石破首相が2022年に衆院に提出した資産等報告書によると、同首相の保有株式は次の通りです。
三菱重工業1062株、川崎重工業500株、東京電力ホールディングス4813株、関西電力2150株、日本製鉄2791株、JFEホールディングス600株、東急2451株の7銘柄です。
保有する銘柄から見ても、岸田内閣が進めてきた大軍拡と原発再稼働路線の転換を期待できそうにはありません。
石破首相、軍拡・原発株 多数保有/三菱重工・東電など 問われる推進路線
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik24/2024-11-20/2024112001_02_0.html
ガザ即時停戦の安保理決議案、米国の拒否権で否決 https://www.cnn.co.jp/world/35226384.html
「民間人を大量に殺害する権利など存在しない。民間人の全人口を飢えさせる権利など存在しない。人々を強制的に退去させる権利など存在しない。併合の権利など存在しない。これはイスラエルがガザでやっていることだ」
アベノマスクの発案者じゃなかった?
ロクでもないのは確か。
東京都 安倍元首相の秘書官 今井尚哉氏を参与に起用へ | NHK https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241121/k10014645401000.html
ソニーは学校法人を持っている。しかもルーツはソニーの工場に勤めていた女子従業員に高校教育を与えるため、その後女子従業員のリスキリングのための短大へ
湘北短期大学
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B9%98%E5%8C%97%E7%9F%AD%E6%9C%9F%E5%A4%A7%E5%AD%A6
建学の精神
「実技を通じて智識のみでなく、世の中を活きていく、人を率いて行ける人柄を身につける教育を、私は大いに期待している。」
Z大学
https://zen.ac.jp/about/partnership
「海外へ行くチャンスや、国内の社会課題を抱える現場で自分の価値に気付けるような体験を提供」
「目指すのは、オンライン教育にとどまらない、多様性のある「オンラインコミュニティー」」
驚き!!ドワンゴ部分は買われない?
Sony in Talks to Buy Japan Publisher Kadokawa, Reuters Says
https://www.bloomberg.com/tosv2.html?vid=&uuid=e4a061e5-a63f-11ef-9dac-77d71f57c670&url=L25ld3MvYXJ0aWNsZXMvMjAyNC0xMS0xOS9zb255LWluLXRhbGtzLXRvLWJ1eS1qYXBhbi1hbmltZS1maXJtLWthZG9rYXdhLXJldXRlcnMtc2F5cw==
"Tokyo-based Sony is looking to expand its already vast intellectual property portfolio, and Kadokawa can help that push with an expansive library of manga, anime, film and gaming content. The two companies are the main shareholders of Elden Ring developer FromSoftware Inc., alongside Tencent Holdings Ltd., and Kadokawa this year released a manga series based on the hit role-playing game."
リプシウスと新ストア主義、国家理性、まずは西欧思想史のお話に聞こえるかも、です。しかし、以前フーコーの仕事について「リプシウスの長い影を追跡した」と書いたように、この問題圏は、現在のわれわれの生活にとって無縁ではありません。
最も身近な例を取れば、日本の小中学校の朝礼における整列、運動会におけるマス・ゲーム、引いてはクラス編成自体、リプシウスの影響下に明治以降構成されました。
というのも、明治以降の初等教育の目的の一つは、国民皆兵のための規律・権力の育成にあるからです。
徴兵訓練の後、3ヶ月で最低兵士として使えるようになるには幼年の頃から身体を規律・権力用に馴致しておく必要がある。
この軍事モデルはリプシウスの弟子オラニエ公マウリッツがスペインに対する独立戦争時代にマニュアル化し、その後スウェーデンのグスタフ・アドルフ(オランダに留学)、ピョートル大帝(オランダに留学)、リシュリューのフランス、オイゲン公のオーストリア、そして明治以降の日本に導入。現在世界中の軍隊はマウリッツモデルで運営されている。これを軍事史では「マウリッツ革命」と呼ぶ。
18,19世紀に西欧が世界を軍事的に征服した要因は実は火器そのものではなく、このマウリッツ革命によって再編された組織モデルだったのです。
これまで16-17世紀ネーデルランド人文主義の「新ストア主義」について説明なしに語ってきました。
ストア哲学については、既知の方が多いと思います。
プラトン・アリトテレスから約200年後、ヘレニズム期にゼノンを創始者とした学派。倫理学を中心とした政治的には古典期と異なり、コスモポリタニズムと特徴としたとされる。
とは言え、500年も続いた学派なので、次期によってゼノンの前期ストア、中期ストア、セネカ、マルクス・アウレリウなどの後期ストアに哲学史上は区分される。
皇帝ネロの師セネカや皇帝でもあったマルクス・アウレリウスに典型的なように、後期にはローマ支配層のかなりの部分に浸透。ただし、共和政擁護のキケロは時期的に過渡期にあたり、思想も後期ストアとはやや異なる。
新ストア主義とは人文主義によって再発見された後期ストア、とりわけセネカに依拠しながら宗教内乱を収束させる「国家主権」を前景化させる。ローマにおいては、「主権」という概念はない。
近代国家の主権概念はボダンに始まるとされるが、当時の影響力はリプシウスの方が上。またボダンは「君主は法を破ることができる」としたが、リプシウスは「君主は自然法の下にある」とした。有名なリシュリューの「国家理性」はボダンではなく、リプシウスに由来するものです。
先日の衆院選では、安部派と維新が大きく議席を減らし、牧原出東大先端研教授などは各種メディアで「中道保守の勝利」などとご自身が選対本部長であるかのように、嬉々として解説していた。
しかし、これは「甘すぎる」見方。実際には、西村、萩生田の安倍派の中核二人は当選。維新も議席を減らしたとは言え、大阪の小選挙区は全勝。
木庭顕さんは、先週木曜の朝日デジタルへの寄稿で、極右と闇の結託勢力は、中央権力の周辺から一時後退したことで、さらに過激化し、虎視眈々と反撃の機会を伺う力を温存している、としていたが私も同感である。
実際、今度の兵庫県知事選は、極右と闇の結託が、衆院選で動員した戦力を兵庫県知事選に特化・全力で振り向けた結果とも言える。
例えば、「あの」斎藤は街頭ではほとんど実質的な発言をせず、N国の立花が「斎藤を当選させるために立候補した」と見えを切りながら「陰謀論」を展開、百条委員会委員長の自宅に押しかけて脅迫演説を繰り返した。
同じことを斎藤本人が行っていたら、これは群衆もさすがに「白けて」お話にならなかっただろう。残念ながらこれが「ヒトの心」というものである。
それでも稲村さんの約100万票は前回の斎藤当選票より多い。むしろ健闘と言える。「ソーシャル」の線を強く打ち出せば楽に勝てただろう。 [参照]
昨日の兵庫県知事選、地域別得票率を見ると、都市部、特に人口の多い神戸市沿岸部で斎藤が稲村さんを圧倒。
ここは安倍派幹部・裏金議員の西村康稔元経産相の地盤でもあり、ボランティア500人をはじめとする資源を集中的に投下、維新・闇の勢力も復活を賭けて「ここをぞ限りに」ーN国の立花も含めてー結集した、ということだろう。
神戸市沿岸部は企業・大学も多く、当然人口だけでなく大卒の若年層も多い。従って、地方で負けても総合すれば僅差で勝利できた。
また維新が「公式に」擁立した清水は25万票、斎藤の4分の1以下。上山信一は「維新の票を斎藤さんに集結させましょう」と絶叫していたが、これもある程度実行されたようだ。
であるから、この選挙だけ見れば、まだ対応可能だったとも言える。
しかし、「中の中の解体」に伴うファシズム化の傾向は、世界的な趨勢でもあり、東京でも「あの」石丸がファシズム地域政党を立ち上げると宣言している。これはまず次の都知事選狙いだろう。
石丸個人は次の選挙までに「化けの皮が剥がれる」可能性が高いが、問題は「あの男」をプロデュースする勢力の資源の巨大さである。石丸がこければ、いくらでも「次」を出演させる。
これに対抗できるとすれば、「リベラル」ではなく「ソーシャル」しかない。
実は鈴木道彦さんは加藤周一さん(1919生)の親族にあたり、専門と立場の近さからも二人は晩年に至るまで、よく会っていたようだ。
私は加藤さんとは20-25歳くらいの時、よく合っていたが、鈴木さんとは20歳後半に2回ほど研究会でお会いしただけである。
その時は、まさに好々爺として「孫」に接するという風情だった。実際鈴木さんと私はちょうど40歳差である。
ただ、加藤さんが80歳近い頃(私は30歳)、「この間鈴木道彦と会って食事をしたのだけれど、僕たちの系譜は大江健三郎で途絶えちゃったね。」と二人で同意(?)したとしみじみ話したことがある。
ここで言う、「僕たちの系譜」とは加藤周一、堀田善衛(1918生)、鈴木道彦(1929生)、そして大江健三郎(1935生)である。
これにマラルメの菅野昭正(1930生)、ヴァレリーの清水徹(1931生)、P.ベールの野沢協(1930生)くらいまでが本郷仏文の「黄金時代」だったと言えるのだろう。
現在、戦後直後の輝きも「長い凋落を経て、今最終的に水平線の彼方に沈もうとしている。
仏文学者鈴木道彦さん逝去。ここ数年、この知らせを内心恐れていたのだが、95歳とあっては、ご冥福を祈るしかない。
鈴木さんは1929年にマラルメ研究者鈴木信太郎(岩波文庫訳者)の息として生まれ、プルースト研究者としてフランスに渡る。
鈴木さんが渡仏した際、フランスは植民地帝国の解体過程で内戦にまで突入していた。
道彦さんがFLN(アルジェリア民族解放戦線)の主張に共感し、幾ばくの協力をしたが、仏内務警察は「いつ・どこで・誰に」鈴木さんが会ったかを全て把握していた。仏治安警察は日本警察がモデルにしただけあって、怖いです。
しかし、鈴木さん以外にも、渡辺守章、蓮実重彦など同世代で渡仏した連中は基本「名誉白人」志向。これは当時の仏の状況を考えると、むしろ不自然で驚くべきことである。
鈴木さんは帰国後「金嬉老」をきっかけに、日本の在日問題にも関わっていく。『越境の時 1960年代と在日』にその事情は詳しい。
また仏文学者として、サルトル、ニザン、ファノンなどを紹介、仏文学界で数少ない「ポストコロニアル研究」の先駆けとなった。浩瀚なフローベール論、『家の馬鹿息子』は蓮実以外、鈴木道彦を中心にして翻訳が出ているにも関わらず、東大総長がさぼりつづつけたため、私は日本語では読めなかった。
BT。
鈴木道彦先生。
プルースト個人全訳で有名だけど、フランスとアルジェリアの問題を、日本と朝鮮半島・在日コリアンの問題と重ねて捉えて、実際に社会問題にもコミットされている。そうした経験を描いた『越境の時 一九六〇年代と在日』という著作もある、お会いしたことはないけど、とても尊敬している先生です。
百条委員会の議員の家族への脅迫は、立花の仕業だった。
【速報】斎藤氏の疑惑調査する百条委委員長が会見「家族が避難」立花氏が自宅前で演説し誹謗中傷と訴え「引きこもってないで家から出てこい」「これ以上脅して自死しても困る」 | 2024/11/18 - 読売テレビニュース https://nordot.app/1231172056462262560?c=768367547562557440
稲村候補のXアカウント、凍結されましたよね。
「「有権者に情報に触れていただく機会が奪われた」とし、県警に相談していると」
【兵庫県知事選挙で落選の稲村和美氏陣営、選挙中にXアカウント2度凍結…「組織的に虚偽通報された」と主張 】2024/11/18 読売新聞 https://www.yomiuri.co.jp/election/20241118-OYT1T50157/
GPIFの植田最高投資責任者が「特定の2証券会社のみ」に国債取引を独占させ、さらにうち一社の役員とは「証券会社時代の特別な人的関係」があったことから、GPIFの将来の投資行動に関する情報まで提供していたことが、監査報告で明らかになったと云ふ。
植田氏はゴールドマンサックス証券取締役を経て2010年にGPIF理事に就任。
この報道だけ聞けば、これは「インサイダー」取引にあたるとしか解釈できない。
しかもGPIFと言えば、世界最大の投資機関家であり、国内債券にその巨大資金の25%を投入している。となると、この取引を独占し、あまつさえ「インサイダー情報をも享受した証券会社が「濡れ手に粟」の巨万の利益を叩き出したことは容易に想像がつく。
老後年金のようなセーフティネットを「ギャンブル」に依存すること自体望ましくないのだが、この「ギャンブル」が不正に運用され外資が巨万の利益を得ていたとしたら、これは「大スキャンダル」である。
他方、物価と保険料は上がり続けるでは、「ルサンチマン」を抱えた大卒サラリーマンが「手取りを増やす」の不倫党首のデマにコロリ、あの「斎藤」の改革を支持、ともなる。
パワハラに関して言うとこの連中にとって被害者は「公務員」であって「内心」何の同情もないのだろう。
昨日の兵庫県知事選、地域別得票率を見ると、都市部、特に人口の多い神戸市沿岸部で斎藤が稲村さんを圧倒。
ここは安倍派幹部・裏金議員の西村康稔元経産相の地盤でもあり、ボランティア500人をはじめとする資源を集中的に投下、維新・闇の勢力も復活を賭けて「ここをぞ限りに」ーN国の立花も含めてー結集した、ということだろう。
神戸市沿岸部は企業・大学も多く、当然人口だけでなく大卒の若年層も多い。従って、地方で負けても総合すれば僅差で勝利できた。
また維新が「公式に」擁立した清水は25万票、斎藤の4分の1以下。上山信一は「維新の票を斎藤さんに集結させましょう」と絶叫していたが、これもある程度実行されたようだ。
であるから、この選挙だけ見れば、まだ対応可能だったとも言える。
しかし、「中の中の解体」に伴うファシズム化の傾向は、世界的な趨勢でもあり、東京でも「あの」石丸がファシズム地域政党を立ち上げると宣言している。これはまず次の都知事選狙いだろう。
石丸個人は次の選挙までに「化けの皮が剥がれる」可能性が高いが、問題は「あの男」をプロデュースする勢力の資源の巨大さである。石丸がこければ、いくらでも「次」を出演させる。
これに対抗できるとすれば、「リベラル」ではなく「ソーシャル」しかない。
哲学・思想史・批判理論/国際関係史
著書
『世界史の中の戦後思想ー自由主義・民主主義・社会主義』(地平社)2024年
『ファシズムと冷戦のはざまで 戦後思想の胎動と形成 1930-1960』(東京大学出版会)2019年
『知識人と社会 J=P.サルトルの政治と実存』岩波書店(2000年)
編著『近代世界システムと新自由主義グローバリズム 資本主義は持続可能か?』(作品社)2014年
編著『移動と革命 ディアスポラたちの世界史』(論創社)2012年
論文「戦争と奴隷制のサピエンス史」(2022年)『世界』10月号
「戦後思想の胎動と誕生1930-1948」(2022年)『世界』11月号
翻訳F.ジェイムソン『サルトルー回帰する唯物論』(論創社)1999年