金属のアクセサリー類を300円の激安ものから数万円の作家ものまで買って使ってみましたが、変色の分水嶺は7000円あたりにある気がする。とくにゴールド。
もちろん万を出せば安心だけど、合金のメッキやステンレス、チタンなどならそれくらいの値段からで大丈夫な感触がある。
3000円くらいのが、見た目や流行具合、手に入れやすさからいっていちばん手頃に思えるけど、つけたらすぐ拭く、素肌につけないようにする、などの手入れをしないと10回保たないような感じなので、いちばん残念かも…
一連のBTを読んだので見てみたら、春日武彦の著作コーナーを作っているほどのわたしは、2003年に出た「家屋と妄想の精神病理 あるいは、狂気とアナクロニズム」を持っていました。
春日武彦さんは映画や小説にも造詣が深く、わたしも春日さんが本で取り上げていたから読んで好きになったという作家が何人かいます。ナサニエル・ホーソーンとかパトリック・マグラアとか。
ちなみに近年の著作でのおすすめは、「私家版 精神医学事典」。
"五十音順でもなければアルファベット順でもなく、「連想」の連続によって見出し語を紡いでいく" 帯より
という精神医学にまつわるトピックの連打がおもしろい事典です。上製本のほうだと、ひとつのトピックにつき、2段組で1.5から2ページくらいの短さで書き連ねています。
昔の著作なら「顔面考」が好きです。
漫画での顔の表情、醜形恐怖などの考察が例を挙げながら博覧強記に語られます。
両方とも、文庫があるよ! そして両方とも、河出書房新社から出ている…(顔面考の上製本は紀伊國屋書店)。
BT 2022年8月時点で『屋根裏に誰かいるんですよ。』の復刊は確定路線だったようなので、バズだけでの復刊ではなさそうです。復刊を少し前倒したっぽくはありますが。
https://twitter.com/hikarock/status/1556858305582333958?t=pUApc9el389FvN0v49BI9w&s=19
そして『屋根裏に誰かいるんですよ。』(1999, 河出)→改題増補新版『家屋と妄想の精神病理』(2003, 河出)が出ているそうなので、底本の売れ行きは少なくとも“全然ダメ”ではなかったのではないでしょうか?
この本、このツイートでバズって、原著は全然売れなかったのに文庫化まで一気に進んだみたいね。去年河出文庫になってた。
“この本よかった。精神科医として数々の"常軌を逸した"家を訪問した筆者が語る、「家は心休まる空間であると同時に、狂気を培養する孵卵器でもある」という視点が面白い。少なからず他人の目がある外と違い、自分の価値観だけが正となる自宅は、時間の積み重ねとともに妄想や妄執の濃縮装置となりうる。”
https://twitter.com/ikazombie/status/1552903885122981889
2000年代前半から溜めに溜めていた展示やなんやかんやのフライヤーの整理に、最近手をつけはじめました。
自分が行った展示はけっこう覚えているものです。
フライヤーの量からすると、わたしはヤン・シュヴァンクマイエルの展示には欠かさずと言っていいほどさかんに出かけていたようです。ここ数年は開催されていない気がするけれど、それは彼がもうアニメや映画からは引退すると宣言してしまったからでしょうか。
2009年にはチェコに行き、シュヴァンクマイエルのアトリエも訪ねたのですが、あいにくその日は開いていませんでした。写真はアトリエの外壁に手をつきうなだれているわたし。
下から見上げたアトリエの窓にはシュヴァンクマイエル作と思われる歩く水差しが……(二枚目)
フライングタイガーで買いそうになったものその2。これは買ってしまえばよかったな。いい顔でした。オウムのじょうろ。
フライングタイガーへ行くと、つい変なものを手に取ってしまう。
今日は寝たまま本が読めるすごいメガネを買いそうになりました。
https://blog.jp.flyingtiger.com/item/zebrajapan-flyingtigercopenhagen-1661221520432-apparelcloud.productclass-ded7701e-ada1-40d5-a607-ae1f104e5b79?itemnum=3044627
2000年代の紙もの(展示のフライヤーとか)を整理していて、あるファッションブランドが作ったzineみたいなのを見返していたら、現代美術家のトークショーの抜き書きが載っていた。
当時、話題になっていた耐震偽造マンションや災害について、露悪的におもしろがってアートにしている様子が語られている。
聞き役?の二人は、現代美術家の話をただ笑って、おうむ返ししているだけだ。
現代美術家はいまでも活躍している。Twitterにもいたし、わたしのフォロイーも何人かフォローしている。
このころのアート界隈のノリみたいなものなのかなぁ、わたしも当時は美大生真っ盛り、こういうノリでいたかもしれない……と振り返り、なんだかいやになってしまった。
いいわけがましいが、そのzineは本物の新聞のように作られており、内容というより形態に惹かれて保管しておいたのだろう。でももういいやと思って、一枚ずつバラし、油なんかを吸う用にキッチンのひきだしへしまった。
神保町共同書店PASSAGE発
MONKEY基金企画「ほんやく世界旅」第1回を公開しました!
テーマ:「訳す喜び、読む喜び」
ゲスト:英米文学翻訳家・西崎憲さん
日本翻訳大賞の発起人のお一人である西崎さん。賞への、また翻訳への思いを熱く語ってくださっています🔥
本編ご視聴はこちらから🐒
https://www.youtube.com/watch?v=rwOQS6pLCAE