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読了 澤村伊智/ぼぎわんが、来る 

ただの怪異小説なのかと思いきや、人怖的な要素もあって良かった。
個人的には心霊や怪異よりも人怖のほうに魅力や興味がある。

人怖というか、単純にエゴイスティックでモラハラ気質の夫(父親)が出てきたり、反転アンチ的な夫の友人が出てくるだけで、純粋な人怖とはまた少し違うのかもしれないけど。
単純な怪異物語や怪談ではなく、その点はとても良かった。

怪異でもある「ぼぎわん」さんは悲しい歴史がありつつも理不尽さはしっかりあってその点も良かった。
ご都合主義的な怪異ではなくちゃんと人を殺していくタイプで、理不尽な面もあって怖さが強調されていたように思う。
「ぼぎわん」ていう音の響きがまた不気味で良いなと思った。
どうやらシリーズになっているようなので引き続き読み進めていくリストに追加しよう。

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