水木しげるの妖怪 百鬼夜行展
〜お化けたちはこうして生まれた〜
#これみてきた
生誕100周年記念!妖怪画約100点の公開と、その創作手法、妖怪文化の歴史などを紐解く内容だった。
水木しげるの描いた妖怪たちは、古い文献や先人が残した妖怪画をもとにして、それらに忠実に描かれていた。昔から伝えられてきたものを踏襲して、後世に伝えるという意味合いが強かったようだ。
元の絵と並べて展示されているので見比べられる。妖怪そのものには違いを出さないように注意しているけれど、妖怪を見て驚いている人間が丁寧に描き加えられていたりして、この世に共に存在している感が強い。
元絵がない妖怪に関しては、記述から姿形を創作したようだが、それもかなり慎重な姿勢が感じられた。
いきいきとした妖怪たちも目を引くけれど、背景の絵の整然とした迫力もあって見応え抜群。止まぬ妖怪への意欲が絵から滲み出ていてすごい。
妖怪や民俗学の古書などの蔵書も展示されていた。
立体物もいくつか展示されていて、妖怪が思わぬ大きさだと近寄るのも不気味!砂かけ婆や児啼爺、塗壁は馴染み深かったけれど、大かむろ怖すぎ!
そういえば、ひとつだけ怖い絵があった。鉱山にいる妖怪・敷次郎。働く鉱夫たちに紛れて、真っ青な顔をした敷次郎が佇んでいる様子が思い浮かぶ……。
❤️111年目の中原淳一展❤️
中原淳一は昭和初期からファッションデザイナーとして活動し、終戦後に創刊した女性誌『ソレイユ』が圧倒的な支持を得たとあります。
工夫して美しく装った凛々しい女性たちのイラストが、どれだけこの時代の少女たちに勇気と希望を与えただろうと考えてしまう。心を持った人間であることを思い出させ、戦争中に失った生きる楽しさを取り戻したかもしれない。
浴衣や着物、工夫を凝らした手縫いのアップリケのスカートなんかも展示されていてこのエリアだけ撮影OKでした。着るものは自分で縫っていた時代。
でもただ身だしなみを整えるだけではなく「言葉」が溢れている印象が強かったですね。こうありたいと願い努力すること、一輪の花を飾り楽しむような心の豊かさ、生活を大切にして行き届いたものにすること、周囲の小さな喜びを探すこと、そういった理想の生き方の提示が随所にありました。
個人的に好みだったのはパリ滞在中に描かれたイラスト。スタイル画ではなく背景も描き込まれていて、街中にいてこそ映える女性の美しさがありました。
グッと心を掴まれたのは初期の作品。年表を見ると16歳の時の作品なんですよ。天才はその歳から天才なんだなぁ。
このパリでの絵と初期の絵のために図録を買いました。いい展覧会でした。 [添付: 6 枚の画像]
#これみてきた
石原七生展『うまし うれし おもしろし』
場所は銀座のお蕎麦屋さん。
先日、美味しいお蕎麦と天ぷらをいただきながら絵や立体作品を眺めるという、贅沢体験をしてきました
獅子と象の四作品の前の席に座ったのですが、これがめちゃくちゃ可愛い
実物を見たほうがいいに決まってるんですが、一部写真添付しますね。SNSに掲載OKとお店の方に聞きました。
円やかで楽しげな象の親子がすごくいい。見れば見るほど味が出る感じの顔です🐘
そしてじわじわとカッコいいなと思ったのが「乱雲雷鳴図」🌩️
最初は朱い雷が目に入るけれど眺めていると顔や文字が浮かび上がってくる。細部を見た上で全体を見ると、キャンバスいっぱいにみなぎるエネルギーが迫ってきてカッコいいです⚡
大きな絵も、近づいて見ると地紋のようにふっくらと模様が描かれていたり、肉眼だと質感の違いが見えるというのもあるし、時間が許せばずっと眺めてしまうような作品ばかりでした。
混雑具合や座る席にもよると思いますが、お店の方が親切にしてくださったのでじっくりと楽しい時間を過ごし、幸せな気分でお店を後にしました [添付: 6 枚の画像]
GINZA SIXで開催されていた写真展がとても良かった。
山本昌男 作品展「くらやみ Kurayami – In Darkness, the Light」
六階の蔦屋書店は面白そうな書籍から様々なアート作品までズラリと並んでいてさすが……という感じだったけれど、この写真展は思わず吸い寄せられた。
https://store.tsite.jp/ginza/blog/art/35937-1654010915.html#about07
#これみてきた
『アーツ・アンド・クラフツとデザイン
ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで』
産業革命以降の大量生産と機械化に反発し、暮らしと芸術の融合を目指して興ったのがアーツ・アンド・クラフツ運動。
主導者であるウィリアム・モリスの作品を中心として、テキスタイル・壁紙・家具・金工など約170点が展示されていました
森の中での暮らしを好んだというモリスのデザインは植物や小動物がモチーフとして使われていて癒されます
木綿や別珍など、ファブリックの展示に心惹かれました。
モリス商会の、刺繍がほどこされた作品にはどれもうっとり。特に大きなタペストリーの豪華なこと……!これぞ手仕事でした。
こんな家具や装飾品に囲まれて生活できたらどんなにいいでしょうか
ティファニースタジオの百合型ランプ、エレガントで美しい!
タイルも良かったな〜。
一箇所だけ撮影OKエリアがあったので、そちらの写真を添付しておきます。
写真展に行ってきました!
『Journey into the Invisible Empire〜見えざる帝国への旅〜』
フィンランド出身のユハ・アルヴィド・ヘルミナンの日本初の展覧会だそうです
過去にあった暴動で、ユニフォームとヘルメットに身を隠した警察と、そこでの不正行為を目撃した経験から、このような作品が生まれているようです。
人間の暗い側面を表現しているようなのですが、空気の揺れさえ感じさせない静寂の写真があまりにも美しい。
漆黒の衣装を身につけたモデルたちは肌色が一切露出しておらず、表情も分からない。そこに強烈な意思と本質を感じて眩暈がしそうでした。
衣服もひとつの意思なのだなぁ。
あとで気づいたけれど、どうやら写真集は売り切れていたみたい。そういえばフライヤー以外何もなかったなぁ。あったら買っていたと思う……
今回初めて知ったアーティストですが、今後も活動を追っていきたいです。
#これみてきた
気になる作家が多数出展しているサロメ展へ行ってきました。
会場は渋谷ヒカリエのBunkamura Gallery 8/
サロメの物語を独自解釈した平面・立体作品が展示されていて、濃厚な空気が漂っていました。
撮影OKとのこと。
添付した三点の絵画作品は一目で吸い寄せられて、物語を内包している奥行きに惹かれましたね。
この展示のメインビジュアルの立体作品は実物も洗練されていましたし、ほかにも冷たい目をしたトルソーのようなサロメ人形とか、サロメが求めた生首を思わせる人形などが印象的で、渋谷に出現した異空間って感じでした
#これみてきた
銀座で開催中の写真展に行ってきました。
撮影OK、SNSへの投稿もOKとのことだったので一部添付しますね
波のようにゆるやかに配置された写真のなかに日常の物語があって、なんだかホッとするような穏やかさがありました。
写っているみずみずしい植物とか太陽の光と影に対しても、どれも見落とさないという優しい眼差しを感じます。
『物語は変わる』という詩を読むと何度でも目が潤んでくる。
悲しみや苦しみの中にいる人に向けた言葉として「物語は変わる」という言葉が浮かんだと書かれていましたが、私もこの詩に慰められているのかもしれないです。
最後に写真集を購入してサインをいただいてきました
展示されていない写真も含まれているし、こうやって手元に残せるのは嬉しいです。
今悩んでるのはこのトナカイ画が印刷された特製の紙袋とか、何度か注文した地球通信とか、サイズがバラバラなのをどうやって保存するかということです [添付: 6 枚の画像]
小説を読むのが日々の癒し。
日頃読んでいる本の報告や、いいなぁと思った本の感想、そのほか美味しいものを食べたり飲んだり、運動したりお風呂に入ったり、日常のことも雑多に投稿しています。
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