ところで自分は昔は町山氏のことはファンってほどではなかったがそこそこ好きでネットラジオとかをよく聞いてたんだけど(『ハロルドとモード』もそれで知ったと思う)、「ちょっとこの人ダメだな」って距離を置くようになったのはラジオかなんかで『ブルーバレンタイン』って映画のことを語っていたとき、そこで町山氏の主張していることが思いっきり「ザ・資本主義下での家父長制」って感じだったからだな。男は仕事してたくさん稼いで妻に認められねばならない、って感じのことを言ってた(町山氏や町山ファンは本質はそうじゃないみたいな言い訳をするかもしれないけど)。
それに加えて、町山氏が「マニアックな趣味の女がいたらそれは男の影響」みたいなこと言ってるのを聞いたときにもドン引きしてこいつダメだと思ったよ。
町山智浩氏が言ってるニューシネマの特徴が反家父長制であるっていうの、そうなのかあ?って思う。
たしかにニューシネマの主人公って家父長制的な価値観を体現するって感じじゃないアウトローや流れ者だけど、アンチ家父長制って感じでもないし、それを言うならジョン・ウェインの西部劇だってそういう主人公だったりするし、単に青年が一度家を出て冒険するっていう過程にあるだけにも見える(物語上ではニューシネマの主人公は若くして死にがちだが)。さえぼう氏も、反家父長制がアメリカン・ニューシネマの特徴だとは思ってなくて父と息子の反目はアメリカ演劇でよくあるテーマだと言っている。
『ポライト・ソサエティ(Polite Society)』感想
3月8日の国際女性デーにオススメな映画。ロンドンに暮らすパキスタン系イギリス人の10代女子が主人公で、スタントウーマンになるのが夢。そんな主人公の好きな姉が結婚してしまうことに…でも相手の男は何か怪しい…。「生まれた体を大切に!」なんて言いながら女に子を産む身体を押し付ける…そんな奴らを10代女子が蹴り飛ばすこの映画を見よう。ものすっごくアホな映画だけど、怒りは本物! #映画
でもさー『ポライト・ソサエティ』、パキスタン人のムスリムの家庭なのにポスターには「ボリウッド」ってあるのが気になるし私マーシャルアーツ詳しくないけど主人公が通ってるのカンフー道場じゃなくて空手道場では?ラスボスはカンフーの使い手だと思うけど。あのラスボスみたいな人、あそこまでわかりやすく悪役じゃないけど周りにいっぱいいたから大笑いしながらスッキリしちゃった!
映画と読書と漫ろ歩きを愛する氷河期世代