Audiobookの倍速再生の話。
私も家事しながら電子本を"聴く"ことがありますが、
・等倍で聴くもの=朗読自体を味わうもの
にはAudiobook、
・倍~3倍速で聴くもの=とりあえず内容を確認したいもの(その結果あとで精読することもあり)
には読み上げ、と使い分けてます。
いずれにしろ「読書」とは別の楽しみ方、使い方ですね。
在籍はかぶっていませんが、酒見さんは高校の先輩でした。
実は在学中の文化祭で講演に呼ぼうかという話があり「インタビュアーやらせてください!」くらいの勢いで食いついたのですが、たしか酒見さん在学当時の担任の「人前で話すようなタイプじゃないと思うよ」という一言で話は消えたのでした。
奔放な想像力を史実の隙間や周辺にねじ込み独自の世界を構築する筆力は一級品で、『陋巷に在り』は今でも読み返すオールタイムベストのひとつです。
『SFが読みたい! 2012年版』のブックガイド企画「21世紀SF必読書100」には、この1作のためだけに参加させてもらいました。
柴錬の孔明もパリピな孔明も好きですが、やっぱりいちばん好きなのは『泣き虫弱虫諸葛孔明』です。
作品はもちろん、進学先選びという意味で直接人生にも影響を受けた作家でした。
今日は、佐野量子の曲聴きながら洗い物します。
https://nordot.app/1097458946953970261?c=39550187727945729
11/3、ブックオカののきさき古本市、のぞきに行けるといいなと思ってます。
https://bookuoka.com/archives/3755
杉江松恋さんとの月刊SFレビュー番組「これって、SF?」、10月号その3です。
私は、キム・チョヨプ『この世界からは出ていくけれど』(カン・バンファ、ユン・ジヨン訳/早川書房)を紹介しました。
7篇収録の短篇集で、世界の見え方が異なる者同士の理解・共存というある意味SFではおなじみのテーマを、個に寄り添いながら、繊細かつ抑制的な筆致で描きます。
杉江さんが紹介されたのは、斜線堂有紀『本の背骨が最後に残る』(光文社)。
〈異形コレクション〉収録作中心の短篇集で『回樹』に比べると怪奇幻想色が濃いですが、怪しく不可思議な状況を成立させるための理屈のこね方にも独特の味があり、SF読者も楽しめると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=3rHLy4Kpt4A&t=1s
杉江松恋さんとの月刊SFレビュー番組「これって、SF?」、10月号その2です。今回は、期待の新鋭2冊です。
私は、青島もうじき『私は命の縷々々々々々』(星海社FICTIONS)を紹介しました。
続いてゆく命について、そのために課される選択についての思弁的青春SFです。思索にかたちを与える言葉・文章に独自性があって、帯に謳われている思弁・恋愛・ミステリ要素に加えて、言語SF的な側面もあると思います。
杉江さんのご紹介本は、高丘哲次『最果ての泥徒』(新潮社)です。
一種の人型ロボット・泥徒(ゴーレム)技術を20世紀初頭に導入した改変歴史冒険小説で、泥徒技術の進歩と歴史の改変が絡み合いながら進むのが魅力的でした。人×ロボの異種バディものとしてもおもしろいです。
https://www.youtube.com/watch?v=Nraxcprqh-0&t=260s
やっぱり難しいよね?
【比較画像】橋口洋平「wacci」と高橋優は似ているかを調査
https://ikeojiclub.org/youhei-hashiguchihwacci-resemble-yuu-takkahashisinger3/
まっさんのインスタライブを高橋優とwacciの橋口くんがジャックしてるの見てたんだけど、マジで見分けつかなかった……。
今はYouTubeのライブ配信に合流してます。
https://www.youtube.com/live/YHorXB3PliU?si=70spRWjrTixmmX69
プロ野球ドラフト会議、以前は自分なりに予想もして、ワクワクしながら見たもんだけど、最近は「けっきょく来てくれた子をどう育てるかやろ」という心境に達してしまった。
ま、誰がどこに行くかはともかく、久しぶりに往年の名選手(現監督)たちのガッツポーズとヒロインが見られるのは楽しいですね。
それにしてもホークス、高卒が育ってない中で、また大事な投手を預かることになってしまいましたねぇ。先輩もおらんしな(あ、中田翔……)。
純平も吉住も育てきれずにリリースしちゃったんだから、井上、球打、イヒネ、前田のうちから、3人以上はレギュラー/ローテまで育て上げないとまずいでしょ。
ちなみに育成大量獲得・4軍制の成否はもう少し長いスパンで見る必要があると思ってて、仮に失敗したとしても、大量指名自体が間違いなのか、育成方法に問題があったのか、逆に大成功して4~5年後に黄金期が訪れた場合も、野球界全体への影響はどうなのか……等、きちんと検証した方が良い。
杉江松恋さんとの月刊SFレビュー番組「これって、SF?」、10月号その1がアップされました。
私は、キム・スタンリー・ロビンスン『未来省』(瀬尾具実子訳/パーソナルメディア)を紹介しました。
気候変動をテーマにした大作。環境問題とどう向き合うか、技術的な側面だけでなく、それによって政治経済がどう変化し得るかまでを丁寧に描きます。地球環境の未来を考える核になり得る作品です。
杉江さんが取り上げられたのは、川端裕人『ドードー鳥と孤独鳥』川端裕人(国書刊行会)です。
読了後、テーマ(ここでは絶滅動物問題)に対する解像度がぐっと上がる点はロビンスンとも共通しています。しかもこちらは、少女たちの成長物語としても読み応えがあります。
『複 vol.1 福岡を、すいとらん?』(複編集部, 2023.11)はとても真摯な論考集でした。寄稿者4人は福岡出身者とそれ以外が半々で、ほとんどが大学院生のようです。郷土史あり、現代社会/文化史ありですがどれもものすごく親切で、門外漢も読めばゼロからわかるように書かれています。
イチオシの寄稿者はohyoさんで、北九州市の水巻町で1950年代後半に刊行されていた炭鉱「サークル誌」いわばzineの先祖の内容を回顧する「炭鉱が背負った十字架」と、福岡のライヴ会場やビートメイカーを丹念に紹介した「革命の鼓動に揺れる福岡」どちらも良記事でした。
他の記事もアジアやアメリカと福岡の関係性を批判的に振り返ったり、市長のポピュリズムっぽさを詳細に解説したりと充実しています。
書評家/おはなしを読む人。 〈SFマガジン〉で国内SF書評連載中。杉江松恋さんのYoutubeチャンネル「ほんとなぞ」で、月例SF書評番組「これって、SF?」に出演中。たまに文庫解説やブックガイド記事なども書きます。日本SF作家クラブ会員。
読み聞かせボランティアとして、地元を中心におはなし会もやってます。