向田邦子 as a シナリオライターを論じた本、見つけたい
場面ごとの台詞が少なく、シーン数はそれなり。風景や動作の指定はそれなりにありつつ、状況説明はナレーションにあっさりと頼るから、いま読むとふつうの作劇のようにみえるものの、撮影・演出の手腕を試すような一行がたまにさらっと挿し込まれている。とにかく役者に語らせる橋田壽賀子のシナリオがいかに独特だったか、かえってよくわかる。
自著を原作にドラマシナリオを仕立て直すとき、決定稿ではそこそこ大胆にプロットを組み立て直していて、1話完結型で毎週更新の配信スタイルにはもちろん最適化しているわけだけど、このとき原作は著者にとってどんな位置づけなのか。読み比べると、登場人物の人格的な一貫性にはさほど頓着していないようにも思える。原作の側で描かれた人物像に余白が残されているのではなく、個々の人物を関数っぽく使っているというか。
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