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『ジャズ超名盤研究』(小川隆夫)

私にとって最初のジャズの教科書を遂に読破しました! 目標でした! 本書に紹介されている34枚のうちSpotifyで配信されている33枚を鑑賞し、各アルバムに対して簡単ながら感想も書き、自分のなかに(まだ弱々しいものの)ひとつの価値観が芽生えているのを感じています。解説と共に楽曲に触れるのは、私の人生でほとんど初めての体験で、とても意義深いものでした。『同 2』もあるので次はそちらを読みつつ、近年のジャズの動向については『Jazz The New Chapter』シリーズでカバーしようと思います。
amazon.co.jp/ジャズ超名盤研究-小川-隆夫/dp

『オスカー・ピーターソン』(バリー・アヴリッチ)

ダバダバ泣いてしまった。ドキュメンタリー映画でありながら、ジャズのコンサートのような体験。余計な言葉よりは、実際に観て聴いて味わって頂きたいです。いいタイミングで観ることができました。
oscarpetersonmovie.com/

いま聴いているのは、アルバム『On Impulse: John Coltrane』から「Impressions」(by ジョン・コルトレーン)
open.spotify.com/track/5Zxl1Bn

『GE帝国盛衰史』(トーマス・グリタ、テッド・マン)

GE(ゼネラル・エレクトリック)が崩壊に至るまでを綿密な取材を元に描き切ったノンフィクション。崩壊の一途を辿った理由は、一言で言えば、ガバナンスの欠如だ。CEOは会社にチャレンジングな目標を命じる(前期を上回る決算、前期を上回る配当のために……)。組織ぐるみで手段を問わない業務遂行が恒常化し、(法規制に対して)「攻撃的な」会計処理が行われる。工業製品の会社であったはずのGEが、金融部門が攻撃的に生み出すキャッシュの麻薬に溺れていく。
天才的と言われた経営者ジャック・ウェルチ、その後を継いだジェフ・イメルト、彼らと共にあった幹部、取締役、そして多くの部下……。誰もがゴールに向かって、その時のベストを尽くそうとしていた。ただ、ゴールもコースも間違っていたのだ。
引用した画像(p.465より)は本書の最後に経営陣の過ちを総括したパラグラフだ。心の誠実さと頭の知恵が求められていることが示唆されている。
amazon.co.jp/GE帝国盛衰史-「最強企業」だった

2024年の目標として、4つの観点から8つのポリシーを設定しました。これらのポリシーを遵守することでより良い1年を送ることができるように心がけます。
2024年の目標 - 箱庭療法記 yobitz.hatenablog.com/entry/20

昔は自作キーボードが趣味で、基板(キーボードの種類)やキーキャップやスイッチを吟味していたんですが、数年前に「これは!」という一台に出会ってからはすっかりご無沙汰でした。
しかし、秋口に諦められないくらいカワイイのと出会ってしまって、どうしようかなあと迷っているうちに冬になってしまって、今回、お迎えを決意しました。
アルミ製のケースは中国の業者に見積もり段階、マッチするキーキャップはアリババから、基板の一部、部品の何点かは外国のショップから輸入の手配を済ませました。
こういったお迎えの準備にはとにかくワクワクします。

cocotkeebs.com/products/bally-

『THINK BIGGER 「最高の発想」を生む方法』(シーナ・アイエンガー)

私たちは何を求めて「最高の発想」のための本書を手に取るだろうか? 一言で言えば「課題を解決するため」だ。では「課題」とは? 本書はつまり「課題」を特定し、解決するための手法を教える本だ。
発想を生むためのプロセスは次のようなものだ。本書は課題を「サブ課題」へと分割せよと説く。サブ課題を解決することで叶えられる望み(私の望み、当事者の望み、第三者の望み)を比較する。この望みとは、困りごとと言い換えてもいい。そのための既存の解決手法(=選択肢)を、業界の内側と外側の両方から探す。既存の選択肢同士を掛け合わせ、新しい選択肢を生み出す。ゼロベースの発想ではない点がポイントだ。最後に、第三者からの目から見て「課題」を評価する。
ノウハウとしては、課題に対して具体化・抽象化を繰り返すことで「意味があるほどには大きいが、解決できるほどには小さい課題」に落とし込む、選択肢は5±2に絞る、アイデアは量より質(ただし、量を出した後に粘り強く考え続けることでしか質に辿り着けない)、等々。
本書のエッセンスは、究極的には添付の一枚の図だ(pp. 60-61より引用)。

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