杉江松恋さんとの月刊SFレビュー番組「これって、SF?」、11月号その3です。
私は、ルーシャス・シェパード『美しき血』(内田昌之訳/竹書房文庫)を紹介しました。
「竜のグリオールに絵を描いた男」に始まるシリーズの最終作にして唯一の長篇です。巨大な竜の思念が支配する世界を描いた作品ですが、現実を侵食してくる力も非常に強いです。未読の方はぜひ一作目からどうぞ。
杉江さんは、エレン・ダトロウ編『穏やかな死者たち シャーリイ・ジャクスン・トリビュート』(創元推理文庫)を紹介されています。
各作家ごとに押さえているポイントは違うと思うのですが、全篇読み通すと、たしかにジャクスン! と感じられる満足感がありました。動画中にも持ち込みましたが、異色作家短篇集の『くじ』は、個人的にもたいへん思い入れのある作品です。