しみ、米・日・沖縄の不均衡な力関係に気付き、沖縄の歴史や文化を学んで、自らの内なる沖縄と向き合っていきます。
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沖縄を訪れ知った、琉球の歴史や沖縄戦、米国のしてきた事。
かつて”置き去りにした”母や沖縄の祖母への謝罪と、その後の触れ合い。
細かく描かれた会話や心情が、読者の胸に響くでしょう。
自身の成長と母・父の人生、そして沖縄史も織り交ぜ、丁寧に綴られたファミリーヒストリーです。

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新刊「語れ、内なる沖縄よ」(原題”SPEAK, OKINAWA”)。
著者のエリザベス・ミキ・ブリナ氏は、1981年シカゴ生まれ、ニューヨーク郊外育ち。
母は沖縄人、父は元アメリカ軍人で、二人は1970年代に嘉手納で出会い結婚。
本書は、そんな著者が母を理解し、ルーツである沖縄を知っていく自伝です。
(続く)→

→ 特集冒頭では、評論家・伊達政保氏が
”ヤマトによる沖縄収奪の歴史を抜きに、沖縄を考える事はできない”
”沖縄は日本にあらゆるサービスを提供する国外植民地だ”
“沖縄の音楽をエキゾチズムとして取り入れるのは文化的植民地収奪である”
と、当時の沖縄/ワールドミュージックブームを鋭く批判。
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続いて原田尊志氏が、普久原朝喜・前川朝昭など、渋すぎる?レジェンドの名盤を紹介。
そして当時40代の喜納昌吉/照屋林賢インタビューでは、沖縄音楽との向き合い方や、日本の音楽業界への批判が。
90年代の沖縄ブーム直前、すでにそこに潜む植民地主義を見抜いていた同誌の慧眼、さすがです。

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まめ書房になぜ「ミュージック・マガジン」が?
実はこちら、1990年8月号の特集は「沖縄ポップ・タイフーン再上陸」と題し、沖縄の音楽を取り上げているのです。
しかも、さすが骨太な音楽評論で知られる同誌だけあって、無邪気に”沖縄音楽イイいよね〜”といったスタンスではありません。
(続く)→

【3月のスケジュールのお知らせ】
まめ書房では、沖縄の素晴らしい本や工芸品をご用意して、皆さまのお越しをお待ちしています。
3月も平常通り水曜・木曜のみ休業です(20日の祝日も休み)。
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OPEN 11:00〜19:00
神戸市東灘区岡本1-12-26 マンション藤105
阪急岡本駅から徒歩2分 JR摂津本山駅から徒歩5分
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本日(2/27)、「沖縄のスーパー」「沖縄の路線バス」の著者・室井昌也さんが、ご来店くださいました〜(写真右)😊
室井さんの本業は、韓国プロ野球専門のジャーナリスト。
韓国球団の沖縄キャンプの取材から沖縄との縁が深まり、沖縄のスーパーやバスの魅力を伝えようと、これらの本を上梓されました。
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「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」は、沖縄5大スーパーの特徴やオリジナル商品、マスコットキャラからCMソングまで網羅した楽しい一冊。
「沖縄の路線バス おでかけガイドブック」は、独自に工夫されたルート表やバス番号別の路線図を掲載、沖縄のバスを使いこなせる優れたガイド本です。
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室井さんは沖縄のラジオ番組にもレギュラー出演し、ほぼ週一回のペースで沖縄に通われているそう。
今日もこの後沖縄へ飛んで、キャンプ中の韓国球団の取材に入るのだとか。
忙しい中お立ち寄りいただき、ありがとうございました!
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琉球王朝文化の精華、琉球舞踊に関する名著をご紹介。
こちら「琉球舞踊の世界 〜こころとかたち〜」 は、1991年の刊行。
当時行われた、琉球大学による琉球舞踊の放送講座のテキストだそう。
講座の内容は非常に高度かつ実践的だったようで、この本にはそのエッセンスが凝縮されています。
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本書ではまず、琉球舞踊の歴史と多様な演目の特徴を分類し説明。
次に詳細な図を用いて身体の動きを分析、なんと筋電図や呼吸パターンまでも駆使。
そして踊りの展開、顔の表情や手足のリズム、重要な心象表現…と深掘りしていきます。
美しい衣装・髪型・装飾品や、小道具・楽器の図解もあり。
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また組踊や創作舞踊、さらには日本舞踊やインドネシア・タイの舞踊まで俎上に上げて分析するなど、驚くべき充実度です。
琉球舞踊に携わる方はもちろん、鑑賞するだけの私達にとっても、琉球舞踊の真髄を味わうための貴重な教科書といえるでしょう。
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[添付: 6 枚の画像]

本日(2/25)、「ディープ・オキナワ」「どこにもないテレビ」の著者・渡辺考さんが、沖縄よりご来店くださいました(写真左)。
渡辺さんは30年以上にわたりNHKでドキュメンタリー番組を制作する傍ら、多くの著書も上梓。
2021年からNHK沖縄でチーフディレクターを務めておられます。
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「ディープ・オキナワ」は2023年末に刊行された新作。
渡辺さんが沖縄に転勤し、多くの人と出逢う中から生まれたエッセイです。
伝統文化の現場に足を運び、沖縄戦やアメリカ世(ゆー)など歴史の証人達から話を聞いて、沖縄の事を一歩ずつ学んでいく著者。
その貴重な経験を、読者も追体験できます。
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「どこにもないテレビ」(2022刊)は、戦後米軍統治下の沖縄で再開されたテレビ放送の”復興期”に着目。
沖縄のテレビ番組を通して、沖縄の社会や世相の移り変わりを浮き彫りにしたノンフィクション。
どちらも興味深く、読み応えある力作です。
渡辺さん、ご訪問ありがとうございました!
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中国・韓国また昔の日本各地には、お葬式の際に「葬送歌」を唄ったり、「泣き女」を雇い泣いてもらうという風習がありました。
こちら「哭きうたの民族誌」(2005刊)は、琉球弧の島々から韓国までの伝統的な葬儀の様子を取材、失われつつある葬送歌と泣きの文化を追ったノンフィクションです。
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遺体に語りかける即興の歌、故人を偲び墓前で唄う歌、ユタを介しての死者との対話など、様々な”哭きうた”が登場。
あの世への道程を説明し、死者を慰め、時には叱る事も。
特に与那国島で取材された、泣き・ことば・歌が一体となった葬儀の核心〈わかれの盃(サガシキ)〉の様子などは圧巻です。
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各地での葬儀のフィールドワークから、沖縄独自の死生観や、伝統芸能との関係、そして泣きの文化がなぜ消えつつあるのか…などを考察。
アニミズムや儒教・仏教の影響、共同体とジェンダーなど、多様な切り口から、琉球弧の島々を結ぶ”哭きうたのミッシング・リンク”に迫る意欲作です。
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ユニークな新刊、「沖縄のもあい大研究」。
“もあい”といっても、🗿ではありません😅
これは模合、すなわち友人や同僚などの仲間でお金を出し合い、参加者の一人がまとまったお金を受け取る、相互扶助的な集まりの事。
沖縄県民の半数以上が、何らかのもあいに参加しているとも言われます。
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本書の流れは、
・琉球王朝時代から戦後までの、もあいの歴史と変遷
・様々なグループ・様々なスタイル・様々な役割をもつ現代のもあい
・暮らしや価値観の変化に伴う、もあいの今後
の三部構成。
丁寧な取材から、沖縄におけるもあいの存在意義や、その過去・現在・未来を考察します。
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書中で沖縄の人々が語る、もあいの目的や魅力・利点と欠点・体験談などがとても興味深く、もあいにこれほど様々な”顔”があったのか…と驚かされます。
もあいを通して、沖縄の社会や経済と人のつながりを浮き彫りにした本書。
10年以上に渡って調査を続けた著者の、”もあい愛”に溢れる一冊です。
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こちら「おいで!マヤーグワーよ」(1995刊)は、小学校低学年以上を対象とした児童文学。
その特徴は、物語の舞台が、戦後のまだ米軍統治下にある沖縄であるという事。
主人公は小学2年生の健児と、同い年でアメリカ人の父と日本人の母を持つミノルです。
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二人の少年と、彼らが助けた一匹のマヤーグヮー(子猫)を巡るストーリーは、幼い読者にも感情移入しやすいでしょう。
しかしそこには、アメラジアンへの差別・住宅地に隣接する米軍基地の危険性・激化するベトナム戦争の影…など、当時の(また現在も変わらない)社会問題が織り込まれているのです。
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戦中・戦後と、日本社会が切り捨て犠牲にしてきた沖縄。
その中で、さらに弱い子どもやマイノリティが傷つけられてきた…大人が目を逸らしてはならない現実が、この物語の骨格を成しています。
ささやかな希望を感じるエンディング、そこに込められた作者の願いを、私達は心に留めるべきでしょう。
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→ 風呂敷の生地は、遺伝子組換えなしのコットン。
獅子や蝶など、沖縄・中国・アジアの縁起の良いモチーフを型染めしたものと、藍の色そのものを堪能できる無地の2タイプ。
ストールは特別な機械で織られ、驚くほどフワフワとした触感を持つ播州織。
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無農薬・無化学肥料で藍葉を栽培し、染料の発酵から染色まで一貫して自身で行っておられる亞人さん。
土と植物から生まれ、人の手が育んだ深みのあるブルーは、唯一無二です。
ぜひ手に取ってご覧ください。

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