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『Song For My Father』(Horace Silver)

名曲揃いやんけ……。異国情緒のある表題曲、3曲目、4曲目はテーマも明確だしソロも光るおかげで聴いてて飽きず、その間に挟まる2曲目はJazz Messengersを思い起こさせる。最後の「Lonely Woman」は美しいバラード。文句なしの捨て曲なしで、名盤。☆5です。

『業界別 経営アジェンダ2024』(A.T. カーニー)

21の業界の近年の動向をまとめ、今後を占う一冊。それぞれのストーリーにどれ程の確度があるかはともかく、業界分析レポートの作り方の参考になる。あとSF的未来予測的な読み物的面白みがある。自ジャンル(ジャンル?)は、出典とするには微妙な文献(業界にメチャ恨みがあることで有名な人物の記事)を出典としており確度はやや怪しいので、他ジャンルももしかしてそれくらいの確度かもしれませんが……。
amazon.co.jp/T-カーニー-業界別-経営アジェン
(投稿範囲を間違えていたので再投稿。2024/02/01読了)

『水車小屋のネネ』(津村記久子)

面白かった!のだけれど、クライマックス直前から1ヶ月以上も間を空けて読んでしまって、ちょっと申し訳ない(が、地震が起きてすぐのときに地震が出てくる小説を読みたくなかったのだ)。人類の良心を信じているときの津村記久子で、鋭く、醒めた人間観察眼が発揮されていた。
amazon.co.jp/水車小屋のネネ-津村-記久子/dp

モジュール化の成功者として、トヨタの自動車ラインナップの思想、IBMのコンピュータのモジュール化、欧州の高速鉄道、ダイキンの空調設備、コマツの建機が例示される。
最後には、ハードウェアによるデータセンシングとデータを活用するソフトウェアのシステム(Cyber Physical System)において、API(≒インターフェース)の共通化(≒モジュール化)が必須であると紹介する。
現在の日本のもの作りに対して手厳しい意見も多いのだが、エールが通底しているように感じた。興味深く読めました。

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『IoTと日本のアーキテクチャー戦略』(柴田友厚)

日本のもの作りの「すり合わせ」は幻想である……。
もの作りのためのアーキテクチャーには「モジュール」か「非モジュール」しか存在しない。複数の部品のそれぞれに固有な特性に応じて緻密に連結させて一つの製品を組み上げる(=モジュール化されていない「すり合わせ」)方法論では、市場の多様な要求に応えようとすると組合せ爆発が生じる。一方で、製品数を減らすと市場からの要求に応えられない。
このジレンマを解決するのがモジュールである。モジュール化された設計思想では、複数の部品を一つのコンポーネントとしてまとめることで部品同士の緻密な連結を減らし、それらコンポーネント同士を共通の約束で連結する方法(=インターフェース)をトータルで設計する。これにより、適切なコンポーネントを選択し共通のインターフェースで繋げることで、組合せ爆発を抑制しつつ、多様な要求にも応えることが可能となる。
amazon.co.jp/IoTと日本のアーキテクチャー戦略

『ソニー半導体の奇跡』(斎藤端)

ソニーの「お荷物」と呼ばれていた半導体部門(CMOS部門)がどのようにして今の地位を築いたのかを描くクロニクル。経営学的なマクロな観点よりもむしろ、ミクロな人の動きに着目した一冊。いま振り返れば、ソニーが九州(菊陽町・諫早)で半導体に投資をしていたのが遠因となってTSMCが菊陽町を選ぶこととなったのだが、本書が執筆された時期には確かその話はまだなく、彼らの奮闘が巡り巡って日本が外貨を稼ぐきっかけとなってくれたのだから、先見の明があったとも言えるのかもしれない。
amazon.co.jp/ソニー半導体の奇跡-お荷物集団の逆

オンライン中国語講座の無料体験の初回を予約しました。独学でやって発音に変なクセがつくのがイヤなので1ヶ月はみっちりと発音を中心にやります。語彙は勝手に覚えればよい。

『GETZ/GILBERTO』(Stan Getz & Joao Gilberto)

ジャズの流れで聴くとボサノヴァの良さがわかってきました。ボサノヴァって「パッとしないアニソンアレンジ」のイメージが強くてなんとなく親しみがなかったのですが、これで良さがわかりました。1曲目「The Girl From Ipanema」でサックスが遅れて登場するのが「いよいよ!」という感じで楽しい。

『The Bridge』(Sonny Rollins)

衝撃的すぎる! 一曲目「Without Song」から、サックス、ドラム、ベースのトリオでピアノ抜きなおかげで生じた独特の浮遊感に度肝を抜かれた。表題曲「The Bridge」がフリー・ジャズの芽生えってことでしょうか。これまで聴いてきたジャズとは異なる路線が目指されていることが窺える。面白い一枚でした。今後も繰り返し聴くことになると思う。

はてなブログに投稿しました
240128 インターネットをやめられないみんなも紙の日記も付けよう - 箱庭療法記 yobitz.hatenablog.com/entry/20

『Ballads』(John Coltrane)

タイトルの通り、バラードのショーケースのような一枚。全8曲がバラード。どれも落ち着いた曲調。
ややミディアム・テンポな「All Or Nothing At All」はその中でも異色。ドラミングが複雑で躍動感がある。

『Eric Dolphy At The Five Spot Vol. 2』(Eric Dolphy)

各曲とも長く、あまり集中して聴くことができなかったのだが「Agressive」を重点的に聴いた。ジャズスタンダードとしての「Like Someone In Love」の自分の中のバラエティーが増えてきた。

『Eric Dolphy At The Five Spot Vol. 1』(Eric Dolphy)

これ好きだわ。
ジャズに体系的に触れてなかった場合でも「コルトレーンのインプレッションズすげ~~~」って言ってた気はするけど、でもその場合には「エリック・ドルフィーおもしれ~~~」とは言ってなかった気がするな。そういう、(自分の中で醸成されつつある)ジャズ(古典ジャズ)のお約束を踏まえた上で聴くと、なんか破天荒っぽさがこれまでにあまりなかった音作りで楽しい。
ピアノのマル・ウォルドロンが良い味だしてる。

『Sunday At The Village Vanguard』(Bill Evans)

ビル・エヴァンスのアルバムを腰を据えて聴いたのはこれが初めて。上手い(と感じる)し、なにより、音楽がトリオで全体としてコントロールされている感があって面白い。「Solar」「All Of You」はマイルスの曲だが、ぜんぜん違う聴き応えがあった。
(誤字のため修正のうえ再投稿)

『Walt for Debby』(Bill Evans)

全体的にロマンスの香りが漂う。1~5曲目まで落ち着いた曲目が続く。それだけに最後の「Milestones」のアグレッシブな演奏も映える。ピアノ、ベース、ドラムのトリオが(特にベースがピアノに)絡み合う演奏には立体感がある。

『My Favorite Things』(John Coltrane)

実は数日前から何度もリピートしていた一枚。4曲どれも聴き応えがあるが、表題曲「My Favorite Things」がやはり良い。全体を通してローテンポ~ミドルテンポの曲が続いて、聴いている時にとてもニュートラルな気分になれる。「Everytime We Say Goodbye」は歌心に富んでいる。

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