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最近告知忘れがちですが、現在発売中の〈SFマガジン〉24年2月号、SF BOOK SCOPE国内欄に寄稿しました。

ピックアップ1p
・宮澤伊織『ときときチャンネル 宇宙飲んでみた』(創元日本SF叢書)

見開き2p
・村山早紀『さやかに星はきらめき』(早川書房)
・伊与原新『宙わたる教室』(文
・佐藤究『幽玄F』(河出書房新社)
・福田和代『梟の胎動』『梟の好敵手』(集英社文庫)
・井上雅彦監修『乗物綺談 異形コレクションLVI』(光文社文庫)
・似鳥鶏『唐木田探偵社の物理的対応』(KADOKAWA)
・白井智之『エレファントヘッド』(KADOKAWA)
・朝比奈弘治『夢に追われて』(作品社)
・牧野楠葉『ローレン 意味のない記号の詩』(日本橋出版)
・荒巻義雄『海没都市TOKIYO』(小鳥遊書房)
・吉田親司『防衛大臣 山本五十六』(エムディエヌコーポレーション)

以上12冊を紹介しています。
『ときときチャンネル』評では、ふだんあんまりやらないことをやってみました。

『創元SF文庫総解説』、週明けからこのへんの書店にも並ぶと思います。
私は全18作 を担当しました。今でも読み継がれている名作より「そんなのもあった!」という感じの懐かしい作品が多いので、あらすじを多少厚めにしつつ読みどころを紹介しています。
担当作は以下の通り。

『第五惑星から来た4人』マレー・ラインスター
『明日プラスX』ウィルスン・タッカー
『地の果てから来た怪物』マレー・ラインスター
『目的地アルファ・ケンタウリ』A・E・ヴァン・ヴォークト
『星は人類のもの連盟』ジョン・ブラナー
《チャイルド・サイクル》(《ドルセイ》)ゴードン・R・ディクスン
『アナンシ号の降下』ラリー・ニーヴン&スティーヴン・バーンズ
《アースライズ》三部作(《トライゴン・ディスユニティ》)マイクル・P・キュービー゠マクダウェル
『海魔の深淵』デイヴィッド・メイス
『量子宇宙干渉機』ジェイムズ・P・ホーガン
『ミクロ・パーク』ジェイムズ・P・ホーガン
『時の扉をあけて』ピート・ハウトマン
『マインドスター・ライジング』ピーター・F・ハミルトン
『フラクタルの女神』アン・ハリス
『100%月世界少年』スティーヴン・ダニー
『落下世界』ウィル・マッキントッシュ
『裏山の宇宙船』笹本祐一
《田中芳樹初期短篇集成》田中芳樹

杉江松恋さんとの月例SFレビュー番組「これって、SF?」、12月号その3です。

私は、劉慈欣/大森望・古市雅子訳『白亜紀往事』(早川書房)を取り上げました。
恐竜と蟻が互恵関係を結び高度な文明を築き上げている白亜紀を描く、『三体』作者の初期長篇です。文明発祥までのプロセスや、種族間のスケールの違いを乗り超える数々のアイデアがおもしろいです。

杉江さんが紹介されたのは、井上雅彦監修『乗物綺談 異形コレクションLVI』(光文社文庫)です。
全篇外れなしですが、SF読者には、冒頭の久永実木彦~坂崎かおる、中盤の柴田勝家~上田早夕里~斜線堂有紀~空木春宵の並びがとくにおすすめ。それに意外な人のSFも……。

「これって、SF?」、年内の更新はこれで最後です。1年間、ありがとうございました。

youtube.com/watch?si=3wbeoi23v

昨日寝落ちしたので運動行きたいけど、洗濯物が多いわ。
外は雪ですが、積もるほどの感じじゃありません。

杉江松恋さんとの月例SFレビュー番組「これって、SF?」、12月号その2です。

私は、酉島伝法『奏で手のヌフレツン』(河出書房新社)を紹介しました。
4つの太陽が徒歩で(!)巡っている凹面世界を、造語やルビを駆使した文章で描き出しています。想像力をフル回転させながら読み進めると、背景となる世界の骨格や、そこで生きる者たちの姿がいきいきと浮かび上がってきます。

杉江さんが紹介されたのは、横溝正史ミステリ&ホラー大賞史上初の三冠作(大賞、読者賞、カクヨム賞)を達成した、北沢陶『をんごく』(KADOKAWA)です。
ストーリーも文章もキャラも、すべての勘所を押さえた作品で、デビュー作ですが非常に完成度が高いです。大正の町並みを再現できれば、映像化しても映えそう。

youtube.com/watch?si=uy2jlmhte

Yoshihiro KATSUKI さんがブースト

『本の雑誌』2024年1月号(鏡餅てんてこ舞い号 No.487)に、単行本の年間ベスト3(下記)とコメントが掲載されています。

今年の一冊 橋本輝幸
『あなたは月面に倒れている』倉田タカシ(創元日本SF叢書)
『回樹』斜線堂有紀(早川書房)
『幽玄F』佐藤究(河出書房新社)
webdoku.jp/honshi/2024/1-23120

Yoshihiro KATSUKI さんがブースト

香月祥宏と杉江松恋の「これって、SF?」2023年12月号・その2で、『奏で手のヌフレツン』のヌフレツンをご紹介頂きました。〝誰でも読める酉島伝法〟との言葉を賜りました。
youtube.com/watch?v=e3-lPqOfmX

杉江松恋さんとの月例SFレビュー番組「これって、SF?」、今年最後となる12月号、その1です。

私は、眞田天佑『多元宇宙的青春の破れ、唯一の君がいる扉』(MF文庫J)を紹介しています。
「なめらかな世界の日常」等、SFネタの章題が目に止まって手に取った一冊です。ギャルゲ風のマルチヒロイン設定にSF的理屈をつけてドタバタラブコメをやるのかと思いきや、ストレートな青春SFとして楽しめました。

杉江さんが取り上げられたのは、佐佐木陸『解答者は走ってください』(河出書房新社)です。
クイズ小説なのかな? と思ったら(その側面もありますが)、とても面白い構造の小説でした。しかも文章の密度が高くスピード感もあり、巧緻かつ高速のメタフィクションです。

youtube.com/watch?si=AIqjdiVXA

Yoshihiro KATSUKI さんがブースト

この作品の翻訳には思いいれがあるので、ここでだけ語らせてください。この仕事を始めてから修練を重ねてきたエンターテインメント翻訳の技法にくわえ、この10年ほどは中国SFの仕事でも新しい経験を積ませていただきました。さらに個人的に読んできた本の影響や、これまでアイデアはあっても試す機会がなかった実験的な翻訳技法など、まさに全部入りでできたのがこの『鋼鉄紅女』の翻訳です。翻訳業のキャリアのなかでいまだからこそ可能でした。その意味では(めざしてきたわけではないので、まったく結果的にですが)、これを訳すために自分の翻訳者人生はあったのかもしれないとさえ思います。

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昨日は実家の松を剪定してきました。
見る人が見ればわかると思いますが、私がやった枝、見事に失敗してますw
隣の芽を2つ残して、カバーしてくれることを期待してみました……

現在発売中の〈ダ・ヴィンチ〉1月号、「BOOK OF THE YEAR 2023」内の「本読みのプロが選ぶ、『とっておき』の今年の3冊」国内文学編で、昨年度(22年10月~23年9月)の国内SFから3作を選んで紹介しています。取り上げたのは、

・長谷敏司『プロトコル・オブ・ヒューマニティ』(早川書房)
・久永実木彦『わたしたちの怪獣』(東京創元社)
・谷口裕貴『アナベル・アノマリー』(徳間文庫)

の3作です。
〈ダ・ヴィンチ〉は、Kindle Unlimitedはじめ各種雑誌読み放題サービスにも入ってます。
ddnavi.com/davinci/

締切の合間を縫って、PCの引っ越し作業を始める。

杉江松恋さんとの月刊SFレビュー番組「これって、SF?」、11月号その3です。

私は、ルーシャス・シェパード『美しき血』(内田昌之訳/竹書房文庫)を紹介しました。
「竜のグリオールに絵を描いた男」に始まるシリーズの最終作にして唯一の長篇です。巨大な竜の思念が支配する世界を描いた作品ですが、現実を侵食してくる力も非常に強いです。未読の方はぜひ一作目からどうぞ。

杉江さんは、エレン・ダトロウ編『穏やかな死者たち シャーリイ・ジャクスン・トリビュート』(創元推理文庫)を紹介されています。
各作家ごとに押さえているポイントは違うと思うのですが、全篇読み通すと、たしかにジャクスン! と感じられる満足感がありました。動画中にも持ち込みましたが、異色作家短篇集の『くじ』は、個人的にもたいへん思い入れのある作品です。

youtu.be/fZO-DzAdHx0?si=tDZaH2

杉江松恋さんとの月刊SFレビュー番組「これって、SF?」、11月号その2です。
毎月の新刊SFの数には偏りがあるので、月刊だとどうしても取りこぼしが出てきます。というわけで今回は、夏の忘れ物を取りに行く回となりました。

私は、8月刊の山田宗樹『ヘルメス』(中央公論新社)を紹介しています。
序盤のあらすじからは予想できない、意外な展開が待ち受ける一冊です。抗う/諦めるの二分法では分けられない、小惑星衝突ものの中でも独特の味わいを持つ終末SFになっています。基本的にエンタメ小説の骨法で書かれているので、あんまりSF読んでないなあ、という方にもおすすめ。

杉江さんが取り上げられたのは、同じく8月刊、新馬場新『沈没船で眠りたい』(双葉社)です。
自然なモチーフの反復によって登場人物たちの切実さが胸に染み込んでくる、AIもののシスターフッドSFです。新馬場さんは、新作『十五光年より遠くない』(ガガガ文庫)も今月刊行されますね。来年のSFセミナーにも登壇されるそうで、いま注目の新鋭作家の一人です。

youtu.be/6SdutGzZiG8?si=lLB_Iu

今年に入ってからポイント関連も続々終了してるし、honto、大丈夫かいな。
今のところ電書ではKindleと並ぶメインとして使っているので心配です。
honto.jp/info/detail_041000083

昨日キャンセルした中古PC、新しく組んでもらった構成もダメだったので(Core-i7の8世代以降が無理っぽい)、別のところに注文してみた。
一応調べてサポートやライセンスが怪しげなところは弾いたつもりだけど、さて、どんなものが来ますやら。

OSのサポートが終わる度にMSが要求してくるスペックの新品に買い替えるような余裕はもうないので、中古やセール品を見極めつつ上手に使わないと。
自分だけならChromebookとKindle FireとiPhoneで大体どうにかなるけど、現状、最新のWindows+Officeが動く環境もやっぱり要るからねえ。

杉江松恋さんとの月刊SFレビュー番組「これって、SF?」、11月号その1です。師走に入りましたが、収録は先月終わってました。

私は、宮澤伊織『ときときチャンネル 宇宙飲んでみた』(創元日本SF叢書)を取り上げました。
マッドサイエンティストによる怪しげな発明品の紹介で収益化を狙う「ときときチャンネル」の生配信6本から成る連作集です。宇宙に時間に並行世界に、ハードなSFネタを軽快に読ませてくれます。

杉江さんが紹介されたのは、ユン・ゴウン『夜間旅行者』(カン・バンファ訳/早川書房)です。
私含めてノーマークだったSF読者も多いのではないかと思いますが、これはおすすめ。動画中ではうまく言えなかったのですが、"言葉が通じない"というシチュエーションの使い方が実に巧みですね。動画中でも伏せていますが、なるべく版元あらすじは見ないで読んだ方がおもしろいと思います。

youtube.com/watch?v=4BDkvBnWPo

サポートと言えば、数年間便利に使っていたのに保証切れとともにに壊れたスマートロックの対応が、のらりくらりでいまいちだった。
けっきょく修理になりそうだったんだけど、見積もりが今や新モデルを新品で買うのとあんまり変わらない値段だったので、これもセールで購入。物欲はだいぶ満たされた。

物理鍵いらなくなるしオートロックでかけ忘れもないし、スマホ連動で開くようにしとけば買い物で両手がふさがってる時とか便利です。
窓際の家族だけが知ってる場所から部屋にいるAlexaに暗証番号をささやけば開けてくれる、という設定も一時期子らがよく使ってました。

最初はだいぶクレームに対して構えてる印象だったけど、ちゃんとテストして知らせてくれてありがとう、ということを伝えると急に柔らかい対応になって話しやすくなった。
まあ、めちゃくちゃ文句言う人とかもきっといるんだろうし、大変な仕事よね。

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ブラックフライデーで安くなっていた再整備PCを買ったら「組んだら動作が不安定だったので、CPUの世代を落としたモデルをお値引きで」と電話がかかってきた。
そこまで落とすなら買う意味ない、という提案だったのでキャンセルしたけど、事前に連絡あるのは良かった。そのまま送る中古業者も多そう。
新品でも初期不良とその対応で泣かされた経験けっこうあるので、ちゃんと連絡くれて逆にうれしかった。

少し訊くとパーツはあるらしくて相性問題ぼく、構成を変えれば行けるかも? という感じだったので、同じところにちょい高めだけど別構成のものを頼んでみた。 電話の対応も良かったし。

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