ヘイト本置いてる置いてない問題の難しいところは、判断基準がどうしても「お店」単位になってしまい、そこで働いている個々の状況に目を向けることができなくなることだと思う。特にチェーン店は権限も職能もほぼ持たされていないパートやバイトが現場を回していることがほとんどで、ヘイト本が置いてあることの責任がかれらに負わされてしまう(構造になってしまう)のは、決して「よいこと」ではない。それこそ、レジに立っているのは高校生バイトのこともあり、差別やなんやらの知識がなくても仕方がない。しかしそんなことはお構いなしに「ヘイト本を置いているヘイト書店(で働いてる者)」として認識され、悪者認定されてしまう。それはイスラエル人/パレスチナ人であるからという理由だけでネタニヤフ/ハマスと同一視されてしまうことと同じで、やられた側からしたら理不尽なことだ。だからこそ、公開の場でなされるやり方以外の批判、もしくは事前の予防策が重要になってくると考えていて、それが新刊チェックニュースレターの目的のひとつでもある。
BT
私がShiga Zine + DIY Fest、というかこの方主催のZINEイベント(大阪開催もあるので)にひかれるのはまさにそこで、セーファースペースの形成を志しているからなのだった
https://www.instagram.com/p/Cp1F-_MPS_Q/?img_index=1
あと参加の垣根を低くしようとされているところ(ワークショップの開催、売買だけでなく交換の推奨などなど)。
その運営は非営利で、個の努力に委ねられている、というのが心配でもあるけど、でもすごいと思ってる。
そういう場が、小さくポンポンとあちこちにできたらいいなあと思ってるし、自分も何かできたらいいなと思ってる。
来年の大阪開催のときこそは行きたいな……
ある程度の知識と経験があれば、煽り文句などの文言や雰囲気から「これは距離を取ったほうがいい気がする」くらいの判断はできるはずなんですが、逆に中途半端な意識があるからこそ「ジェンダーの本だ!仕入れなきゃ!」になる場合があり、その点で個人店のほうが心配だったりする。そのうえ個人店だと入荷した本の紹介を写真つきですることも多く、そのなかにこの本が写ってたら大変なことになる。もちろん批判はされるべきだし受けとめるべきだが、SNS上でなされた公開の批判はヘイターや、ただ悪ふざけがしたいだけの外野にとって格好のネタになってしまい、いつしかそちらの効果のほうが大きくなってしまうのがいまのSNS。
ふだんの新刊チェックニュースレターは刊行3週間前くらいのものだけど、KADOKAWAのこれに関しては早めに言及して注意喚起します。チェーン店(特に大きな店舗)にはパターン配本などで勝手に納品されてしまう版元なので「仕入れない」ということは難しいですが、置かざるを得ないにしてもジェンダーだとか反差別だとかの棚に置かないようにすることや、目立たないようにすることはできるので。
【ご意見募集】
書店さんや出版に関わる人(あらゆる形で)、そして本好きの皆さんの意見を聞きたし。
QT: https://fedibird.com/@satomuch/111514186541569717 [参照]
分かりやすいヘイト本を店頭に置かなければいいという話ではないし、ことジェンダーに関しては日頃差別に反対しているような人たちが簡単にバグるのを見てきた。
これは最初から「男性問題」だったのだと思う。そして、思想信条に関わらず、問題含みの男社会を内面化した女性の問題でもあったのだと思う。雑に男生、女性と書いているのは男女に縛られている(または縋っている)人たちを指しているからです。
今でも顔を出すけど、その中にどっぷり浸かってこの歳まで来ちゃった自分は、それを一つ一つ引き剥がして行っている最中なので、楽に走りたい人の気持もわからないではない。でも、その楽が、無知が、誰かを殺すことに耐えられない。
わざわざ内容説明で特例法の違憲判決の話を持ち出しているの、差別から生じる意識を煽って商材にしようとする意図がむき出しすぎて信じられない。大手出版社がここまでやるの? 今まで散々多くの人が必死に書いてきたのをなにも誰も読まなかったの? 出版社にさえ届かないの? もちろん、運動してきた人がいるからこそこの程度で済んでいるのは想像できる。でもこれはちょっと信じられない。世界が目の前でぐにゃっと曲がったのを感じる。この先私は生きていけるんだろうか。ターゲットにされているこれから移行する若いトランスの人々は? 生存を奪うような本を売る意志に満ちている出版社があることを信じられない。
めちゃくちゃ短いですが今感じているショックについて書きました.
https://kondoginga.substack.com/p/kadokawa?utm_campaign=post
SHIGA ZINE+DIY FEST、つたゐの本は二児の子持ちの専業主婦、音楽とバイクが好きなトランスの女性、都会で働けなくなったフェミニスト、3人の地元で暮らす3人の女性の物語『ゆけ、この広い広い大通りを』と、田舎の漁村で漁師と都会からの移住者が大晦日を過ごす『浜辺の村の大みそか』があります。
『浜辺の村の大みそか』はちっちゃい新刊で、めでたい感じの表紙です。書斎派の方には通販も始まってるので、こちらをご利用ください。
通販にはヨモツヘグイニナから出てる『浜辺の村でだれかと暮らせば』とのセットもあるよ!年末年始のおともにどうぞ!
https://hibiuta.stores.jp/items/656690e20decc70fc11d64af
#fedibird #ZINE #zinefest #szdf
QT: https://fedibird.com/@azusa_inoue/111512970760524617 [参照]