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文学と宗教の結びつき、距離を取ったかのように見えながら代替図式を作っている状態というのはけっこう根深く、芸術に関する聖性や卓越性は宗教的儀礼の変形に見えるものが多すぎる。しかしそれも必ずしも欠点になるわけでもない。

近代における世俗化と政教分離によって、芸術は宗教と無縁になったということになっているが、芸術史の側だって新たな形で再導入されている状況を否認しているわけでもなく、むしろ脱魔術化という事実は本当にあったのか?ぐらいに言われそうな面がある。

むしろ作品が国家とポルノ産業に完全回収されないためには宗教のトポスが残っているのはフィクションにとってもバッファになるから、案外馬鹿にできないものだなあと芸術史を振り返ると思うものだが、そこを「カルト」と呼んで終わってるのも、いかにも教養がない。もっと両義性に踏み込まないと馬鹿にみられると思う。

自律性をどう考えるかの掘り下げがない、その埋め合わせに敵や「宗教」や「リベラルな人たち」、「依存」とかを延々召喚している。火に焚べて埋葬しないと自律性維持できねえのか?となるんだが。それを言ったら自由になれる魔法の言葉に振り回されてるアホにみえた。

「カルト」が悪口になってしまうのも「普通の日本人」つまり右翼イマジネーションすぎる。神道以外はすべてカルトみたいに見えるのが普通の日本人イマジネーションだと思う。

まあ、この程度に頭が悪く、俗っぽく、凡庸な方が物書きをやれるのかもしれない(皮肉ではなくそういう逆説はある)のだが・・・

自由と公共の定義、線引きの洞察が雑で、その雑さを許しまくっているのは「束縛に感じる」沸点の低さだろうなとみていた。

私は今回の星野の記事、愚劣だから内容にコメントするのも嫌だったんだけど、「小説という形かそれに準ずる言語でないと、言葉を出すことをやましく感じるようになっている」というように、実際に「お前マジョリティだろ」とマイノリティから突き上げを食らったかどうかとは別に、突き上げを食らったような気分になって「疾しい」気分になっていた、というのがポイントで、

そこから「作家の言葉」に退避してるわけだが、その「作家の言葉」の言説空間こそを吟味しろや、と思ったかな。SNS消費vs作家の言葉 の図式がすでに臭い。

居場所と小説執筆が対比されているが、人が居場所をつくることに逆らう、それが作家の言葉っていうイデオロギーだと思う。そんなくっきり分かれるわけねえだろ、と疑わしい。でもSNSのクリエイター気分の人、こんなのにころっとやられる。私はこの種の「自律性を求めた人間が作家神話の再生産をやってミメーシスしまくる」ことの方に問題性を感じている

クリエイターって「自分が奪われたくない!」かつ「自分はすぐにキャパオーバーしてハングアップするんだ!」が多い。その結果、驚くほど似たような擬制に足を取られる

@namahoge でも紹介状程度でハードルくぐれるのなら、めんどくさがらずとっとと紹介状書いてもらうのも手かも

@namahoge 金大図書館はわりと寛大なので助かってる

@namahoge さらには土日閉館で平日17:00までというふうに、ガチで学内者にしか使わせたくないのか・・・となるような状況で

@namahoge あ~。金美図書館が学外者貸出を不可に変えてきたりしてるので、そういう遮断は全体的に進んでますね

今回の星野智幸への喝采で、仲俣の先日の大杉重男ブログ記事の賞賛も底が割れた。「松浦寿輝はいけすかない著者だからざまあ」に尽きていたんだろうな。

星野智幸の発言に驚きはなかったが、もてはやす層の顔ぶれと、「こういうのもう何周みたっけ?」な既視感ある発言の組み合わせの方に驚いた。少し下の世代で糸井重里的脱政治作家が爆誕すると、こぞってもてはやす人間がこんなにいたんだなと。

仲俣がいうように、元産経新聞記者だった経歴からすると、「無理してリベラル向け商売するのやーめた」宣言ってところだろうな。そして数々の引用RTでいろんな連中が炙り出されている。

x.com/lilico_i/status/18281858

松岡正剛のインサイド寄りの見聞を交えた追悼で、なかなかよかった。ele-king.net/columns/011481/

数件しか書くものがないのに、やっとここまで登録した。
researchmap.jp/Koji_Shirae?lan

しかし自分のresearchmap見ると、よーし、たくさんかくぞ~って気分になりますな。Mtg、艦これ、ねこあつめとかと同じ刺激。

なんとなく情勢が読めてきたが、バトラーってスピヴァクと同じ程度に「なんか理論うざい」で読まれてないんだろうな。
デリダ派やフーコー派の海外著作が日本では研究者以外から読まれない断絶と同じようなものが起きてそう。

バトラーの文体が今では疎まれてるのもありそう(ちょっとうねうねしてる)。人文書のスターシステム効果で翻訳者注力されてるため、日本語の翻訳書はある、でも読まれてない、が現状とみる。ジェイムソンやサイードが置かれている情勢と同じだな。訳書があるなら有効活用しよう、が藤高作戦かもしれないし、藤高はその情勢に対する焦りもあって本を書いたと思われる

睡眠不足なのに炎天下作業をして、あっという間にぼろぼろになってたようだ。寝るのだいじ。

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