うちは、SFマガジン、もう基本的に最新号を残してすべてPDF化しています。
今日のファン交、話の流れの中で大野万紀さんのSFスキャナーのページをすぐに共有できたのはその成果。

Yoshihiro KATSUKI さんがブースト

電子蔵書の全文検索はなかなか楽しい。意外なところで意外なことが語られているのを見つけてしまう。今は単行本しかテキスト化していないが、これは寧ろ雑誌の方が役に立ちそう。SFマガジン全巻早急にpdf化すべきか。創刊号とか裁断しづらいが。LocusとかF&SFなんかはpdf化あるいは電子版を購入済みだから、すぐにでもインデックスに入れられるはず。

Yoshihiro KATSUKI さんがブースト

本を裁断してスキャンする……最初の一冊は胸を引き裂かれる思いだったったが10冊もやればあとはただの作業になる。今では本を切らない日はまずない。

Yoshihiro KATSUKI さんがブースト

【告知】
11月16日開催のSFファン交流会例会にて東茅子さん、鳴庭真人さん、香月祥宏さんと共に「歴代未訳海外SF紹介というお仕事」というテーマでお話することとなりました。歴史をお伺いしつつ、最悪な現実に立ち向かう力をくれる最新おすすめ海外SFについてご紹介する予定です。よろしくお願いいたします!
din.or.jp/~smaki/smaki/SF_F/

今週末のSFファン交流会に出演します。

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[日 時]2024年11月16日(土)午後2時〜4時(予定)
[会 場]オンライン(事前予約、Zoomシステム使用)
[テーマ]歴代未訳海外SF紹介というお仕事
[出演者]
東茅子さん(編集者、レビュアー)、鳴庭真人さん(翻訳家、英米SF紹介者)、香月祥宏さん(書評家)、紅坂紫さん(作家、翻訳者)
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現役の編集者、翻訳者がいらっしゃる中、今やほぼ国内・翻訳作品しか読んでいない私が登壇するのも申し訳ないのですが、主に思い出話を担当します。よろしくお願いします。

現役で未訳海外SFを紹介していた頃に取り上げた作家で思い出深いのは、SFマガジン編集部に直接推薦したパオロ・バチガルピ、おもしろいと思うけど確信が持てずに短篇一本を徹夜で繰り返し読んだケリー・リンク、『夏の涯ての島』に作品選定から関わり解説も書いたイアン・R・マクラウドです。

参加申し込みはこちらから。
ssl.form-mailer.jp/fms/3ab965d

10月の運動まとめ。
忙しかったんですが、なんとか月間200kmのラインは維持。
ペースが9:59min/kmと、初めて月平均で1キロ10分切りました。これ以上ペース上げるなら、ジョグの方が楽かも。

杉江松恋さんとの月例SFレビュー番組「これって、SF?」、10月号(9月刊行分)その3です。
私が円城塔『コード・ブッダ 機械仏教史縁起』(文藝春秋)、杉江さんが大恵和実編『日中競作唐代SFアンソロジー 長安ラッパー李白』(中央公論新社)を紹介しています。
youtube.com/watch?si=R7YRFf4ap

『コード・ブッダ』は、ブッダを名乗るコードの出現から“機械仏教”が広まってゆく過程を、実際の仏教史とコンピュータ史を綯い交ぜにしながら語ります。仏教の世界観をSF的に再解釈した、日本SFの伝統に連なる作品とも言えるでしょう。哲学的問答や小ネタの数々も楽しい。
hanmoto.com/bd/isbn/9784163918

『長安ラッパー李白』は、日中合わせて8名の作家が競作した唐代SFアンソロジーです。表題作をはじめ、キチン質の外殻を持つ人馬一体の李世民、唐代の航空戦を描く牛筋皮パンクなど、実際の歴史と文化を踏まえた上でさらに突き抜けてゆくSF的想像力の共演が愉快な一冊。
hanmoto.com/bd/isbn/9784120058

杉江松恋さんとの月例SFレビュー番組「これって、SF?」、10月号(9月刊行分)その2です。リンク先訂正で再掲。
杉江さんが羽田圭介『タブー・トラック』(講談社)、私が三秋縋『さくらのまち』(実業之日本社)、一見SFっぽくない2冊を紹介しました。詳しくは動画でどうぞ。
youtube.com/watch?si=icK-K86jt

『タブー・トラック』は、現代社会の息苦しさを、立場の異なる4人の視点から群像劇の形で立体的に描き出します。テレビ出演も多い作者の経験を活かした現状への問題提起を含む芸能界小説としても読めますが、終盤、さらに景色が変わります。
hanmoto.com/bd/isbn/9784065363

『さくらのまち』は、特殊設定を活かした青春小説を得意とする作者の、約6年ぶりの新作長篇です。同級生の自殺の報を聞いた主人公が故郷“桜の町”へ向かうところから始まる青春ミステリーですが、実は少しSF的な設定が仕込まれています。気になる方は動画のほうへ。
hanmoto.com/bd/isbn/9784408538

Yoshihiro KATSUKI さんがブースト

香川祥宏さんと、杉江松恋さんの〈これってSF?〉で『マン・カインド』をご紹介いただきました。ありがとうございます。
前提とマシンとテック満載のプロローグをじっくり紹介していただき、ありがとうございます(エンタメの基準からいうと明らかに書きすぎなんですが、そこがもう一つの本体ですので……)。
どうぞご覧ください!

youtube.com/watch?v=mY1PJTMdHN

杉江松恋さんとの月例SFレビュー番組「これって、SF?」、10月号(9月刊行分)その1です。
私が藤井太洋『マン・カインド』(早川書房)、杉江さんが山田宗樹『鑑定』(角川春樹事務所)を紹介しています。
youtube.com/watch?si=w-2ljUAzg

『マン・カインド』は、2017~2021年に〈SFマガジン〉に連載され、単行本化を待たずに星雲賞を受賞した近未来SF長篇です。現実と地続きのいかにも有り得そうな技術と、それらが制度的に実装された社会が細密なディテールで描かれ、その中から人類の未来が立ち上がってきます。

『鑑定』は、精神コントロールデバイス〈エモコン〉が普及した近未来が舞台のサスペンスです。感情制御はSFでも定番ネタのひとつですが、ジャンルSFではあまり見ない方向へ話が展開して行きます。

秋の読書週間おはなし会ツアー、今日の小学校2公演で終了です!

京フェス本会4コマ目、人間六度×吉田夜世「ボカロ(小説)とSF」をオンライン視聴。用事があって途中まで。

ボカロ曲ノベライズでPの世界観を大事にする、という話なんかは興味深い。しかし小学生でハチとかDECO*27って言われるとおじさんはびっくりしてしまうけど、そうか、そうだよなー。

これは会場の雰囲気込で聞いてみたかったな。
企画中にもあった通り、ボカロ曲やボカロ小説にはSF読者が好みそうなものも多いので、書評等でどこまで取り上げるかというのは最近の悩みどころなのです。逆に、これはボカロ曲っぽいな、ボカロ好きな人に薦めたいな、と思う小説もある。

京フェス本会3コマ目、嵯峨景子×須賀しのぶ「少女小説の記憶――SF・異世界・コバルト文庫」をオンライン視聴。
須賀さんはもともとSF寄りの方なのかな? と勝手に思っていたので、ちょっと意外でしたね。《流血女神伝》の話もおもしろかった。
時間的な制約でだいぶ端折る形で語られていた全体的な話は、嵯峨さんの『少女小説とSF』のコラムが充実しているのでおすすめです。

京フェス本会1コマ目、橋本幸士「科学を『エンタメ』する」をオンライン視聴。
『シン・ウルトラマン』の物理学監修の話など。エンタメへの関わり方が、最初からある程度フィクション目線が入ったいわゆる“SF設定”の方たちとはまた角度が違っていて、おもしろかったです。

そうなんですよね、縦書き二段(三段)組が最大の課題です。
これ上手いことやってる人いないのかなあ。

Yoshihiro KATSUKI さんがブースト

今のOCR自動処理だと縦書き二段組振仮名多数脚注付きだともう使い物にならないようなテキストしか抽出されない。Adobe Acrobatで文字認識すると段組は少なくともきちんと処理できる。だが、その後、テキストで保存とかWord型式で保存をさせてもまったく文字が保存されない。私のやり方が悪いのかも知れないが。ウィンドウ上で文字を「すべて選択」にしてコピー&ペーストすれば、保存できるのだが、自動化は難しい。

Yoshihiro KATSUKI さんがブースト

電子書籍の利点というと、場所を取らないとか、床が抜けないとか、文字を拡大できるとか、いろいろあるのものの決定的な感じがしない。家が広くて堅牢で、目も悪くなかったら要らないよねと言われると、そうですねとなってしまう。なってもいいんだけど。いや、何か決定的な利点がほしい。となると全文検索だろう。読んだ本をすべて一言一句記憶できる人でも、読んでいない本は記憶できないはずだ。全蔵書の全文検索は、紙の本にはできない利点だ。別に勝負する必要もないし、したくもないが、仕掛けられることがあるので。

9月の運動まとめ。
ウォーキング 48回
241.3km
40時間54分
18354kcal

まだまだ暑かったですね。
夏休み明けたので、8月と同程度の時間を確保するのは難しかった。

ATBに投票するために、過去に自分が選んだことがあるものを読み返しています。
何作かは「さすがにもうこれは……」となるかと思いきや、再読してもやっぱり全部おもしろくて頭を抱えてます。
hayakawabooks.com/n/n1761af76b

《ハイペリオン》とか《新しい太陽の書》とか『アヌビスの門』とか『帝都物語』とか『陋巷に在り』とか、山尾悠子や菅浩江や飛浩隆やイーガンは複数候補の中からどれを残すかとか……。悩みは尽きない。
そもそも、新しいものを突っ込む枠を空けるために再読を始めたはずなんだけど。

杉江松恋さんとの月例SFレビュー番組「これって、SF?」、9月号(8月刊行分)その3です。
杉江さんがリリア・アセンヌ/齋藤可津訳『透明都市』(早川書房)、私は奥泉光『虚史のリズム』(集英社)を紹介しています。
youtube.com/watch?si=_eADwjMDh

『透明都市』は、犯罪抑止のためにすべての建物がガラス張りになった都市で起こった事件を描きます。一種の相互監視ディストピアものですが、細かい設定を詰めた都市SFというより、思考実験小説の色合いが強い一作です。

『虚史のリズム』は、A5判ハードカバーで1000ページ超えの大作です。動画で触れたようなSF設定を「持ち込んでいる」とも言えますが、「SFとしても読める」ことが仕掛けの一部とも言えると思います。他の奥泉作品とのリンクもあちこちにあり、作者の集大成的な一冊です。

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