訪日していた国連人権理事会「ビジネスと人権」作業部会の「任務終了声明」にざっと目を通した。
https://www.ohchr.org/sites/default/files/documents/issues/development/wg/statement/20230804-eom-japan-wg-development-en.pdf
国内メディアは「ジャニーズ問題」一色でしたが、それは調査のほんの一部。私は「裁判官と弁護士に対する人権研修の義務化を強く推奨」という一節が、特に深く印象に残りました。
以下、個人的に注目した点を抜粋。
- 政府は義務をより積極的に果たす必要がある。HRDD(人権デューデリジェンス)の義務化が望ましい。
- 企業活動の文脈におけるより広範な人権問題に関する裁判官の意識の低さは重大な問題。裁判官と弁護士に対する人権研修の義務化を強く推奨
- 日本の企業総数の99.7%を占める中小企業で「ビジネスと人権」の認識が低い。政府が中小企業に合わせたガイダンスと能力開発を提供する必要性がある。
- 日本における専門のNHRI(国内人権機関)の欠如を深く懸念。強固で独立したNHRIの設立を求める
(続きます
Twitterのアーカイブデータのリクエストをしてみた。リクエストして、数日後にアーカイブデータの完成の通知が来てダウンロード、unzipしたらブラウザからみられる。古いデータもほぼすべて見られるのでTwitterにしては良心的。
アーカイブに含まれるデータとリクエストの方法はこのヘルプに書いてます。
https://help.twitter.com/ja/managing-your-account/accessing-your-twitter-data
私は、2006年か2007年には使い始めていた記憶があるのですが、アカウント情報では2008年1月からとなっており、アーカイブデータ内では2008年3月23日が最も古いtweet。
ほぼすべてといったのは、私が知っている最初のTwitterはSMS機能でfollowerへ一斉配信で、そのあとWebアプリになった。そのSMS時代のデータは含まれずWebになってからのデータがおそらく全て見られる。
Twitterに画像投稿機能がなかった時代に3rd partyの画像サービスと連携したtweetも、かろうじて画像が残っていました。
面白いのは、ヘルプにも記述があるけれど、デモグラフィック情報がある。Web上では表示されていないものがこのアーカイブには含まれて、自分が入力していない、Twitterが推測した年齢や言語、興味のデータが見られる。
旧Twitterのヘイトスピーチ放置を指摘した団体CCDHに対して、マスク氏ら経営陣は真摯な対処を約束するのではなく、訴訟を起こした。
法的アクションを伝える発表文には、事もあろうに「公共の権利である言論の自由を守る」と題されている。非常に悪い種類の冗談のようだ。
発表文には「私たちは、法律の範囲内であれば、あらゆる背景や信条を持つ人々が自由に自己表現する権利を持つべきだと考えています」と述べる。CCDHが指摘したヘイトスピーチは、黒人差別、ヒトラー賛美、白人至上主義と暴力の示唆など、ひどい内容ばかりだった。マスク氏はヘイトスピーチを積極的に放置する姿勢を隠さない。
https://blog.twitter.com/en_us/topics/company/2023/a-new-era-of-transparency-for-twitter1
参考:CCDHの報告書はこんな内容
https://mstdn.jp/@AkioHoshi/110813519135144615 [参照]
いまさらではなくて、どう決着がつくのかのために知りたい情報。ウクライナの戦争の根っこがどこにあるのか少し理解できた。よしろぐさんのこの動画、無料で見られます。 https://digital-humanities.shop/shop/live-32-ukraine/
「プーチンがおかしなことを言っている」というだけで思考停止している人が多いけれど、普通の生活をしているとなかなか情報が入ってこない。ソ連崩壊後のロシアの立て直しに対する国際社会の冷たさや、ワルシャワ条約機構は消滅してもNATOが残ったことの影響と拡大など。ゼレンスキーは西側に持ち上げられてヒーローになってしまったのではないか、など。この戦争がどう決着するのかわからないけれど、少なくともなぜ起きたのかを知らないと終わり方を想像することもできない。
数日前にTwitterのアカウント凍結された翌日に岩波書店の「世界」を初めて買ってみた。
Twitterのように140字で白黒つけたがる世界とは異なり、社会課題には書籍1冊でも語れない膨大な背景があって、しかも白黒分けられるものはほとんどなくてグラデーションしかも複数軸のスペクトラムになっている。そのような世の中のことを専門家から知ることができる。
特集の「安部政治の決算」の最初の記事の冒頭で述べられていたのは、当時の政権のもっとも重要議論は憲法改正の条項に関するものだったと。よしログさんの憲法リテラシー に参加しているがそこでも同じような国民投票の詳細な法整備が進んでいるという指摘があり、粛々と一般の人が気づかないうちに、特定の人の都合のいい世の中に変わり続けている。
そのほかにも、教育の場での性教育と偏った考え方や、ドイツの原発問題など興味深い記事が多くあった。「世界」という雑誌を知るために、もう何冊か買ってみようと思った。
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例えばドイツの原発問題は、ドイツの環境大臣にインタビューしてるんですよ。私は、ある程度選んではいるもののオンラインメディアの情報にばかり触れてきたので、良質なものはいまだに紙媒体だったのかと気づかされる。
”エアコン理論”。10畳の部屋に10畳用のエアコンをつけて真夏の暑い日に最大出力にするのではなく、15畳用のエアコンをつけておいて余裕を持たせて冷やすのが効率が良い、チームでそういう人の配置も必要だと、その人は言った。
それができれば誰も苦労しません。自分は何も組織づくりや人材育成をしていないと言っているようなものです。予算確保に長けているだけ。
たいていの組織ではリソースが足りないなかどうパフォーマンスを上げるか、個人の能力を最大限に生かして成長できるるかを日々工夫をしています。業務量に対して人が30%足りないくらいがちょうどよいという話も聞いたことがある。
私は、だれもが自分の能力をを高めたいと思える環境を作ることが最優先だと思っている。それを組織のパフォーマンスにつなげること、つながっていることをチェックすることがマネージャーの仕事。仕組みを作ってそれを実行させることがマネージャーの仕事ではない。(そういうことが必要な業務があるかもしれないが(業界ではない)、そこは私がいたいと思う場所ではない。どんな能力を高めたいと思うかも、人それぞれ。)
ある組織を見て、思うところがあったので書き残しておく。キーワードは、適材不適所と"エアコン理論"(とその人が呼ぶもの)。
適材不適所。優秀な人(かもしれない)が、不適切なポジションにいる場合がある。たいていの場合はICとしては優秀だがマネージャ向きではない人がマネージャーになってしまったとき。1次成長した若い組織ではありがち。初期に優秀なメンバーが集まり組織が大きくなった時に古参がマネージャーになり、そこから数年たった時に歪みが生じて次の成長を阻む。
私は、成長段階においてはこのようなことが起こるのは仕方がないと思っている。問題は、それに早く気づいてどう対処するか。この段階でその組織にとっては、その人はすでに適材ではないと、私は言いたい。古参マネージャーをICに戻すのも簡単ではないが退出いただくのもさらに難しい。組織の変革が必要。組織の成長は人の成長よりも早いのです。
そして最近見たケースでは、悩ましいことに組織のリーダーがまだ問題に気付いていなくて、チームで得意分野を補完関係にあり高いパフォーマンスが維持できていると評価している。その不適所な人の周囲が、歪みをカバーして耐えているだけで、耐えきれない人がぽろぽろ刃こぼれしても、その人の問題だとされている。
昔上司(女性)が、女性は少数派の多数派と言っていた。最近、アメリカではアジア人女性が受け入れられやすいという話を聞いた。白人以外の男性や白人女性に比べると、敵対視されにくいらしい。
最近面接で、自分が敬遠されているのかもしれないとふと気づいた。自分の能力不足やミスマッチもあると思うが、どうもそうばかりではないのではないかと。敵対視されるなら上等だ。
賢さは、訓練で少しずつ成長する (してるはず)。学習して理解する知識や考え方ではなくて、短時間で全体像を体系的に把握したり、2, 3ステップ先を予測して対策候補を見つけるという賢さ。
子供の頃私は、そういう賢さを持ち合わせてなくてやらなければいけないことをきちんとやるというまじめさしかなかった。20歳代30歳代にも様々な経験をして、周囲の賢い方たちから多くを学びました。
Twitterとの併用を検討中。
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チェロ/革工作/小笠原/テクノロジー/ビジネス/公平/人権/ねこ, ソフトウェアのマーケティングやエンジニアの仕事をしてきた。夜間のビジネスの学校へ行った。ねことは対等な付き合いをしてきたつもりだけれど、最近下僕感を感じています。