『Love in Us All』(Pharoah Sanders) #よしざき聴いたよ
大作2曲のアルバム。1曲目「Love is Everywhere」はメインテーマとフレーズ「Love is Everywhere」のリフレインが特徴的。様々な楽器で繰り返されて心地良い。2曲目「To John」は打って変わって不協和音が不快感を煽る。チャールズ・ミンガスの『直立猿人』を彷彿させる。1曲目は何度でも聞けるが、2曲目はしんどい。奇妙なアルバムでした。
『Con Alma: The Oscar Peterson Trio - Live in Lugano, 1964』(Oscar Peterson) #よしざき聴いたよ
ここしばらくはオスカー・ピーターソンのこれとバド・パウエルを重点的に聴いていました。ジャズのピアノについて、「左手」「右手」に注意を向けながらバド・パウエルとオスカー・ピーターソンとを聞き比べているのですが(だから良いとか悪いとかではなく)前者の左手はややワンパターンになる一方で、後者は自在すぎて左も右もわからなくて、ピアニストの違いがわかってきた気がします。
『Groovy』(Red Garland) #よしざき聴いたよ
『ピアノトリオ』(マイク・モラスキー)で紹介されていたアルバム。ピアノの演奏法が切り替わる瞬間が分かるようになってきて、そういうのが面白い。
『成瀬は天下を取りにいく』(宮島未奈) #よしざき読んだよ
ギブ。
ファニーなガールがファニーなことをする構図の三連発で飽きた。詳細は別途ブログ記事の通り。
https://yobitz.hatenablog.com/entry/2024/05/05/122038
『成瀬は~』の面白にピンと来なかったので、なぜピンと来なかったのか考えました。オチはないです。まだ読了もしてないです。
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240505 萌えるシチュエーション - 箱庭療法記 https://yobitz.hatenablog.com/entry/2024/05/05/122038
#はてなブログ
2000年代前半の芸術作品を始め、著者が関心を抱いた表現に関するエッセイ集。真髄を読み込むまでは至っていないのだが、表層をなぞるだけでも、表現にひたることの愉しみを感じられる。年に1回くらい読んで「世界にはこんなに自在に比喩を用いて「日常」を言葉にできる人がいるのであるなあ」と感動する。内容は読んだそばから忘れていく。
https://www.amazon.co.jp/想像のレッスン-ちくま文庫-鷲田-清一/dp/4480435824?&linkCode=sl1&tag=yoshizaki1029-22&linkId=ee740067ca3ab66fcce67835740d0e95&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl
『小説の惑星 オーシャンラズベリー篇』(伊坂幸太郎・編) #読了 #よしざき読んだよ
「恋愛雑用論」(絲山秋子)と「KISS」(島村洋子)が好き。
「恋愛雑用論」は、恋愛を雑用に喩える女性が周囲の男性に惹かれない話。恋愛を雑用に喩える着想は、仮に私が万年生きたとしてもひねり出せないだろう。
「KISS」は、グラビアクイーンになった元・同級生でいじめられっ子だった女性のサイン会に無理矢理連れて行かれる男子大学生の短編。後味の複雑さに驚嘆する。甘い記憶が共有されることで現在が苦くなる。見事の一言。
https://www.amazon.co.jp/小説の惑星-オーシャンラズベリー篇-ちくま文庫-伊坂-幸太郎/dp/4480437711?&linkCode=sl1&tag=yoshizaki1029-22&linkId=4340b4891ece3816023ef6c8161184c3&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl
「KISS」(島村洋子)、グラビアクイーンになった元・同級生でいじめられっ子だった女性のサイン会に無理矢理連れて行かれる男子大学生のお話なのだが、後味の複雑さに驚嘆する。凡百の「感傷マゾ」はこの一振りで切って捨てられる。
https://www.amazon.co.jp/KISS-Friends-祥伝社文庫-島村洋子-ebook/dp/B00BWQLKVO?&linkCode=sl1&tag=yoshizaki1029-22&linkId=e82cc47c0bf047890210987a2a3d111b&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl
『小説の惑星 ノーザンブルーベリー篇』(伊坂幸太郎・編) #読了 #よしざき読んだよ
どれも本当に読み応え十分。その中でも「休憩時間」(井伏鱒二)、「サボテンの花」(宮部みゆき)が屈指。
「休憩時間」は、何か特別なイベントが起きるわけでもない、帝国大学の休憩時間の一幕。客観的には小さなイベントしかない、けれど登場人物たちの主観としては大きな変化が起きているであろう、そういうのが濃密に描かれていた。これまでの人生で読んだ大学生モノでトップに躍り出た。それくらい良かった。
「サボテンの花」は切れ味鮮やかなミステリ。徹底して「いい話」なのよね。編者の伊坂も解説で述べていた通り、いい話をやり切るのは難しい。いいものを読ませて頂きました。
https://www.amazon.co.jp/小説の惑星-ノーザンブルーベリー篇-ちくま文庫-伊坂-幸太郎/dp/4480437703?&linkCode=sl1&tag=yoshizaki1029-22&linkId=d9d68ad49fe0ea95df53539bc7ee5dd8&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl
はてなブログに投稿しました
240430 2024年4月度月報 - 箱庭療法記 https://yobitz.hatenablog.com/entry/2024/04/30/203331
#はてなブログ
ラノベ1万文字、ジャズ7枚、本は12冊でした。
#よしざき読んだよ
#よしざき聴いたよ
#よしざき観たよ
『ダンスのメンタルトレーニング』(ジム・タイラー、セチ・タイラー) #読了 #よしざき読んだよ
メンタルコントロールの手法を、特にダンスにフォーカスして適用したところが読みどころ。メンタルコントロールの類書は数あれど、ここまで絞った本はない。
ダンサーに「ポジティブ・チェンジ」を促すための手法を説く。
ポジティブ・チェンジ=アウェアネス(気づき)+コントロール(統制)+レペティション(繰り返し)。
これらの基礎には、ダンスへの執着が求められる。その執着をいかに生み、維持し、更新し続けるかがポイントとなる。
以下、箇条書きで。
・レッスンではそのときのメンタルもノートテイクする。
・緊張感は逆U字(横軸を緊張レベル、縦軸をパフォーマンスレベルとして)が望ましい。
・緊張を生じさせる原因(自己評価)は①場からの期待、②期待に応える能力の有無、③期待に対処した結果、④結果によってもたらされた出来事、⑤自分の身体についての原因、に分類される。
・筋肉が緊張したときには、むしろいったん高負荷な緊張まで上げてから下げるとリラックスされる。
・イメージングコントロールを使う。具体的なイメージで、イメージの時間の流れを変えながら。
・イメージングコントロールを日々の日課に採り入れる。
『Now's The Times!』(Sonny Rollins) #よしざき聴いたよ
スタンダードナンバーを集めた一枚。表題作「Now's The Time」をきっかけに聴いたが、ソニー・ロリンズと言えばやはり「St. Thomas」か。どのナンバーも浮遊感あるサックスが気持ちいい。サックスがリーダーを務めるいわゆる名盤は久しぶりだが、良いアルバムは良いですね。
『東方爆音ジャズBEST』(東京アクティブNEETs) #よしざき聴いたよ
聴きました。ビッグバンド的華やかさがあるわね。
2024年ブックオブザイヤー(暫定)!
さまざまな読みが可能なように開かれた、エッセイ風の一冊。読むときに切実な問題に引きつけて読むのがいいのではないだろうか。
本書は、生き方論、鑑賞論、創作論、その他「センス」がまつわるものであればどんな読み方でも許される本だと感じた。その上で、私にとっていま一番切実な創作論に引き寄せて感想を書く。
センスとは、対象物から意味を取っ払ってその物をあるがままに捉えるところから始まる。その対象物のあるがままが、存在したり、欠如したりする。その存在/欠如の「リズム」をどう捉えるかがセンスに繋がる。リズムについてより立体的に書けば、意味がある/意味がないという「ビート」、あるがままがどのようにあるかという(=構造)「うねり」に分解できる。
対象からリズムを感じるとき「次にどんなビートが叩かれるだろう?」「どんな風にうねるだろう?」と予測をしている。対象が予測通りなら気持ちいいし、逆に、予測から外れていてもサプライズが気持ちいい。その外れ具合(リズムの遊び)を感じるのが気持ちいい。本書ではそういうのを「いないいないばあ」と呼んでいるが、正鵠を射ている。
小説/ジャズ/中国茶。🌍は、読書・音楽・茶の記録について。🔒は、それに加えて日常について。