もう本当に徹頭徹尾「驕ったものたちの末路はこうだ、どんなに栄えたとしても必ず滅びは来るのだ、かれらの陰で死んでいったものたちを見よ、かれらが逃げ惑い、逃げきれずに死んでゆくのを見よ、これが春の夜の夢、これが風の前の塵なのだ」って畳みかけてくるのがめちゃくちゃしんどい これの後に待ち受けてるのが鎌倉殿の13人なんでしょ……(残念ながら鎌倉殿未視聴なんだけどとにかくすごい吹き荒れる死!て感じらしいのはなんとなく知ってる

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参加しておりました 古川日出男訳『平家物語』八の巻 平家一門は九州からも追われ、四国の屋島へと流れ落ちる 源氏の追手に怯えて裸足で徒歩でひたすらに逃げ、足から流れた血で砂浜が染まり、白い袴は紅く、紅い袴はさらに濃い紅に染まる もともと何事も思い詰めてしまう性格であった重盛の三男・清経は月の冴え渡った夜に舟の屋形に立ち、とうとう海に身を投げてしまう… かつては都で栄華を極めた一族が血と涙にまみれて疲れ果て、追い詰められてゆく過程で互いに誰が誰なのかもはや見た目ではわからなくなってゆくさまはあまりに残酷で、あとこれ400頁弱続くんだ……絶望…

これだけたくさんの人間が巻き込まれて命を落とした一族の盛衰の悲劇が語り継がれてるのって、当時の人たちの「せめて次に生まれてくる時は苦しみのない良い世でありますように」っていう必死の祈りもあるんだろうな この800余年も前から、血縁関係だけ身内だけでかためて政治をやることのやばさを語り継がれてきてるのに、身内お仲間血筋だけでグルグル役職まわしてる今の政権が全然脱することができてないしなんなら美化して回帰したがってるようにすら思えてくるのほんとにいやすぎるよ〜〜

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参加しておりました 部屋の中にどこかから入ったのかカメムシらしき虫がぶんぶん飛んでるのに気づいてしまい、緊迫の30分となりました

古川日出男訳『平家物語』七の巻 比叡山は木曾義仲率いる源氏側につくことを決め、後白河法皇は密かに御所から抜け出して鞍馬へと御幸する 進退極まった平家一門はついに6歳の安徳天皇の身柄を三種の神器とともに移し、住んでいた屋敷をすべて焼き払って都落ちする ついに出ました三種の神器 清盛が亡くなってからの平家が敗戦を重ねて失墜してゆくさまが早すぎておそろしい

久しぶりの参加でございました 古川日出男訳『平家物語』上からみたら残り半分!木曾義仲率いる源氏が平家を倶利伽羅が谷へと追い詰め、谷底には平家の屍が積み重なり血は河となって流れる 都を出発した際は十万余騎であった平家の大軍は二万余騎にまで減ってしまう…
すこし間が空いてしまいましたが、今後も無理せず読み進めていこうと思います

平家物語、語り手が途中から明らかに変わって複数人いるのがわかるって聞いてはいたけどほんとに突然交代してえっいままで一緒にいてくれたあのひとは!?てなる 祇園精舎の鐘の声から六の巻まで一緒に居てくれてともに手に汗を握った仲だったのに…一ヶ月くらいずっとおなじ語り手だったので喪失感がでかい

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参加しておりました 古川日出男訳『平家物語』ついに清盛が俺が死んでも絶対頼朝の首とってくるんだぞってキレキレのまま死んでしまって一筋の煙になってしまったのと同時にいままでずっと語ってくれていた名のない語り手が突然去っていって急に別の武骨なかんじの語り手に交代して、戦の気配の高まる張り詰めた空気の中に取り残されてしまったような気持ちになっている 六の巻を読み終え、これから七の巻に入ります

参加しておりました 古川日出男訳『平家物語』六の巻に入りました 平家側の放ったほのおが東大寺と興福寺を焼き尽くし、焼き殺された者およそ3500人、討たれた大衆およそ1000人。その中で喜んでいるは清盛ただひとり。持ち帰ってきた首に関する指図を出す者もなく、あちらこちらの溝や堀に打ち捨てられる。吹き荒れる死の中心にいる清盛を、諌め止められる者はもう誰もいないのか、権力というものがいかに人の欲を増幅させるのか…高倉上皇の死、そして木曾義仲の登場により、ふたたび戦の気配が近づいてくる

たびたび「安心毛布としての本」の話をしてるけど、ながらく長野まゆみ『カルトローレ』、梨木香歩『家守綺譚』、ヘルマン・ヘッセ『春の嵐』の3冊で、川野芽生『奇病庭園』が去年あらたに加わりました

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参加しておりました 相変わらず『平家物語』五の巻を読んでいますが厚みを上から見ると残り2/3くらい?だいぶ進められた気がします ついに右兵衛の佐の源頼朝が挙兵して清盛は大激怒 平治の乱以降おとなしくしていた頼朝がなぜ今謀反を起こしたのか…頼朝を扇動したのは高雄の怪僧 文覚、かつての名を遠藤盛遠といった 遠藤盛遠ってNHKの『おとなの人形劇 平家物語』で袈裟御前を殺してしまったあの人だ!ここで出てくるんだ〜はえ〜ってなった(古川日出男訳には袈裟御前のエピソードは収録されてない)
いろんなことが短期間で起きすぎて書ききれないけど、源頼政が弓で鵺退治して太刀"獅子王"を下賜された話や、秦の始皇帝の暗殺を企てた荊軻の話がわりと長尺で入っていて面白かった

今日も参加しておりました 古川日出男訳『平家物語』四の巻の中ほど、ついにはじめての合戦の火蓋が切られるにあたり、突然語りが"いよいよ合戦も近いのです。そこで、趣向をこれより変えまする。口ぶりを、語りぶりを深めまする。さあ、琵琶が到着しましたぞ。"て明らかに本の外にいるはずのわたし(読者)に対して言いはじめて、そうだ、この物語は「こちら側に語りかけてきているのだ」て思い知らされてこれは平家物語そのものの物語の強さとそれに呑まれることなくさらにブーストする古川日出男の手腕がすさまじいんだ…読んでてぞわっとした

平家物語 三の巻、徳子の出産で後白河法皇含めたその場にいる全員がワ〜っ!!!て一致団結して喜んでるエピソードの前後に、平家への謀反に加わった俊寛僧都が清盛の「俺が赦すことは、ないな」のひと言で流刑をひとりだけ恩赦されずに凄まじい絶望の中鬼界ヶ島に取り残されて、結局は死を選んでしまうエピソードで挟んでいて、「時の権力者である平家に逆らったらみんなこうなるんだぞ」を思い知らされる+この時祝福された徳子の子(のちの安徳天皇)がどういう生涯を辿るのかを知識として知ってるので、平家が盛り上がれば盛り上がるほどその陰で逆らったものが無惨に死んでいき、やがては平家もおなじ立場に立つ日がくる、これが諸行無常、盛者必衰かあ…てなる

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参加しておりました 古川日出男訳『平家物語』三の巻 徳子の出産、鹿ヶ谷の陰謀に加わり、ただひとり恩赦をゆるされなかった俊寛の絶望と死 賢人として描かれていた重盛の死 三の巻もあと数ページとなり、全体でみるとやっと1/4くらいかしら 無理せず読みすすめてゆきたいと思います

待っていた本が届いた アクセル・ハッケ作 ミヒャエル・ゾーヴァ絵 岡沢静也訳『クマの名前は日曜日』(岩波書店)

新品の在庫があまりないようで、中古を注文したんだけどものすごくきれいな状態 特に着日指定などもしてなかったけど奇しくも同じ日曜日に届いたのがなんだかうれしい

参加しておりました 焚き火の音って不思議と気持ちが落ち着いてよいですね〜
古川日出男訳『平家物語』二の巻をきりよく読み終え、これから三の巻に入ります 鹿ヶ谷の陰謀は未然に阻止され、平家の栄華は衰えるどころかいよいよ増すばかり ちょこちょこ調べながら読んではいるけど辣腕の清盛と穏やかで人格者の重盛という構図を引き立てさせるためか史実どおりではない描写も織り交ぜられているようで、史実をもとにした「物語」であることを忘れてはいけないな…と思いながら読んでいる

参加しておりました 古川日出男訳『平家物語』二の巻 教訓状を行きつ戻りつ2ページほど読み進めました 平家一門への謀叛を企てていた新大納言成親が清盛に拘束され、後白河法皇が成親に賛同していたことが発覚 清盛が今にも法皇を監禁しようと武装したところにそれを止めるべく清盛の嫡男の重盛が駆けつけて緊迫…!というところまで つかの間の読書でおなじ時間を過ごすのってすてきですね

平家物語、仏教の教えと末法思想が色濃く出ていて、物語の中での"今(平安時代)"貴族である、天皇である理由は前世で徳を積んだからで、命運が尽きたらそれは前世の徳がそこで尽きてしまったから "今"が苦しみに満ちた世で来世に縋るしかないからひたすら祈ったり出家したりしていて、輪廻からの解脱を目指すのではなく来世に極楽浄土に生まれるために今があるのが、千年近く経った今でもその苦しみが物語の中に生きていて、千年近く経った今果たしてかのひとらが望んだよりよい世になっているのか?に是と言えないことが、なんだかとてもつらい

古川日出男訳『平家物語』二の巻まできた 後白河法皇vs比叡山が激アツになってきて成親の平家みんなで潰しちゃお!の鹿の谷のパーティーに参加したはいいけどやっぱ平家潰すのだいぶ無理では?→最悪自分も殺されちゃう…→先に誰かの口から漏れる前に一番乗りで裏切っちゃお〜になって清盛に密告しにいく多田蔵人行綱 なんか起こるエピソードが基本ぜんぶ苛烈 とにかく苛烈

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アニメは全話録画してあるのをとっておいてるんだけど、OPを観るたびに失ったと思っていた感情がどっと押し寄せてきてあり得んくらい泣いてしまうので途中までしか観れてない 祇王と仏御前のシスターフッド連帯エピソードまでは観た気がする

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個人的にオッて思ったのは藤原成親が左大将になりたくていろいろやった中に石清水八幡宮に僧を100人籠らせてお経あげさせたところ 明治以降、神仏分離令で仏式は排されてるので、こうして物語のなかにいまは見ることのないかつての信仰が生きてるのを見るとホ〜てなる

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