(続き)→ アジア系マイノリティとして葛藤を抱える少女時代の著者。
それが米社会に馴染めない母への反発や軽視となり、沖縄をも遠ざけます。
しかし人生経験を重ねるうちに、母の孤独と悲しみ、米・日・沖縄の不均衡な力関係に気付き、沖縄の歴史や文化を学んで、自らの内なる沖縄と向き合っていきます。
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沖縄を訪れ知った、琉球の歴史や沖縄戦、米国のしてきた事。
かつて”置き去りにした”母や沖縄の祖母への謝罪と、その後の触れ合い。
細かく描かれた会話や心情が、読者の胸に響くでしょう。
自身の成長と母・父の人生、そして沖縄史も織り交ぜ、丁寧に綴られたファミリーヒストリーです。