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【重版御礼】拙著『クリスティを読む!ミステリの女王の名作入門講座』(東京創元社)が、おかげさまで重版になりました。買ってくださったみなさん、展開してくださった書店さん、どうもありがとうございました! たぶん重版の理由の9割は嶽まいこさんによる素晴らしいカバーイラストだと思うけど、あのカバーはマジで手元に置いとく価値があるので、まだの方はぜひ!
amazon.co.jp/dp/448801545X

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J・G・バラードはいかなる意味でもdoomsayerではなく、不敵に大胆に、クールに官能的に笑みを浮かべながら終末のヴィジョンをしつこく放射する異才である。とワタシは思うのですが、増田まもるさんとお会いするといつも発散する明るさとおおらかさを感じて、そのたまさかの明るさが両者を結び付けている、いやさらには、つまりそれは訳者が作家の資質を引き出す(ルビ:elicit)ということなのだろうかと時折想ったりします。

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さすがにここからボツになることはないと思うので告知しますが、次のSFマガジン(2月25日売り)に翻訳が載ります。ジョン・ウィズウェル「幽霊屋敷のオープンハウス」です。
2021年のネビュラ賞受賞作で、ヒューゴー・ローカス・世界幻想文学大賞にもそれぞれノミネート。めっちゃ評価高い作品です。
筋書きとしては、前の住人の死から長年空き家になっていた屋敷でオープンハウスが行われ、そこに新しい家を探す父娘がやってくるのですが、そこは実は幽霊屋敷で……。という感じ。
とはいえホラーにはなりません。めっちゃいい話です。泣ける……かも。ぜひご一読を。

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シオドア・スタージョン/川野太郎訳『夢みる宝石』(ちくま文庫)読了。ハヤカワ文庫で読んだときの印象と、今回新訳で読んだ印象はかなり違った。自分が歳をとったせいなのか、それとも訳の違いによるものなのかは分からないが、「宝石状の生物と彼等が生み出す不思議な生命をめぐる幻想的なSF」というイメージは完全に拭いさられた。そんな生優しいものじゃなかった。
まず思ったのは、全編が虐待やハラスメントの描写に満ちていて読んでいてつらいということ。(昔読んだときはあまり感じなかったのは、時代もあったのだろう。)物語の主眼は、その中で傷つきながらも善を信じ進むことで得られる救済なのだろうと思うし、それはそれとして感動的ではあるのだが、それにしても異様だ。(褒めてます。)
クライマックスには、『人間以上』の第一部「とほうもない白痴」や『一角獣・多角獣』の短篇「考え方」と同じく、これまで聞いたことの無いような価値観・論理で息もつかせぬ展開が続く。そしてたどり着く異形のハッピーエンドには圧倒されるばかりだ。

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小説アンソロジー『FFEEN vol.4』に掌編を寄せました。
誰かに似ている、ある俳優のお話です。
10分程度で読めると思いますので、隙間時間のおともにぜひ。

3/2 18:00までの無料公開です。
よろしくお願いします🎬

大木芙沙子「或る男」|FFEEN vol.4(ffeen_pub)
note.com/ffeen_pub/n/na77ef0ff

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スコットランドでイタリア出身のフランチェスカ・T・バルビニが主催する意欲的なSFF小出版社Luna Publishing Pressから、来たる4月末に高野史緒の短編集『ヴェネツィアの恋人』が出るそうです。翻訳はSharni Wilson.
表紙は原書と同じく佳嶋の絵。
lunapresspublishing.com/produc

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第4回みんなのつぶやき文学賞、今週の日曜日(4日)まで投票を受けつけております。
2023年に刊行された小説を【国内編】【海外編】に分けて1冊ずつご投票いただけます。「新刊をあまり読めなかったな……」という方も、どうぞお気軽に読んだ中でのベストを挙げてください。
投票フォーム制にした結果、何を選んだかをご自身のSNSでは明らかにされない方も多く、結果としてすごく票が割れています。
(でも割れた1票ずつをめくってみていくのが見る分には楽しいです)
tbaward.jp/4th_2023/

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《投票のお願い》
選挙ではありませんよ!文学賞への参加のお願いです。
10年続いたTwitter文学賞を継承して生まれた「みんなのつぶやき文学賞」、端っこ集計員としてお手伝いしています。
今年で第4回!👏
第3回まではTwitterからしか投票できませんでしたが、SNS多様化を受けて今年から投票方式を一新、
”SNSアカウントを持っていない人でも投票できます!”
【リンク先からフォーム記入】
tbaward.jp/4th_2023/

もう一回言っておこうっと。
”SNSアカウントを持っていない人でも投票できます!”
【Googleフォーム記入です】
tbaward.jp/4th_2023/

こういう文学賞の類いってどうしても敷居が高く感じてしまいますが(読んだ冊数とか、読書好き的な肩書きとかね)、この賞のマインドはシンプルです。2023年あなたのオンリーワン小説に1票を!ふだんは読まないけど、たまたま読んだ1冊が面白かった!――これもまたよし、投票してください、以上!
【2024年2月4日(日)23:59〆切】です!

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blueskyをおもな住処としていたらこちらはすっかりごぶさたになってしまいました、が、宣伝とあらば復活するよ。すでに週末あたりから店頭に並んでいるところもありますが、拙著『クリスティを読む! ミステリの女王の名作入門講座』(東京創元社)、ネット書店などでは本日発売です。よろしくお願いします。電子版も同時販売ですが、中身より価値があると噂のこのカバー絵は紙じゃないと味わえない。また紙では同じページの下段にある注釈(リンク先参照)は電子だと章ごとにまとめてになるので読み心地も変わりますので、お好きな方でどうぞ!
webmysteries.jp/archives/34804

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今日(1月27日)の朝日新聞土曜版「be」に、「好書好日」で朝宮運河さんに『奏で手のヌフレツン』についてインタビューいただいた記事が転載されています。web版はこちら。asahi.com/articles/DA3S1584725

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日本経済新聞のコラム「半歩遅れの読書術」では、大森望さんが〝名前だけでも覚えてほしい作家〟として取り上げてくださいました。筆名の注意喚起までありがとうございます…。
nikkei.com/article/DGKKZO77984

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慶應義塾大学出版会から「サンリオ出版大全」が出ます。
もちろんあの伝説のサンリオSF文庫についても書かれているので、すごく気になります!!!

keio-up.co.jp/np/isbn/97847664

林譲治さまから待望の最新シリーズ第一巻『知能侵蝕 1』をご恵投いただきました。近未来のファーストコンタクトですよ。楽しみでなりません。そしてこの美しくも不穏な予兆に満ちた表紙は、言わずと知れたRey.Horiさまです。
hayakawa-online.co.jp/shopdeta

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大学院のときに研究会で書いた論考ですが、せっかくなので公開します。行為者の知能と目的は独立であるとするNick Bostromの『直交仮説』に対しての反論ルートを検討しています。

AIの知能と目的――ボストロムの『直交仮説』を検討する - 水槽脳の栓を抜け the-yog-yog.hatenablog.com/ent
 

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「創元SFオールタイム・ベスト投票」というのをやっていると聞き、『創元SF文庫総解説』をパラパラやって自分なりのを選んでみた。なお、一応のしばりとして、「①他社文庫等からの再刊でないこと」「②アンソロジーは除く」「③できれば如何にも創元らしいもの」を条件としてみた。
その上で残ったのはバラード『旱魃世界』『ミレニアム・ピープル』、ルポフ『宇宙多重人格者』、ハーバート『ドサディ実験星』、イーガン『宇宙消失』の5作品。どれも捨てがたい魅力(におい?)を発散している。売れ筋の王道から一本入った裏道っぽいところが創元SFの魅力じゃないかと思う次第。
(しばりが無ければバラード『夢幻会社』『結晶世界』、プリースト『逆転世界』、『ロシア・ソビエトSF傑作集』も入れたかった。

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横浜市の妙蓮寺駅で、2024年1月21日(日)に「本や街」というイベントがあるそうです。
開催日時 2024年1月21日(日)
出店販売 11:00 – 16:00
>書店も会場にはなりますが、お店の軒先や古民家、町内会館、不動産屋などに分散します。
honyamachi.tsudurikata.life/

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東京都大田区の梅屋敷駅では、2024年3月に梅屋敷ブックフェスタなる独立系書店や出版社のイベントがあるそうです。
昨年は海外文学翻訳家座談会( instagram.com/p/Cz77dmMSVqT/?i )をやっていたようですし、回を追うごとに趣向を変えながら規模を大きくしていていいですね。

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『本の雑誌』2024年 2月号の「新刊めったくたガイド」で、大森望さんが『奏で手のヌフレツン』を取り上げてくださいました。励みになります。

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