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次は津村記久子さんの『ウエストウイング』読んでます。
以前フォロワーさんに教えてもらった小説 :ablobcatpnd_ojigi:
書かれているのは淡々と過ぎていくリアルな日常で、でも人とのちょっとした関わりが心をスッと軽くするような、そんな感じ。
まだ前半なのでじっくり読んでいきます :blobcat_sprout:

野﨑まど『タイタン』は、至高のAIにより人類が平和に暮らす近未来の話。
労働という労働が片っ端からAIのものとなり、人はただ好きなことをしていればよい。もちろん家事労働もなくお金の心配もいらないし、心身共に健康。
……一度こんな生活をしてみたいと思わざるを得ない!

それでも主人公はある事情により仕事をするのだけれど、仕事仲間との関係性を構築していく過程も楽しく読めたし、仕事というものについてよく考える機会にもなった。当たり前にあることを問い直す作業は刺激的で楽しい。
心理学を「趣味」としていた主人公の思索も興味深かった。

人類とAIの未来に関わる壮大な物語なのに登場人物がごく少ない。けれどみんなが魅力的でいきいきとしている姿が頭の中に浮かんできて、物語のキーとなるAIが登場したあたりからは最後まで何度も目を潤ませた。
感情移入というよりは、なんだか歴史的な瞬間の1ページに立ち会っているかのような驚きや感動があるのだ。
ここに書かれているのはテクノロジーが極限まで進んだ先の出来事であるはずなのに、まるで物事すべてのはじまりのような感覚も併せ持つ。
ドラマチックな展開に惹かれ続け、読み終わるのが寂しいとさえ感じた。

bookclub.kodansha.co.jp/produc

国語辞典編纂者・飯間浩明さんの『伝わるシンプル文章術』を読み始めました。
論理的に説明されていて分かりやすい! :Shiropuyo_niconico:

自分の一番言いたいことを相手に伝えるのって案外難しいと感じています。この本を読むことで何かヒントになればいいなと思って :blobcat_tabun_thinking:

今は辻村深月さんの『闇祓』を読んでます。
読みやすいし、先を知りたくなるのでページをめくるペースが早い :Shiropuyo_reachflip:
コミュニティにおける人間関係の嫌なところが全部詰まっていて、顔をしかめる場面が何度もある。でも止まらない :Shiropuyo_hayai_Resonance:

『作家と珈琲』を読んでいます :Shiropuyo_coffee:
年代さまざまな人気作家たちのエッセイや詩など52編。
すべて珈琲に関わる内容で、それぞれに珈琲を楽しむ様子が伝わってきて、くつろげる雰囲気です。

私も珈琲は好きだけれども、自宅ではカフェインレスのものしか飲まないようにしているので、時々喫茶店で美味しい珈琲を飲むのが楽しみのひとつ。
最近飲んで美味しいと思ったのは備屋珈琲店のオリジナルブレンド。好みですぐ飲み干してしまった。
喫茶店で珈琲片手に読書したりできない。飲食に集中したい :Shiropuyo_jururi:

先日のテレビ出演を見て高野さんの本が読みたくなり、だいぶ前に買っておいたのを読み始めました :blobtanuki_hum:
早稲田大学の探検部の頃の、むちゃくちゃな先輩の話がやばい。
ノンフィクション作家になった経緯とか、年表もついていてファンとしては面白い :Shiropuyo_mattari:

ヘルドッグスシリーズの完結編『天国の修羅たち』(深町秋生 著)を読んで思わず泣いてしまった。
私は映画から入ったので最初は俳優の顔が浮かんでいたけれど、設定が少し違うので三作目ともなると小説世界に没頭できた。

ジャーナリストが惨殺され、関東最大のヤクザ組織と警視庁をめぐって陰謀が渦巻く血なまぐさい話。
どこにも感情移入はしていないつもりだったけれど、自分のためじゃなく誰かのために動いている人々の、壮絶な生き様(もしくは死に様)を見ていると心が動かされてしまう。

完結編の主人公は、新たに登場した優秀な女性刑事。一作目の主人公が戻ってくるものと思っていたので意外だった。
でもこの人物が物語において重要な役割を担っていて、総仕上げに適任で、悪事にまみれた組織の中での「良心」だった。それになかなかハラハラさせてもくれた。

タイトルを見ていると一作目は地獄、二作目は煉獄ときて、三作目は天国で締めくくられているのだけれど、読後にこの意味を考えてグッときてしまう……。感想を書きながらも涙ぐんでしまう。よほどハマってしまったらしい。
人にとって何が救いかは分からないけれど、ここに書かれていたのは紛れもなく救いだと思ったのだ。

kadokawa.co.jp/product/3221060

『タイタン』読んでます。
AIにすべてを任せ、人類は仕事から解放されて久しいという時代の話。
途中からAIに情が移ってきて、やるせない気持ちです :15neko:

以前読んだエッセイに『小銭をかぞえる』は女性読者から猛抗議が来た、と書かれていた。
それほどの具体的な反響があるなんて、どれだけ酷い男が出てくるんだろうと楽しみにしていたのだけれど、本当に人間のクズのような人が主人公でした〜!!

十年ぶりにできた六歳下の恋人との同棲について書いた「焼却炉行き赤ん坊」と「小銭をかぞえる」の二作品がおさめられている。
タイトルを読んでまずギョッとするのだけれど、実際の赤ん坊の話ではなく、でもそれ同様に彼女が可愛がっていたぬいぐるみの話。

愛する恋人との微笑ましい会話や可笑しみのあるシーンもあるが、徐々にエスカレートする、どこまでも独りよがりな主人公の言い分は聞いていて気持ちの良いものではない。
頭に血がのぼりやすく、暴言を止められず手を上げてしまい、思い切り怒りをぶちまけたあとに必ず不安気になるところなんか、その性質をよく表している。

これが冷静に書かれた私小説であり、癖があるのにとても読みやすい文章で構成されていて味のあることが、二重に複雑な気持ちにさせる。
どうしようもない主人公のことをこんなに嫌だと思っているのに、この先この二人はどうなったのだろうと、ふと気になってしまう。

books.bunshun.jp/ud/book/num/9

リディア・デイヴィスの短編集を読み始めました。初めて読む作家ですが、訳者を見て興味を持ちました :17neko:
好きな雰囲気です :Shiropuyo_mattari:

相沢沙呼/マツリカシリーズの三作目『マツリカ・マトリョシカ』を読んでいて、肝心のマツリカさんが全然出てこないので待たされてじりじり :blobcat_muzukashi_thinking:
マツリカさんが出てこないと始まらないし終われない :ablobcatpnd_heart_happy:
青春真っ只中の学園ミステリだけど、つらい過去を抱えて自分のことも好きになれない・人とうまく関われない・変われない主人公の心情を吐露するシーンなんかは「うん、そうだね」と見守りながら読んでいたりして、結局三作品全部読んじゃったな。
うじうじしてる主人公ってあまり好きじゃないけど。
というか話はこれで終わりじゃない雰囲気 :Shiropuyo_hatena:

三津田信三『凶鳥の如き忌むもの』は、ホラーミステリーの刀城言耶シリーズ二作目。
前作よりもホラー要素が少なくミステリ色が強めで、あまり怖がらずに読めて個人的に助かった!
不気味だったのは、漁村で恐れられている鳥女(とりめ)という化け物の存在かな!

主人公は怪奇幻想作家で、怪異譚の蒐集家。怪異を求めて各地に出没し、その度に恐ろしい事件に巻き込まれたりしている……らしい。
今回、孤島で執り行われる怪しげな儀式に対しても、そこで起きる人間消失に対しても、主人公は恐怖に取り込まれずにあくまで現実的に論理的に解明していこうとする姿勢が安心できる。
郷土史や民俗学の立場からも興味深い話が聞けてワクワクさせられるところが好み。

自分の推理を披露するだけ披露して、特に解決には導かないお決まりのターンで思わずニヤッとしてしまった。ちょっととぼけた良いキャラクターですよね。

いわくつきの18年ぶりの儀式に一体どんな意味が込められているか、その中心人物である代々の巫女たちの覚悟や決意、町の人々の信心、言い伝えや古事記の記述など、面白い点が沢山あった。
怖さは少なめだけれど予想以上にずっしりと重みのある話で、余韻の残るラストが良い。

bookclub.kodansha.co.jp/produc

次は『天国の修羅たち』読んでます :blobcatpolicepeek:
ヘルドッグスシリーズの完結編。映画のヘルドッグスが好きすぎて原作も読み始めたんですが、これで終わりなんだと思うと寂しいです…… :ablobcatpnd_kikazaru:

フランツ・カフカ『変身』(原田義人 訳)を読んだ。
あらすじだけは知っていたけれど、突然虫になるってどういうこと?!と、なんとなくとっつきにくさを感じていた小説。実際に読んでみるとかなり印象が違う。

主人公のグレゴールは朝目覚めたら巨大な毒虫になっていた。その設定は自分でも意外にすんなり受け入れて読めたけれど、読み進めるほど、重要なのはそこじゃない気がしてくるのだった。虫という一点だけで、これまで避けていたのは勿体なかったな。

ひたすらグレゴールの苦悩を読むのかなと思ったら、徐々に家族の言動にフォーカスが当たっていく流れが自然でよかった。
虫になるその瞬間までは親孝行で妹思いの、よき息子でよき兄だったはずなのに、いざ状況が変化してみると、これまでグレゴールの存在が家族にどんな影響を与えていたかが表れてきて、複雑な気持ちになった。

それでも人は前を向いて生きていく必要があるし、切り替える勇気がなくてはこの先やっていけない。
中心になって家族を支えていた人物が、突然なんらかの事情でそれを続けられなくなることはどの家庭でも起こりうることなので、色んなパターンで置き換えて考えてしまう。特にこのラストは身にこたえる。

aozora.gr.jp/cards/001235/card

今読んでいるのは西村賢太さんの『小銭をかぞえる』。
ざっくりいうと、健気な彼女と、ダメ男の同棲の話 :blobcathuh:
私小説なので複雑な気持ちになるけれど、この二人がどうなっていくのだろうという興味はある。

アルベール・カミュ『異邦人』(窪田啓作 訳)読了。
これまで読んでいなかったことを後悔した!読んでいない名作の多さにもどかしい思いがします。

この作品はあらすじの印象と、実際読んでみたときの印象がかなり違っていた。
"母の死の翌日海水浴に行き、女と関係を結び、映画をみて笑いころげ、友人の女出入りに関係して人を殺害し、動機について「太陽のせい」と答える。"と読むと、非常識で倫理観の欠如した、ひどく恐ろしい人物のように映る。
その点を覚悟して読み始めたけれど、主人公ムルソーは、私にはそこまで世間からかけ離れているようには思えなかった。周囲の人とそれなりに関わり合い、凶暴というわけでもなく、特に薄情とも思わない。
一貫性の無さはもともと人間が持っている性質なんじゃないかと思うのだ。彼はそれを人前で繕わなかっただけ。

とはいえもちろん罪は裁かれるべきである。
意味の理解できない、自分と違うものに対する恐れはあると思うけれど、人々の強い処罰感情の矛先が彼の罪ではなく、性質や性格に向かうところが何とも言えない憤りに繋がった。
刑を言い渡されてからの彼の語りには凄まじいものがあり、一読しただけでは把握しきれない興味深い世界。

shinchosha.co.jp/book/211401/

刀城言耶シリーズの第二弾『凶鳥の如き忌むもの』を読んでいます
巫女の家系が執り行う、とある儀式をめぐって起こる怪異や人間が消失するミステリー :ablobcatpnd_terewarai: :wakuwaku:

昨日は相沢沙呼「マツリカ」シリーズの二作目を読み終え、次は青空文庫でフランツ・カフカの『変身』を読んでいる :revbunhdthink:
今年中にあと10冊読めば、一応目標達成になるぞ〜 :ablobcat_eieio:

『アサイラム・ピース』は、アンナ・カヴァン名義での初めての作品集とのこと。
以前『草地は緑に輝いて』という短編集と、長編の『氷』を読んだことがある。細部を書いているのに想像を掻き立てられることが多く、近づけそうなのに触れられない世界が広がっていて惹きつけられる。

カヴァンは重い鬱病を患っており、ヘロイン常用者でもあった。精神病院への入院経験などからこういった深淵を覗くような作品が生まれていったのだと想像するが、文章には作家の冷静なまなざしを常に感じる。どこかで迷い込み、戻る道が分からなくなってしまった人々のあわれ。安心と、おそらく愛情を必要としている登場人物たち。

とある入院保護施設の患者たちが登場する表題作が特に好みだった。閉ざされた土地で悲しみをたたえた患者の代わり映えしない長い一日を読んでいると、こんな永遠のような日々が何故だかとてつもなく愛おしく思えてくる。

表題作以外では、圧倒的な権力と対峙している無力な人という構図が印象的で、また別種の絶望感に支配されていた。見えない敵との終わりのない戦いが具体的にどういったものなのか、読者には知らされない。追い込まれていく主人公をひたすら眺めることしかできない。

chikumashobo.co.jp/product/978

新潮文庫のフェアの時に買った、カミュの異邦人を読んでいます :Shiropuyo_under:
主人公の言っていること、どういう意味だろう?と所々思う。逆に興味が出てきました :ablobbonenodfast:

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