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『ソニー半導体の奇跡』(斎藤端)

ソニーの「お荷物」と呼ばれていた半導体部門(CMOS部門)がどのようにして今の地位を築いたのかを描くクロニクル。経営学的なマクロな観点よりもむしろ、ミクロな人の動きに着目した一冊。いま振り返れば、ソニーが九州(菊陽町・諫早)で半導体に投資をしていたのが遠因となってTSMCが菊陽町を選ぶこととなったのだが、本書が執筆された時期には確かその話はまだなく、彼らの奮闘が巡り巡って日本が外貨を稼ぐきっかけとなってくれたのだから、先見の明があったとも言えるのかもしれない。
amazon.co.jp/ソニー半導体の奇跡-お荷物集団の逆

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