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ITエンジニア界隈で、無料公開される技術パワポが連載読みものみたいに次から次へと読み捨てられていく感じとか、研究者向けの資料・データベースが(専門知識があれば何十年も遊べるほど)大量のテキストを豊富に取り揃えていることとか、そういえば最近はもう料理本を買わなくなったな(買ったものも昔ほどには多用しなくなった)とか、そういう意味での読書生活調査ってほとんどないよなぁ

活版印刷/劇場が普及して以来、主には宗教共同体や武士階級、都市の住民、農村の支配層などによってさまざまな所望されたフィクション(as 製品カテゴリ)というのは、もちろん物語消費のみを満たしていたわけではない。自己啓発や教養志向の受け皿であり、コミュケーション消費の起点であり、雑学・風聞も含めた時事情報の摂取源であり、識字能力を養うトレーニング・グッズだった。そう考えると、読字行為の想定負荷が期待される報酬に見合わないと見なされる状況の背後には、かなり複合的に入り組んだ「満たされなさ」があると見るべきだろう。直近30年の日本語史にとって、それはどのようなものだといえるか。

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前提:さまざまな情報ニーズは大雑把に「紙からウェブへ」移り変わったわけではなく、その分野ごとに特色のある市場再編が進んだのだろう。

ゞネットニュース(のランキングページ)とSNS(のトレンド欄・推薦アルゴリズム)が新聞(紙の一覧的な構成)を代替した
・写真SNSや管理系スマホアプリ、How toサイト、実用系動画が「趣味・実用」「ファッション」カテゴリの上位互換になった
・勉強アプリと試験問題アップロードサイトが「学習書・参考書」の需要を奪った
…etc.

観点:ハイティーン向けフィクションの需要が文字からビジュアル(写真主体の雑誌、映画、漫画、テレビ…etc.)へと移転したのは20世紀後半からずっと起きていた現象のはず。

問い:テキストを主体としたフィクションの需要をいま、もっとも引き受けているメディアはなんだろう。チャットサービスやスマホゲームはそりゃそうだけど、全年齢で考えたときに。

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コミック(as 出版カテゴリ)のページあたり文字数って、20世紀と比べて増えてるのかな。フルカラーのたて読み漫画は雑誌時代と比べて情報量が増えていると言われれば「そうかもな」と思うけど

社会制度をマクロにみると高齢層との待遇差に唖然とするけど、実生活で相対するお年寄りのほとんどは(めんどくさいひともいるけど、それも含めて)いいひとだということへのブルーな気持ちがある

Tor経由とはいえ、被害者の社内から流出したデータを取得したことが露見したら(or 自ら明かしたら)不正競争防止法違反がふつうに成立しそう。公表された著作物でもないし、公益通報や報道のための情報提供でもないし。いやな想像だけど、加害組織とは別の悪意ある人物が、興味本位でデータの入手を公言したひとの発言を記録しておいて、後々の「ゆすり」のネタにするとかもできそう。

スターツ出版文庫で世に出た著者のうち何人かが、「卒業」したあとにKADOKAWAや小学館、ポプラ社、実業之日本社とかで仕事をしているのは象徴的ですね。

日本ケータイ小説大賞の出身者で、いまも定期的に書籍化されているのはいぬじゅんさんくらいか。『あたし彼女』のkikiさんも最近作は2014年で止まっているし。筆名を変えて再応募してるひともいそうだけど、最近さすがに実作を追えてなくて分からない。。。

著者/読者の出入りが数年単位と早くて、職業作家のための育成システムを内製していないから、その業態は、じつは地方自治体の公募賞とか、公教育の一貫でなされる短詩型の学生コンテストに近いと言えたりするのかも。

kasaikouhei さんがブースト

BT スターツ出版は大きめの書店(例:紀伊国屋書店)で単独棚を持つようになってきましたね。
読者や作者が回転せず、ずっと読み続ける/書き続けるようになるかどうかがきになりますね。もしかするとウェブで書籍化に頼らないで細々読み続ける/書き続けるルートに入るのかもしれませんし。

スターツ出版をしてさえ出版事業の半分はコミックで、その比重が年を追うにつれて高まっていて、最近はシナリオ募集に熱心であることをどう受け止めるか(この戦略自体はよそも大差ない)。

「野いちご」はサイト内広告にかなり禁欲的だし、有料会員システムも入れていないから、著者・読者コミュニティの維持コストは「本」で回収する仕組みがつづいているはず。新刊書店の棚専有率をどんどん上げないと回らないのも分かる。

その先には極めて成熟した「少女マンガ」文化圏が待っており、もちろんスターツ出版も「noicomi」を定期刊行しているけれど、10年つづく人気連載を持つような看板作家が現れるか

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「著者」の事業継続性があまり高くなさそうな収益モデルなのは……まぁよそも同じか。サイト創業期の書き手がほとんど「卒業」していて、現役の人気著者も毎月のように新刊を出している(けど兼業がほとんどのようである)ことに目を向けると、「ブルーライト文芸」の「ブルー」が労働者階級のそれに思えてくる。
nikkei.com/article/DGXZQOUC182

自著を原作にドラマシナリオを仕立て直すとき、決定稿ではそこそこ大胆にプロットを組み立て直していて、1話完結型で毎週更新の配信スタイルにはもちろん最適化しているわけだけど、このとき原作は著者にとってどんな位置づけなのか。読み比べると、登場人物の人格的な一貫性にはさほど頓着していないようにも思える。原作の側で描かれた人物像に余白が残されているのではなく、個々の人物を関数っぽく使っているというか。

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場面ごとの台詞が少なく、シーン数はそれなり。風景や動作の指定はそれなりにありつつ、状況説明はナレーションにあっさりと頼るから、いま読むとふつうの作劇のようにみえるものの、撮影・演出の手腕を試すような一行がたまにさらっと挿し込まれている。とにかく役者に語らせる橋田壽賀子のシナリオがいかに独特だったか、かえってよくわかる。

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向田邦子 as a シナリオライターを論じた本、見つけたい

異世界転生もののサブジャンルとしてある時期にそれなりの勢いがあったハーレムものは最近なかなか見なくなったけど、アニメ原作への積極起用その他のあれこれでジェントリフィケーションが進んだのだろうか。

kasaikouhei さんがブースト

書店在庫情報プロジェクト(一般財団法人出版文化産業振興財団、カーリル、版元ドットコムの三社が運営)に期待!

>2024年6月21日(金)の公開日に横断検索できる書店は、ブックファースト・大垣書店・くまざわ書店・今井書店のグループと都内の小川書店
>横断検索結果とリンクしているサイトはカーリル、版元ドットコム、青弓社、スタイルノート、ポット出版。
info.openbs.jp/news/first-step

撮影された画像は(研究分野によるフィーリングの幅はあれど)、とくに議論の余地なく「データ」であり「研究資料」なので、客体の定義論よりは行為論で争わないと苦しく、しかし被告人の行為は不同意の目的外利用に当たるから、より本質的には「秘密」概念をめぐる研究トレンドに追いつけていないひとのケアをどうするかが問われるのかもしれない
digital.asahi.com/articles/ASS

この市場構造は「本」に限らずどの大衆文化産業にも観察される気がする。俗に・雑に「資本主義」と呼ばれる(近世以前からある)市場原理なのだろうし、クリエイター(個人)が制度変更を働きかけられるようなものではないから、つまるところ「ほどほどのお付き合い」が最適解になるけれど、ともすれば「時代と寝たい」と願いがちな作り手にはそうもいかないんだろう。

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