読了 ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ/若きウェルテルの悩み
ゲーテって音や抑揚が気持ちよくてヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテって言いたく(書きたく)なる。
本作は知識としては知っていたけど実際に読んだことはなかった。
ついに読んだ、という感じ。
金言が散りばめられていた…。
とんでもなく情熱的だけど厭世的な雰囲気もあるウェルテルが友人のウィルヘルムに宛てた手紙を読んでいくという、書簡方式の作品。
お菓子会社のロッテの由来にもなったシャルロッテと出会うのだが、これが彼に衝撃を与える。
当時のヨーロッパはゴリゴリのキリスト教世界。
その禁忌でもある不貞と自殺を遂げてしまうウェルテル。
これは時代を考えればかなり衝撃的な作品で、発禁になったのも頷けるかなと思った。
ウェルテル効果なんて言葉が現代でもあるくらいだし。
現代で考えると凄く怖いし迷惑な人なウェルテルくん。
婚約者がいる人に惚れる、情熱を燃やす、叶わぬ恋と悟り自殺を考える、最期だからという勝手な理由で人妻にキス、彼女が触った銃に恍惚としながら恋文をしたため自殺。ヒエッ
ロッテも結構危うい橋を渡っていたのでなんとも言えないけども。
再読したいな。
読む度発見がありそう。