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『コマンドラインの黒い画面が怖いんです。新人エンジニアのためのコマンドが使いこなせる本』
kanata著、翔泳社 2024年4月発行

ラノベかと思われる長タイトルの技術書。コマンドプロンプトやPowerShell、WSL上のUbuntuでコマンドラインに慣れ、どう使っていけばよいかを学ぶ実践的入門書。Windows PCがあれば普通に学習できるのが良い。私はコンピューターとの出会いが黒い画面だったので何の抵抗もないのだけど、今の人たちにはずいぶん抵抗があるらしい(ダメな人は全力で拒否するものね)。

『ロビンソン・クルーソー』
ダニエル・デフォー著、唐戸信嘉訳、光文社古典新訳文庫 2018年8月発行

言わずとしれた名作。なんだけど子どもの頃に(おそらくダイジェスト版を)読んで以来なので、ぼんやりとしか覚えてない。遭難し、ただ一人孤島に辿り着きサバイバルする。典型的な「行きて帰りし物語」。島での暮らしは28年に及ぶ。どんな失敗をしたか、なぜそのような失敗をしたかが丁寧に語られているのが興味深いし物語にリアリティを与えている。にしても、当時のヨーロッパ人の無邪気な残酷さというか、野生のヤギを捕まえて閉じ込め1週間放置していたら餌がなくて死にかけていた、みたいなエピソードがたくさん。子ども向きの本ではどうなってるんだろうね……。

『元素118の新知識 第2版』
桜井弘編著、講談社ブルーバックス 2023年3月発行

118の元素ごとに、その特性、白鍵の歴史、産業的・医学的用途などを記した「読む事典」。最初から読んでもいいし、興味を持った元素の概要を調べるために引いてもいい。2017年の第1版から6年あまりでのアップデート。こういう本の知識、近代以前の世界だとその価値は計りしれない。中世的な異世界に転移したり過去にタイムスリップしたりする可能性のある人は所持しておいた方がよいかもしれない。

『中学生のみんなの歌260』
明治図書 1990年発行

古書で見かけて衝動的にゲット。懐かしい。私が中学生の時に使ってたのよりもちょっと新しい版。この本でコードネームを覚えたなあ。掲載されている歌はほとんど変わらない、と思ったけど「まんが日本昔ばなし」の主題歌は当時は載ってなかった気がする。

『詳説 用語&資料集 理科 2700』
受験研究社 2022年1月発行

受験参考書の類いは内容が異様に充実しているのに安い。驚くほど安い。この本もフルカラー350ページで1200円ちょっと。そして昔習った義務教育の内容をアップデートできる。パラパラと眺めているだけで楽しい。今はスペースデブリとかカーボンナノチューブとかも中学で習うんだなあ。

『グイン・サーガ 3 ノスフェラスの戦い』
栗本薫著、ハヤカワ文庫 1980年3月発行

グインはセム族の部族を結集し、ノスフェラスそのものを武器にモンゴール軍へと反撃を加える。表紙はキタイの魔道師カル・モルとセム族たち。そしてカル・モルによって語られる、ノスフェラスの中心地たる《死の谷》グル・ヌー。星船の墜落から数千年を経ても致死量を遙かに上回る放射線を出し続ける殺傷石。その戦略的重要性に気づいたモンゴール金蠍宮。中原のみならず世界に覇をとなえるモンゴールの野望が人びとの運命を狂わせていく。

『図説 科学史入門』
橋本毅彦著、ちくま新書 2016年11月発行

7つの科学分野における歴史を、当時の図版を解説しながら概観する本。これ1冊でひととおり見わたせるのは良いのだけど、いかんせん図が少なく、やや中途半端な印象を受けた。新書1冊に盛りこもうとすると、このあたりが限界なのかも。それはともかく、科学史をひもとくと、ごく最近(ほんの100~数百年前)まで、現代ではあたりまえの知識や概念が存在しなかったことに驚く。科学者ですら100年ちょっと前だと原子の存在を信じないとか。これだけ急激に知の体系が変化し、直観とはまるで異なる事実が積み重なると、科学と相容れない人が一定数出てしまうのも仕方ないのかも、と思ってしまう。

『バッタを倒すぜアフリカで』
前野ウルド浩太郎著、光文社新書 2024年4月発行

『バッタを倒しにアフリカへ』の続編。タイトルが似ているので、これが新刊かどうか買う時に一瞬迷ってしまった。600ページを超えるボリューム。まだ前書きしか読んでないけど、パラパラと見たところ写真はすべてカラーだった。よく1500円で出せたなあ。お盆休みあたりにのんびり読むことにします。

『超芸術トマソン』
赤瀬川源平著、ちくま文庫 1987年12月発行

なぜこの本を買ったのか思い出せないけど、帰りの電車内でうっかり読んでしまい爆笑を抑えるのに必死だったのは覚えている。当時も、そして今も、街には超芸術トマソンがひっそりと存在している。ありふれた存在のようで、探そうとするとなかなか見つからない。偶然見つけると嬉しくなる。1980年代に見出されてから40年以上たった今も、ツイッターにはトマソンの話題が流れ続けている。

『人類を変えた7つの発明史』
Rootport著、KADOKAWA 2024年6月発行

火/文字/活版印刷/科学/鉄道/コンピューター/インターネット。これら7つの技術革新によって人びとや社会がどのように変わったかを見ることで、AIが世界をどう変えていくかを考える。『会計が動かす世界の歴史』を読んだ時にも思ったけど、Rootportさん、小説を書いたり漫画の原作をやってる人だから、こういうノンフィクションも抜群に面白い。

『Rustで作るプログラミング言語~コンパイラ/インタプリタの基礎からプログラミング言語の新潮流まで~』
佐久田昌博著、技術評論社 2024年6月発行

オリジナルのプログラミング言語を作ってみたい、って誰しも一度くらい考えるじゃないですか。CやJavaやC++で言語を実装する本はすでにあるけど、今さらCやJavaやるのもね、と思ってたところに、こんな本が出てたので買ってきた。Rustにも興味あったので、ついでに勉強してみようと。

『世界文化小史』
H.G.ウェルズ著、角川文庫 1971年3月発行

この「小史」も「世界文化史大系」も国会図書館デジタルコレクションで複数の翻訳がタダで読めるのだけど、やはり手元に置いておきたいということで。ただしもう絶版になってるので古書で入手。宇宙の誕生から現代までの通史をビッグヒストリーとしてまとめた本が今も毎年のように出版されているのは、それだけ人気が高いジャンルなのだろう。原著は1922年発行で、大著「世界文化史大系」の後に書かれたのだけど、ダイジェスト版というわけではなく、より一般の人が一気に通して、興味を持って読めるように書かれている(とウェルズも前書きに記している)。ただ1970年代の文庫本なので活字が細かいのよね。もっとゆったりしたハードカバーで読みたいから、どこかが新装版とか出さないかなと思ってるけど、さすがに無理だろうなー。

『神秘学概論』
ルドルフ・シュタイナー著、高橋巌訳、ちくま学芸文庫 1998年1月発行

ずいぶん前に買った後まだ読んでなかった。神秘学については体系的に知っているわけではないので、教養として読んでおこう、と思って買ったような気がする。人智学ではなく神秘学を手に取ったのは、当時はグルジェフの影響下にあったからかもしれない。科学的なパラダイムが圧倒的に支配する現代こそ、こういうのを読む意味がある気がする。

『アーサー王物語』
ジェイムズ・ノウルズ著、金原瑞人編訳、偕成社文庫 2000年7月発行

子どもの頃に読んだことがなく、教養としてひととおり知っておきたいということで、子ども向きと思われるこの本を手に取った(よく見ると「子どもとおとなのための」と書いてあった)。なるほど、古典だなあ。いろんな元ネタがここにある。「ペンドラゴン」もここからきていたのか。

『グイン・サーガ 2 豹頭の仮面』
栗本薫著、ハヤカワ文庫 1979年10月発行

スタフォロス砦を脱出し、ケス河を越えてノスフェラスへ足を踏み入れるグイン一行とヴァラキアのイシュトヴァーン。それをアムネリス皇女率いる一万五千のモンゴール軍が追う。敵方の魔道士が登場するものの占い師と大差ない。と思ってたら、アムネリスは「占術師」とも呼んでいるのね。架空の世界にもかかわらず、神話と大自然の圧倒的な存在感が迫ってくる。

『グイン・サーガ 1 豹頭の仮面』
栗本薫著、ハヤカワ文庫 1983年1月改訂版発行

もう一度グイン・サーガを通して読みたいと思う。50巻くらいまでは何度も読んでるけど、それ以降は1~2回しか読んでなかった気がする。ともあれ最初から読んでみる。1巻は実に正統派ヒロイックファンタジー。剣と魔法の世界。ただし魔法(魔道)は物語のバックボーンとして大切な役割はあるものの、まだ前面には出てこない。それにしても、日頃ネット小説やラノベに浸っていると、この硬派な世界観と文章に圧倒される。刊行から45年を経て少しも古びていない。

近藤和彦編『西洋世界の歴史』

ブックオフで新品同様の状態で、半額セールだったのです。興味ある分野ではあるものの、買っても読めないだろうな、と思って棚に戻そうとしたのに、本が「買って!買って!」というので買ってしまった。買ってからよく見たら、編者の近藤和彦先生、カーの『歴史とは何か』新訳の人なのね。

ハインリヒ・プレティヒャ著
『中世への旅 騎士と城』
『中世への旅 都市と庶民』

去年、書泉が重版させて話題になってた本が近所の書店にも並びだしたので購入。

チョーサー著『カンタベリー物語』

言わずと知れたイギリス国民文学の開拓者チョーサーによる14世紀の小説。カンタベリー大聖堂へ参拝するために旅をする一行による「面白い話」勝負(負けた人が支払う)を描く。旅の一行は、騎士、従者、商人、法律家、医師、尼、夫人、粉屋、農婦、船乗り、托鉢僧など多種多様。当時の世相が興味深い。これ、1300年代の本なのに、音が"空気の振動にすぎない"と書かれているのにちょっと驚いた。そうか、その頃から音がどういうものか知られていたのか。

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