読了 ミヒャエル・エンデ/モモ
ここまで深い物語とは思わなかった。
子供の頃、姉弟共有の本棚に単行本のモモがあったものの読んだ記憶がなく、20代真ん中あたりから読みたい欲が湧き始めやっと読めた。
モモが作られた時代よりも更に便利になり、更に人から余裕と時間がなくなっている現代。
現代の大人に読んでほしい1冊な気がする。
子供はつまらなかったら途中で飽きる、だから薄っぺらい嘘やごまかしの入った物語では良くない、故に優れた児童書は大人が読んでも面白い 的なことがよく言われるけどまさにそれを体現した作品だな、と痛感した。
子供の頃に読んでいたらどう捉えていただろう、と思ったけど、時間は大切なんだな、ちょっと不思議でファンタジックな世界観での冒険譚面白いな、くらいにしか捉えられなさそう。
真に刺さるのは、忙しさにぶん回されている現代の大人たちではなかろうか。