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堀内誠一『父の時代 私の時代』読み終える。本の始まりが「ウッチェロ」という言葉で始まる。澁澤への書簡、澁澤の「鳥と少女」、そしてその目配せへの回答…….。澁澤龍彦の友人としての澁澤を通した堀内誠一しか、わたしは知らなかったんだけど、「堀内誠一」という個人について知るきっかけになったなと思う。彼が手がけた本をたくさん読もうと思った。
澁澤龍彦と同じくらい瀬田貞二のことが出てきて、澁澤の書簡にも瀬田貞二のことを書いていたことを思い出す。書簡集「旅の仲間」によれば、堀内は澁澤への手紙と同じくらいたくさん、瀬田貞二へも手紙を書いていたらしい。
最後は瀬田貞二逝去で結ばれていた。

同人誌版で読んだけど、修正されてさらに繊細に物語世界を読めるようになっていてよかった。いま現在の「生存」と、そのひとの「過去」について深く自問自答させられる。他者の過去をしたり顔で語るものがこの物語にはいない、そのことが今を生きることに対して救済にもなり、また、懺悔にもなる。良い読書だと思う。
『アフターヘブン』八束
estar.jp/novels/26124999/viewe

いーほんの予約がずっとうまいことできなかったんだけど、『トランスジェンダー入門』、やっと予約できた~。  

『ハンチバック』(市川沙央・文藝春秋)読み終えた。社会のマジョリティを構成している自分の想像力のなさを振り返り、この本を「紙で」読む自分の優位性に気付かされた。「社会」に合わせた書物の排他的な面がよく見えたと思う。紙や電子という物理的な形態だけでなく、「内容」という部分でも「社会」は描かれる身体や性質をあらかじめ規定していて、そのことに気づかないまま私は書き、読んでいるんだなと思った。

BASEで10%オフクーポンが発行されています。ヨモツヘグイニナの本も対象ですので、よかったらご利用ください。
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浜辺の村でだれかと暮らせば | ヨモツヘグイニナ yominomike.official.ec/items/6

今『野溝七生子を散歩する』って本読んでるんだけどもうすぐ読み終わるので明日からこれをまた読んで鳥の幻想小説を再開させたい。aro/aceのコウノトリのお話を作っています。

『「野溝七生子」を散歩する 少女小説の視点』青木和子(ひろしま女性学研究所)、読み始める。野溝七生子に出会ったのは大学のころだったんだけど、『山梔』を読んだときの衝撃たるや…。そこから興味を持って色々調べたけど、あの時代に「女が女として、「わたし」を生きる」ことへの困難と、それを超える希求と肯定を書く人がいたんだ、という感動がよみがえってくる。復刊されて欲しいなー

すごい好きな「片喰と黄金」って漫画が完結したらしい。めっちゃ面白いのでみんな読んで

twitter.com/kitanoH_/status/16

「密計 ドラッグ・チェイスシリーズ2」エデン・ウィンターズ 著 高山しのぶ イラスト 冬斗亜紀 訳 shinshokan.co.jp/book/b626069.
これの1がめちゃめちゃ面白かったからすごい楽しみ!!!電子書籍で読むかなあ

萩尾望都『一度きりの大泉の話』がこわくて読めない
「語り」の圧力について、もしくは「ないこと」にされている「本」の「暴力的な部分」について。

tumblr.com/tutai-k/71978968817
 

お眠る前に何か本を読みたくて本棚見てたら読み返したくなったので読み返すことにします。

この説明だと不安かなと思ったので補足すると、TERFが田舎に帰ってきて改心しましたみたいな話じゃないです。改心するまでの部分を描きたくないしその描写が少しでもあったら安心して読めるひとっていなくなっちゃうので書いてないです。
とにかく安心して読めて、物語の中だけど、Aセクもトランスの女性も、シスヘテロの専業主婦もすこしでも安らげる連帯を書きたい、と模索しながら書いた物語です。。三人が突然喧嘩したりとかもしません。ただ三人でお花見いこっかっていって子供も連れてお花見行くだけの話です。

QT: fedibird.com/@tutai_k/11045656
[参照]

孤伏澤つたゐ@文フリ京都お-42  
九月に日々詩編集室から出る本のチラシができました。 二児の子持ちの専業主婦、地方で生きるトランスジェンダー、都市で働くことができなくなったフェミニスト、三人の同級生たちの静かな交流と試みについて

文フリでサイン本欲しかったけど第二会場に辿り着けなくて買えなかった李琴峰さんの『観音様の環』、いつもの書店で受け取ってきた〜。鹿さんにもらったブックカバーがぴったりそうなので入れてみたらいい感じ!読むの楽しみ〜。

『野生の猛禽を診る』(Twitterに前投稿した感想)

保全について、ハンターvs保護団体という構造がストーリー的に容易で作られやすいことに対して、ハンターたちといかに情報を共有していき活動を充実させていくか(保護に積極的なハンターもいる)というところは、いままで考えたことがなかった。
「荷を引く獣たち」で「障害を負った狐が殺されてしまう」ことに筆者がショックを受けていたけど、この本では「一命は取り留めたものの障害を負った個体」を野に放つことを積極的に取り組んでいることが書かれていた。障害がある個体は自然界では「生きられない」ように思われるけど、狩りや繁殖をして、野生で生活を営んでいく。そのためのリハビリや訓練の様子が書かれているのが良かった。
私たちはただ生活しているだけで、動物たちは私たちのなかに入り込んでいるし、私たちも彼らのフィールドに入り込んでる。入り組んだ自然の中で、「人間」の立ち位置であるとか、だからこそ、取るべき距離、何ができるかを考えなければならないと思う。凄く面白くて、ときどきすごくしんどいんだけどそのしんどさから逃げたり、ただ自然を「消費する」だけでいるわけにはいかないと思い直した。読めていい本だったな。

『フィリックスエヴァーアフター』読み終えた。めちゃくちゃ良かったー!!!!こういうクィアなヤングアダルト本が自分の幼い時にあってくれたらなあってすごく思った。作中の「君は青春を謳歌しなければいけないよ。生きるんだ。ティーンエイジャーになれなかった人たちのために、生きてくれ。ティーンエイジャーのまま年をとれなかった人たちのために」という言葉が刺さる。

「フィリックス エヴァー アフター」ケイセン・カレンダー 武居ちひろ訳(オークラ出版)届いたー!めっちゃ楽しみにしてたので読めるのが嬉しい!
まだ本文読んでないけど、巻末に「セクシュアリティについての相談先」や、精神的な負担となりうる描写が含まれていて、それがどういうエピソードがあるかリストアップされていて、本の作りがすごく誠実だと思う。

オカワダアキナさん『リチとの遭遇』読みました。面白かった〜。性的な試行錯誤から、自分や他者をどう認識し・受け入れるかを描いていて、すごく挑戦的だなと思った。主人公が自分とは全然違う他者の感覚を、コミュニケーションの中で体感していくのが面白い。
 

twitter.com/Okwdznr/status/166

わーい!『LETTERS UNBOUND』第1便、とどいたよー!たくさんお話や詩が入ってて面白そう〜。読むの楽しみ! 

『聖なる証』エマ・ドナヒュー 吉田育未訳(オークラ出版)読んだ。メッッチャ面白かった〜。「面白い」という部分には「理不尽への怒り」を昇華しようとする強さの発揮の部分がとてもあって、そこがよかった。男たちの世界に対抗し、「家族」を「よいもの」として書かないところに安心感があった。そして「男たち」から受ける抑圧や侮蔑に対して、翻訳がふんわりと誤魔化してなくて直接的な言葉を使っているところがいいなあと思った。
面白かった〜。吉田さんの翻訳の小説、他にもあるようなのでそれも読んでみようとおもう。

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