ワンチャー 誠エボナイト 

ムフフ ムフフ ムフ​:ablobcatheart:
ワンチャーの誠エボナイト シルクブラック届いた!
公式サイトでカスタムして購入したのでもっと時間掛かるかと思ったけど早かった。
パイロットのカスタム845もエボナイト軸だけど漆を塗っているのに対し、こちらはそのままエボナイト。
つや消しと艶ありがあって、つや消しは関西の工場技術で仕上げ、艶ありは関東の工場技術で磨き上げたもの。
関東圏在住なので艶ありにした。

クリップはなしにして、転がるのは嫌だったので転がり防止に木のモチーフのシルバー細工を付けてもらった。
ペン先はスチールでも良いかなと思ったものの、18KのMを選択。
思ったより細めのペンポイントだったので、ベークライト軸を買うとしたらBにしようかな。

エボナイトの独特なしっとりと吸い付くような感触はやっぱりいいなあ​:blob_lovepunch:
モンブランのマイスターシュテュック149ばりに大きいけど、取り回しが悪いとかはない。

見てて飽きないデザインと質感。

出来た!
ちょっと難しかった​:blobcatsweat:
組立説明書がないから形とかパッケージ写真から推測するしかない​:blobcat_fukuwarai:

またこの並びが見られる日が来るとは​:ablobcatcryalot:
尊い​:twitpane:​​:zonepane:

お昼挟んで完成!
外装はノーマルとスケルトンが選べたので、完成後も中身が見えるようにスケルトンに。
四次元ポケット、手、足、首と可動域が多くていい!
別売りのタイムマシンに乗せるように座りポジションにもなるパーツがあった。
お座りドラも可愛いけど今回は立っててもらう。
ネズミに齧られる前の元祖ドラverも売ってるみたいだけど、すでにクムクムパズルという立体パズル的なので買っているのだ​:blobcatgrin:
ポイントがあったから100円ちょいで買えた​:ablobcheer:
届くの楽しみ​:blobcataww:

ドラえもんて中身も可愛いんだなあ​:ablobcatheartsqueeze:
しっぽも剥き出しであとで外装を着ける感じになってた!
足のバネもあるので身長も伸びます!

ぺーんさんたちにはちょっといいケースにお引っ越しをしてもらいました​:twitpane:​​:zonepane:

ハリポタ原作からの最推し、ドビーのフィギュア買っちゃった​:ablobcatheartsqueeze:
映画化されて動いてるドビーを観て子供心に感動した​:blobcat_boronaki:
可愛い​:amarinimo_kawaii:

読了 澤村伊智/ぼぎわんが、来る 

ただの怪異小説なのかと思いきや、人怖的な要素もあって良かった。
個人的には心霊や怪異よりも人怖のほうに魅力や興味がある。

人怖というか、単純にエゴイスティックでモラハラ気質の夫(父親)が出てきたり、反転アンチ的な夫の友人が出てくるだけで、純粋な人怖とはまた少し違うのかもしれないけど。
単純な怪異物語や怪談ではなく、その点はとても良かった。

怪異でもある「ぼぎわん」さんは悲しい歴史がありつつも理不尽さはしっかりあってその点も良かった。
ご都合主義的な怪異ではなくちゃんと人を殺していくタイプで、理不尽な面もあって怖さが強調されていたように思う。
「ぼぎわん」ていう音の響きがまた不気味で良いなと思った。
どうやらシリーズになっているようなので引き続き読み進めていくリストに追加しよう。

読了 ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ/若きウェルテルの悩み 

ゲーテって音や抑揚が気持ちよくてヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテって言いたく(書きたく)なる。

本作は知識としては知っていたけど実際に読んだことはなかった。
ついに読んだ、という感じ。
金言が散りばめられていた…。

とんでもなく情熱的だけど厭世的な雰囲気もあるウェルテルが友人のウィルヘルムに宛てた手紙を読んでいくという、書簡方式の作品。
お菓子会社のロッテの由来にもなったシャルロッテと出会うのだが、これが彼に衝撃を与える。

当時のヨーロッパはゴリゴリのキリスト教世界。
その禁忌でもある不貞と自殺を遂げてしまうウェルテル。
これは時代を考えればかなり衝撃的な作品で、発禁になったのも頷けるかなと思った。
ウェルテル効果なんて言葉が現代でもあるくらいだし。

現代で考えると凄く怖いし迷惑な人なウェルテルくん。
婚約者がいる人に惚れる、情熱を燃やす、叶わぬ恋と悟り自殺を考える、最期だからという勝手な理由で人妻にキス、彼女が触った銃に恍惚としながら恋文をしたため自殺。ヒエッ
ロッテも結構危うい橋を渡っていたのでなんとも言えないけども。
再読したいな。
読む度発見がありそう。

読了 村田沙耶香/タダイマトビラ 

家庭崩壊を起こした家で育つ主人公の少女。
しかし家族欲だけは発生する。
そこでカーテンにニナオと名付けカゾクヨナニーをする日々。
このネーミングセンスはすごい的を射ていて面白いなと思った。

誰とも結婚せず、瓶の中に蟻のアリスを飼う女性と知り合う。
彼女は蟻が死んだら違う蟻を探してきてずっと飼っているのだ。
そう、死んだら入れ替えるだけ、その繰り返し。
この女性のやっていることや彼女の存在が不気味だった。

主人公は本当の家族を欲するようになっていき年上の恋人ができた時に、やっとそれが叶いそうになる。
しかしある時彼が自分を使ってカゾクヨナニーをしていると気付き崩壊していく。
ラストの怒涛の崩壊劇は凄まじいものがあるけど、実はそちらが正しかった…?と思わせるような雰囲気もあった。
謎の訪問者、父親と弟の顛末から考えると元恋人がやって来たのかと思ったけど、どうなんだろうか。

様々な形であれ、多くの人にとっては当たり前にある家族。
その在り方や価値観など、根源的なものを一度ぶち壊してくれる作品だったと思う。
家族とは?人間とは?社会生活とは?社会とは?

「地球星人」最高に良かったな。
感想書こうと思ったけど書きたいことがいっぱいあり過ぎてうまく纏められなかった​:blobcatnervous2:

地球星人、ポハピピンポボピア星人、工場、巣、匹、生産、と独特な世界観や価値観、考え方があって良かった。
"常識"を違う視点から見ると全く違うものが現れる。
カニバリズムにまで発展するとは思ってなかったけど、ポハピピンポボピア星人の彼らからすれば地球星人もまた家畜や動物と一緒なのか。

強烈な1冊だった。
Kindle Paperwhiteだととても使いにくいハイライト機能を久し振りにいっぱい使った。(本にマーカー引く機能)

読了 今村夏子/父と私の桜尾通り商店街 

短編集。
お腹いっぱい!

日常生活でいそうなズレた人を描くのが本当に上手い。
表面的に付き合う分にはちょっと変わった人、で済むのだがその人の生活を追っていくと異常さが浮き上がってくる。
それは異常なまでの執着だったり鈍さであったりひたむきさであったりする。

「ピクニック」と同様の設定の話があり、彼女等がとった行動の意味が最初はなかなか理解できなかったのだが、何かに酷似してる気がするなあ、と引っかかっていた。
あ、死に化粧とか棺桶におさめる時の儀式的な雰囲気だ!と気付いたら、より不気味さが際立った気がした。

表題作は最初、主人公は小学生かと思っていたら子供がいてもおかしくない年齢に達した女性だったことを知る。
閉じた世界で、時間も半ば止まったような感じで生活していたのだろうか、と想像した。
とあることがきっかけで、彼女の周りは動き出すのだがその動き出したと彼女の労力の掛け方の方向性が的外れで、彼女の狂気が吹き出していく。

グサッと来るのではなく、チクチクした痛みがずっとあるような読後感だった。
最高すぎる。

読了 吉野源三郎/君たちはどう生きるか(ジブリ関係なし) 

児童書ということでとても分かりやすく構成されていた。
そのため、内容の時代は古くても読みやすい。

とても良い説教本という印象。
主人公は中学生なのだが、その時期特有の悩みや真っ直ぐさ、活発さに溢れている。
そんな日常から、貧困の格差や学校内や友人間での悩み、日々の生活での不可思議に思いを馳せていく。

おじさんのノートとして章分けされ、彼の体験についてアドバイスや説教が入るのだがこれがとてもいい。
大人になって読むと本当にハッとさせられることが満載だった。
当たり前のように過ごしていたけど、実はよく考えたことがなかったな、と改めて思わされるようなことが書かれてある。

中学、高校あたりで読んでおきたかった1冊かも。

読了 五十嵐貴久/リボーン 

待望のリカシリーズ最新刊にして完結編。

リカ、娘想いで優しくていいお母さんになったね​:blobcat_boronaki:
瀕死の娘のために頑張って輸血までしてあげて。
ちょっと黒い部分が出ちゃう時もあるけど仕方ないよね!
回復してきた娘にシチューを煮込んであげるシーンは思わず涙しそうになったよ…。
お肉はいっぱいあるから栄養面も万全で出来るお母さんって感じだった​:blobcatmeltthumbsup2:

おばあ、いいキャラだったけどこういう世界観あるなら、リカが里佳に乗り移って、みたいなこともあるのか?
それともリカの英才教育を受けた里佳が里佳としてリカを超える里佳になっていくのか!?
今後の可能性にかけて里佳には生きててほしいな。

里佳シリーズとして新シリーズ始まらないかな​:blobcatfoldedhands:
もっとエグくグロくキツくグッチャグチャになって成長して行って欲しい!

交換完了​:ablobcheer:
スチールニブも優秀だったけど、やっぱり金ペンの書き心地にはたまらないものがある​:blobcataww:
14Kなのでそこまで柔らかすぎず気持ちいい!

ただ、金の高騰でこの「ペン先交換ユニット」だけでなんと本体の3倍の値段がする…​:blobcat_fukuwarai:
おそろしや

ちゃんとカヴェコの缶に入って交換ユニット届いた​:blobcatheartbongo:
可愛すぎ​:ablobcatheartsqueeze:

読了 森博嗣/すべてがFになる 

読み始めるとシリーズを追いたくなるのでなかなか手を出せなかった作品。

ミステリィとしては お、その手があったか…(苦笑) というもので釈然とはしなかった。
でも内容は面白く、大量の伏線を感じる書き方がされていたような。
後のシリーズとか作品に影響してくる設定なのかな?というような感じがあった。
かなり壮大な仕掛けがあるのでは?と思わされた。

謎の多い人物たちばかりでやっぱり他作品も気になってきた。
ゴリゴリ理系の内容だったけど、コンピュータ関連だったからあまり苦労せず読めた。
数学メインだったら挫けてたかも?

読了 今村夏子/星の子 

宗教にのめり込んでいく両親と姉妹の物語。
妹が虚弱体質で父親の同僚が勧めてきた神聖な水を使った結果、みるみる体調が良くなってしまったために、その宗教にハマっていく。

お姉ちゃんは子供ながらによくやった!と思う。
高校生になった姉の手に関する描写は読んでいてハッとさせられた。
名文だと思う。
あとがきに小川洋子さんとの対談があり、そこでも小川さんが触れていた。

中学に赴任して来る男性教師が一番ヒール役となり良い存在感だったなあ。

最後のシーン、対談で「いい終わり方で感動した、などポジティブな感想が届いた」とあったが 嘘だろ!?気味悪さと不穏さしか感じなかったぞ!? と思った。
今村さん自身も驚いたそうな。

・気配は本当に気のせいだったの…?
・家族の距離感近すぎない?
・極寒の中、帰ろうとしない両親、眠気が来る描写、不穏だ

信仰の自由があるとはいえ、この家庭は立派な虐待があるなと思った。

読了 今村夏子/むらさきのスカートの女 

続きが気になって一気読みしてしまった。
〈わたし〉がとにかく怖い。
執着心が凄いし行動力が怖い。
商店街で試供品のシャンプー配りだすシーンは鳥肌モノ。

〈わたし〉=「むらさきのスカートの女」かと思ったけど、2人ともちゃんと名前が与えられてるから辻褄が合わないし、かと言って完全に割り切れてるかと言うと表紙も併せて考えるとどこかで繋がっているような気もしなくもないし…。

一番ゾワッとしたのが最後の最後、公園でクリームパン食べ始めるシーンだった。
真相を知りたい箇所が数カ所あった。
考察サイトとか見てみようかな。

いつか内容を忘れかけた頃に読み返してみたい。

読了 ミヒャエル・エンデ/モモ 

ここまで深い物語とは思わなかった。
子供の頃、姉弟共有の本棚に単行本のモモがあったものの読んだ記憶がなく、20代真ん中あたりから読みたい欲が湧き始めやっと読めた。

モモが作られた時代よりも更に便利になり、更に人から余裕と時間がなくなっている現代。
現代の大人に読んでほしい1冊な気がする。

子供はつまらなかったら途中で飽きる、だから薄っぺらい嘘やごまかしの入った物語では良くない、故に優れた児童書は大人が読んでも面白い 的なことがよく言われるけどまさにそれを体現した作品だな、と痛感した。

子供の頃に読んでいたらどう捉えていただろう、と思ったけど、時間は大切なんだな、ちょっと不思議でファンタジックな世界観での冒険譚面白いな、くらいにしか捉えられなさそう。
真に刺さるのは、忙しさにぶん回されている現代の大人たちではなかろうか。

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