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ハイデガーやデリダは頻りに「プラトン以来の西洋形而上学」と言う。これにはそれこそ脱構築的補足が必要である。

プラトンは、ローマ帝国滅亡以来、ルネサンスまで「西欧」では知られていない。

またトマス・アクィナスなどの中世スコラ哲学の基礎はアリステテレスだが、アリストテレスのテクストもイスラム世界から導入された(つまりアラビア語からラテン語への重訳)。そもそもアリストテレス自体がローマ帝国時代、数百年に渡って「忘れられていた」のである。

さらにイェーリングの「ローマは三度世界を征服した。一度目は武力によって、二度目はキリスト教によって、三度目はローマ法によって」で有名なローマ法大全。これは元来東ローマ皇帝ユスティヌアヌスが編纂させた私法群を総称したもの。

このテクスト群も西ローマ帝国崩壊とともに一度失われた。この間地中海はイスラムの海となり、シチリア、スペイン、南仏などもイスラム支配下に入る。

 10世紀以降、イスラムは南仏や南イタリアから撤退していくが、その際、商業化したイタリア都市にローマ法大全(Corpus Iuris Civilis)のテクストも残され、それらが1548年、ジュネーヴにて「市民法大全」として企画されたのである。

従って一言で「ローマ法継受」と言っても複雑な過程を辿っている。

 選挙の季節になると、やはり「法務博士問題」への言及の必要を感じる。

 法務博士とは、ロースクールに言って結局司法試験に受からなかった人。30前なら、公務員試験を受けて法務担当という道はあるのだが、「ジョーカー」のように自我が肥大した男は「俺様が一般公務員なんかやれるか!」となり、さらに「実家が太い」場合は、「極右」でもなんでも、「かわいい息子」が政治家を目指している、となると応援したくなるのが親の情け、というもの。

結果、保守(極右)系の議員は世襲か法務博士に代表される「プチ・ゲッペルス」が大半を占めるようになった。

世間の人は「京大法務博士」という肩書を聞くと、「なんどかわからないけど偉いらしい」となって神輿として担ぐことに同意する例があとをたたない。またはその他多数は「ネトウヨ」の一大貯水池となる。

とはいうものの、維新の吉村・橋下、山尾志桜里は旧司法試験、倉持麟太郎はロースクールで合格しているのだから油断がならない。

法学教育として考えた場合、旧司法試験にしても20代後半まで受験パズルを解き続けるのは「壮大な」知的無駄である。
 むしろ入学者を医学部並みに絞り、教養3年法律3年で資格を取らせる方がまだ「まし」ではないか?(ただし法制史は必須)

 独仏などはそのパターンである。

 

三宅 芳夫 さんがブースト

BT

一番伝えたい話が共有できなさそうなのは本当に残念ですが、
小池氏のダメなところはいっぱいあるので、たくさんのダメエピソードから、なるべく伝わりそうなものを選んでお伝えしてみたらどうでしょうか。

たとえば、自民党の「パーティ券裏金問題」には怒っている人が多いので、

・「小池百合子知事、毎年のパーティ券の収入が4000万円くらいあるらしい」

・「小池知事、電通とか、神宮外苑の再開発業者(たぶん三井不動産など)にパーティ券買ってもらっているみたい」

・「れんほうは、”私は政治資金集めのパーティはいっさいやりません”ってはっきり言ってるんだって」

とか。

一個目から始めて、いけそうなら、二個目、三個目まで言ってみたり。







 仏国民議会選挙は明後日30日に第一回投票が行われる。事実上、この日の結果で決選投票もほぼ「決まる」。

 というのも、歴史上もファシズムの流れを汲むルペン(国民連合)と反ファシズム「新人民戦線」と決戦投票となれば、これはほぼ人民戦線の勝利となる。

 何と言ってもフランスは「右」か「左」かの二択しかなければ、8-2あるいは7-3で「左」が勝利する政治文化である。

 21世紀に入って、なんとかその政治文化を変えようとして、マクロンを代表とする政治エリートは「右」でも「左」でもない「中道」を演出してきた。

 この所謂「中道」とは新自由主義の代名詞であり、これが加速していくことで「ウルトラ中道」ないし「エキセン中道」が政治的舞台及び言説の世界を席巻して来た。

 ところで、新人民戦線の最大会派「服従しないフランス」の党首メランションは下のリンクで見れるように、なかなかに演説がうまい。twitter.com/inlaforet/status/1

 「たとえ周りに誰もいなくなっても旗を掲げること」、「例え夜がどんなに暗くとも光は消えることはない」と若者に呼びかける。

結びは「今はどんなに小さくともいずれ残り火が燎原の火となって燃え盛る」。
 
この演説、実は12年前のものだが、世界が「燃え盛る」時はついに来たようだ。

 おやおや、例のKODOKAWA・「にこにこ動画」案件、ついにNHKのWEBニュースで報道されたようだ。

 NHKの取材に対してKADOKAWA側が「事実の経緯」自体は、否定していない模様。

 しかし、ランサム・ウェアによる情報漏洩、ハッカー集団との億単位の取引、なにやら物騒な話ではある。

 とは言え、システム復旧に「1月以上かかる」ものなのか?

 逆に言うと「1月で復旧する」目途も立っていないようにも受け取れる。

 これは「セキュリティー」の管理が「甘すぎ」と見做されても仕方ないように思える。

 森喜朗の「手下」、夏野剛は、角川の本は「すべてデジタルにすればいい」という方針だったらしいが、これは「美術品はデジタル保存してオリジナルは廃棄すればいい」とした維新の上山信一氏と同じ発想である。

 上山信一氏がZEN大学副学長予定
なのは「偶然」なのか?

 いずれにしても「デジタル教信者」にしては、「デジタル・セキュリティー」への意識がなさすぎた、ということだろう。

 

神宮外苑の再開発、三井不動産、ゼネコンとの連携プレーに小池都政が参加、三井不動産に都幹部が天下っている。

 ただし、このやり口は、旧五輪選手村の跡地の再開発でもすでに大規模に行われている。

 旧選手村跡地(13・4ヘクタール)を近隣地価より9割引きで不動産者が取得。三井不動産に12人、三菱地所に11人、パシフィックコンサルタンツに7人、三井不動産レデデンシャルに2人、三菱地所レジデンスに2人、住友不動産に4人、NTT都市開発に4人、など局長クラス含め計47人が天下りしている。

 この跡地には晴海フラッグなる高級マンション群が林立している。この値引きで、都が蒙った損失は1200億円以上とされている。

 こうした行政、不動産、ゼネコンの巨大利権癒着はある意味、旧来の自民党政治そのものである。

 いや、明治初期の「北海道官有地払下げ事件」以来の日本の政治の「宿痾」と言ってもいい。

 この利権にメスを入れ、富裕税を導入するだけで、スウェーデンの国家予算に匹敵する東京都の財政は、かなりの福祉・雇用政策が可能になる。

 しかし、小池側は「公務優先」などと称して、「AIユリ子」などという「子供騙し」で選挙戦の対応をしているらしいが、これは都民を舐めすぎてないか?

 

三宅 芳夫 さんがブースト
三宅 芳夫 さんがブースト

BT

「今月の出版界の話題は、何と言っても、ジャーナリズム・評論・書評を三本柱に据える雑誌『 』創刊号(2024年7月号)の登場であろう。
ガブリエル・ガルシア=マルケスの『百年の孤独』が新潮文庫版で出ることも評判にはなっているが、
『地平』編集人・発行人の熊谷伸一郎氏の勇気の前に霞む。
  は、『地平』の前に、
内田聖子著『デジタル・デモクラシー』、
南彰著『絶望からの新聞論』、
東海林智著『ルポ 低賃金』、
長井暁著『NHKは誰のものか』、
島薗進・井原聰・海渡雄一・坂本雅子・天笠啓祐著『経済安保が社会を壊す』、
三宅芳夫著『世界史の中の戦後思想』

の6点を同時刊行し、さらに
アーティフ・アブー・サイフ著、中野真紀子訳『ガザ日記――ジェノサイドの記録』を加える念の入れようである」

「筆者が興味深く読んだのは、

酒井隆史氏「〝過激な中道〟に抗して」、
吉田千亜氏「言葉と原発(上)」、
尾崎孝史氏「ウクライナ通信 ドンバスの風に吹かれて 第1回 ウクライナ報道の現在地」、
小林美穂子氏「桐生市事件」、
樫田秀樹氏「会社をどう罰するか 第1回 ネクスコ中日本 笹子トンネル天井板崩落事故」
だった。編集長の人脈の広さを示すが、論壇の動向紹介や地に足の着いたルポなどは大変読み応えがある」 [参照]

三宅 芳夫 さんがブースト

昨日クローズアップ現代を車で見てたのだが「デジタル赤字」の話題であった。「DX」は例えばグーグル、MS、Amazon等国外のインフラを使うので、表のサービスは日本の会社でも国際収支は大幅な赤字になるという話。深刻な問題は、海外依存でインフラを開発維持する人材も機材も日本で育たず、ましてや優秀な人材は国外流出という構造的な負のスパイラルになる、という点。

よくわかる。AWSを器用に使える「小作人」はもてはやされるが、AWSに類するサービスをスクラッチから作るタイプの人間は長期的な投資になるので疎まれる。大学とかにいるんだけどね。その大学も風前の灯である。官僚に急かされて電通言語の書類づくりに追われている。で、その書類はMSワードで書いていて、国立大学の職員向けポータルでさえもMS謹製だもんな。

政治も経済も産業も科学もどこみても「やってる感」の電通的広告言語が跋扈して、実際のところなにもなすことができない、まるでダメダメになってしまった日本社会、戦争で負けたわけでもないのに敗戦よりも惨憺たる経世済民状態である。

nhk.jp/p/gendai/ts/R7Y6NGLJ6G/

三宅 芳夫 さんがブースト
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BT

>蓮舫の「現役世代の手取りを増やす」約束について、対象が都庁関係だけだって批判を見たけど知事の権限としてできることから始めるのは当然じゃないのかな…。

そう思います。

それに、蓮舫氏は
「都庁にいる3万2000人の非正規公務員を、専門職から順次、正規雇用にする」
と言っています。

これだけで、画期的な変化だと思います。

だって、今まで非正規だった
数万人の人が
正規雇用になって
安心して毎日を過ごせるようになったら、
本当にかなりすごくないですか?







 意外なことに、今日の「朝日」の論壇時評、憲法学の青井未帆さんが、『地平』創刊号の酒井隆史さんの論考を筆頭に挙げてくれている。

 コメントの最後は「新たに創刊された雑誌『地平』が、かかる閉塞感を振り払う役割を期待したい」。

 (ま、他の委員は、「あの」竹中平蔵の弟子であったり、HANADAの論文を挙げたり、とどうしようもない人もいるけれども。)
 しかもオンラインでは、今月の雑誌を円状に配置し、その中央に「地平」を置く、写真が掲げられている。

 さらに言うと、欧州政治について千葉大の「水島治郎さんに聞く」という記事も出ている。
 欧州政治と言うと、これまでは「似非国際ジャーナリスト」国末憲人氏とここでも何度も批判した提灯学者の遠藤乾氏だった。

 二人とも骨の髄からのマクロン主義者で、今回の仏議会選挙での反ファシズム「人民戦線」を批判している。今年東大先端研の池内恵の下に、「特任教授」として「天上がった」国末氏に至っては、「人民戦線」からの出馬を表明した前大統領オランドを「晩節を汚した」と罵倒する始末。

 しかし、逆に国末氏が抜けたことで水島さんへの依頼が可能になったのかもしれない。

 ところで、水島さんの写真、これ7階の図書室で撮ったのだなー。

 私のZAITENは6階の方だったけど。

 この2週間余りで英仏両国で政権交代の可能性が高まっています。

 仏では6月30日で第一回投票が行われ、これでおおよそ結果がわかります。

 英国では7月4日に総選挙が行われるが、保守党大敗の予想が大半。

 それにしても英国の政治エリートの劣化も酷い。キャメロン、ジョンソン、そしてスナク。

 インドから東アフリカを経て英国に移住した家系のスナクはウィンチェスターカレッジからオックスフォード。この学歴は実はJ.ロックと同じ。俗に「オックスブリッジ」というが、政治家は圧倒的にオックスフォード出身である。

 逆にケンブリッジは20世紀初頭自然科学のほぼ全ての分野で世界最高水準。ラッセル、ウィトゲンシュタイン、ケインズ、A.チューリングもケンブリッジ。

 勿論ロックの時代は貴族でなければ政治家への道は閉ざされていたが、スナクはその後スタンフォードでMBA、その後ゴールドマンサックス、ヘンジファンドを経て政界入り。当然政策はウルトラ新自由主義。

 しかし問題は「ニューレイバー」以降、労働党も新自由主義化していること。これはケン・ローチも長年映画で描いている。

 またレイバーは核戦力強化を唱えているから、保守党と「ほとんど」同じ。

 前党首のJ.コービンは、今回労働党から排除され独自に立候補する。

思慕が報われず(正)、

大事な箇所で、意味不明になっていた。失礼しました! 

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 19世紀のバルザックと同じく、小ジェントリー(平民)出身の17世紀の思想家J.ロックも、貴族の女性への思慕が向かわれず、一生独身でした。

 ロックの場合、ウェストミンスター・カレッジ、オックスフォード進学自体が、パトロンによってはじめて可能になり、その後の人生もパトロン(ホイッグの領袖シャッフツベリ伯)の浮沈に従ってオランダに亡命を強いられるなど、極めて不安定なものとなった。最終的には1688年の名誉革命によってオランダ国王、ウィレム3世とともに英国帰還を果し、名声につつまれて後の生涯を送ったけれども。

 ただし、現在のロック研究では、青年期の身分の差による恋愛の挫折は決定的な意味を与えられている。つまり、このことによって、ロックは実存的不安のエネルギーをすべて「哲学」へと振り向けることになる。

 WWII後の日本の政治思想史ではホッブス・ロック・ルソーという三題噺が日本国憲法体制を基礎づけるために構築されたが、実際ははるかに複雑である。

 政府の暴政に対する「抵抗権」を認めるのはロックのみ、また「寛容」の範囲はロックは、スピノザより遥かに狭い。

 またロックは宗教的にもほぼカルヴィニズムであり、18世紀的な理神論ではない。

 この点では松下圭一のロック論は実際はスピノザに近いのである。

 「老兵は死なず、ただ消え去るのみ old soldiers never die ; they just fade away」、D.マッカーサーの米上院での言葉として日本では知れらているが、これは元来は米国の軍歌の一節である。

 ただし、マッカーサーが米上院でこの言葉を最後に結んだことは別の意味を隠している。

 つまり、マッカーサーは軍人としては退役するが、次期大統領選挙で共和党から出馬するつもりだったのである。

実際、マッカーサーのこの上院での演説は、熱狂的な興奮を引き越したため、トルーマン民主党政権は強い危機感を抱いた。この時点では、マッカーサーは共和党の筆頭候補だった。

そこでトルーマンはマッカーサーのSCAP時代の公聴会を「非公開」で開き、数々の越権行為(拙著『世界史の中の戦後思想』で詳述。)を問題にし、共和党も「独走」傾向がある貴族的なマッカーサーではなく、工場労働者出身、ウェストポイントではマッカーサーの10年後輩、そしてフィリピン統治期はマッカーサーの部下であったアイゼンハワーを担ぎ出した。

アイゼンハワーはマッカーサーを警戒するルーズベルトによってWWII中急速に取り立てられ、大将としてD-dayの最高指揮官、後元帥。マッカーサーはかつての部下によって最終的に失脚した。

三宅 芳夫 さんがブースト

6月25日 蓮舫 街頭演説会 成増駅北口

・辻元清美氏の応援演説(要旨)2/2
youtube.com/watch?t=495&v=hhtD

「今の知事がやっていることは開発ばかり。
その後ろには、ひょっとしたら、利権があるんじゃないか。
森喜朗さんがいるんじゃないか。
オリンピックで儲けたひとたちの影があるんじゃないか。

そういう影がちらつくし、お金がどうかかったのか、結局ブラックボックスになっている。そういうことを見えるようにすることを蓮舫さんにやってほしい」

「自分と蓮舫さんはよく脅迫やバッシングをされる。それは私たちが闘っているから。

しんどい思いをしているひとたちの声を聴かない人たち、そういう人たちと私たちは闘っている。

自民党は、表にでてこないで、小池氏の応援をしている。「蓮舫が知事になったら大変。利権がおびやかされる」と業界を締め付け、こっそり活動をしている。こういう人たちが応援している候補でいいのか。

今まで自民党や公明党に投票してきた人たちにも、お願いです。今回は蓮舫に。

一日5人、周りのひとに「今回は蓮舫がいいよね」と言ってください。東京が変わらないと日本は変わらない。

”一日5人。5蓮舫作戦”。お願いします」


[参照]

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