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木下 充矢 さんがブースト

【新年特別企画】2024年 東京創元社 翻訳ミステリ&文芸/ノンフィクション&評論 ラインナップのご案内
webmysteries.jp/archives/34349
おっ、ブロックマイヤーの単著がひさびさに。
>ケヴィン・ブロックマイヤー/市田泉訳
『いろいろな幽霊』(単行本)
>失恋した瞬間を永遠に繰り返す幽霊、雨となって降り注ぐ幽霊、方向音痴の幽霊、瞬間転送装置が生み出す幽霊……イタロ・カルヴィーノ短編賞受賞作家が贈る、時に切なく、時におかしく、そして時にはちょっと怖い幽霊たちの物語を100編収めた不思議な短編集。

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フレドリック・ブラウン/小森収編『死の10パーセント』(創元推理文庫)読了。ブラウンのミステリ作品からさまざまなタイプのものを選りすぐって、フルコース料理に見立てたショーケース的な作品集。もともとブラウンは中学生のときに『発狂した宇宙』を読んで以来の大ファンなのだけれど、図書館で借りて読み漁ったのはSFばかり。ミステリは殆ど読んだことが無かった。『真っ白な嘘』や『シカゴ・ブルース』の新訳版が出たのを機に、ミステリも読み始めたところなので、こういう企画はうれしい。小難しい人間としての葛藤とか関係ない、謎の解決を真ん中に据えた良質なエンタメとして最初から最後までおもしろく読めた。でも表題作と「愛しのラム」、それにラストの「最終列車」はミステリというよりダークなファンタジーと呼びたい逸品で、こういうのが心から愉しいと感じるのは、自分が根っからのSFファンだからなのだろうな、とも思う。

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John von Neumann (28 December 1903 - 8 February 1957) reading a book and sitting on a gun barrel at a Hungarian artillery position, August 1915.

Photo courtesy of Nicholas Vonneumann (center, next to John's left knee).

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スタバとそのボイコット 2/2 

TGRT Haber局は「ガザに対するトルコ国民の感情を理解し、これに決して反することはない」「キャスターとディレクターの行動は容認できず、強く非難する」「ゆえに雇用契約は打ち切った」というような内容のステートメントを公表しているそうです。つまりはスタバのマークを視聴者の目に触れさせたからアウトなんですが、名目としてはステマ広告‘covertly advertising’が抵触したことになっている。キャスターがなんでやったのか、信念があったのか、ウッカリなのかはわかりません。無知やウッカリってことはないのだろうか……。
そういう現状に私は「加熱しすぎ」や「企業も個人も、トレンドに対して悪い意味で反射的にパフォーマティブになっているのではないか」という印象をぬぐえません。
それとは別件として、キャスター解雇のニュースがゴシップ誌や右派メディアでばかり報じられるのもなんかアレ。リンク先はガザの被害状況にも言及していて、さほど面白ニュースとして消費している感じがなかったのでソースのひとつとして貼っておきます。
metro.co.uk/2023/12/27/tv-pres

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第11回ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作 矢野アロウ『ホライズン・ゲート 事象の狩人』(早川書房)を頂き読みました。巨大ブラックホールを探査する者たちの物語が、詩的でいてソリッドに描かれていてよかったです。日常的に描かれるウラシマ効果のずれや、探査に伴って発生する仮想実体の狙撃(着弾までに一週間、時には一月を越える)、右脳に祖神を宿した狙撃手の女と時間を同時的に見通せるパメラ人との愛情の在り方――などの要素を面白く読みました。

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面白かったのを厳選して紹介しました。

過去作の再録では、サラ・ピンスカーのロボットミステリ“Bigger Fish”も悪くないですが、ちょっと引っ張りすぎかもしれません。犯人はほぼ確定しているから、実質動機と手法のみを明かす話なので。
既訳あり→「もっと大事なこと」(佐田千織訳、ジョナサン・ストラーン編『創られた心 AIロボットSF傑作選』、創元推理文庫収録)
uncannymagazine.com/article/bi

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仕事を納めた達成感のあまり、Uncanny magazineで英語の短編を10作ほど立て続けに読みました。
P・ジェリ・クラークの"How to Raise a Kraken in Your Bathtub"は、野心ある若者が一山当てるために「浴槽でクラーケンを育てる方法」通りにイカの怪物を育て、彼と大英帝国の破滅を引き起こす。
uncannymagazine.com/article/ho

"The Music of the Siphorophenes" (2021) by C. L. Polkは歌う巨大生物や宇宙海賊が出てくるスペースオペラ。やや冗長。
uncannymagazine.com/article/th

“Six Versions of My Brother Found Under the Bridge” by エヴゲニア・トリアンダフィルは、たぶんダークおとぎ話風家族小説。弟を亡くした少女は橋の下から計6回も弟を連れて帰る。
uncannymagazine.com/article/si

"The Pandemonium Waltz" by ジェフリー・フォードは熱病の中で見た悪夢のようなとりとめない話。しかしはっとさせる1節が多く、良い。移動ダンスホール怪奇譚。
uncannymagazine.com/article/th

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発売2日目にして重版が決まったそうです。
QT: fedibird.com/@dempow/111588609
[参照]

酉島伝法  
総解説企画では、『サンリオSF文庫総解説』『ハヤカワ文庫SF総解説2000』『ハヤカワ文庫JA総解説1500』にも参加しています。
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万葉集の字余り句にはほとんど、「あいうえお」のどれかが入っている、と宣長は観察したのだけれど、ほんとな。(含まないのは3%程度)

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クリスマスや年末年始のお供にいかがですか。

吉羽善
「五時の魍魎」

「ノートパソコンの誤字にお悩みでいらっしゃるでしょう」
ある日僕の家を訪ねてきた訪問販売業者は、パソコンやスマートフォンの誤字を減らすサービスを販売しているという。半信半疑ながらも好奇心から業者の話を聞いていた僕だったが──。

小説を書いたり記事を書いたりメールを書いたり……。
色々な誤字に悩まされたことのあるみなさんにぜひ。

virtualgorillaplus.com/stories

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来年(2024年) 1月中旬頃から店頭に並び始める、新帯付き・文庫版『火星ダーク・バラード』(ハルキ文庫)の書影が届きました。
発売まで、もうしばらくお待ち頂ければ幸いに存じます。

#火星ダーク・バラード #上田早夕里 #青春アドベンチャー #ラジオ #SF

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杉江松恋さんとの月例SFレビュー番組「これって、SF?」、12月号その3です。

私は、劉慈欣/大森望・古市雅子訳『白亜紀往事』(早川書房)を取り上げました。
恐竜と蟻が互恵関係を結び高度な文明を築き上げている白亜紀を描く、『三体』作者の初期長篇です。文明発祥までのプロセスや、種族間のスケールの違いを乗り超える数々のアイデアがおもしろいです。

杉江さんが紹介されたのは、井上雅彦監修『乗物綺談 異形コレクションLVI』(光文社文庫)です。
全篇外れなしですが、SF読者には、冒頭の久永実木彦~坂崎かおる、中盤の柴田勝家~上田早夕里~斜線堂有紀~空木春宵の並びがとくにおすすめ。それに意外な人のSFも……。

「これって、SF?」、年内の更新はこれで最後です。1年間、ありがとうございました。

youtube.com/watch?si=3wbeoi23v

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絵描きが語学学習の変なところでつまずいたっていう体験談です。(マジでしばらく考え込んだ)

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「オオカミは力の強い存在であるという認識から、古代ではオオカミ獣人が王位にあるものを載せた橇を引くことが多く、近代になってイヌ獣人による橇が盛んになったのは、古来の文化の影響が大いにあるとされる(なお、かつてはイヌ獣人もなるべくオオカミの血が濃いとされる犬種がよいとされた)
また、トナカイ獣人も橇を引くが、古来の慣習からオオカミに由来する名や似た特徴を持ったトナカイは橇引きとして魔除けの意味があるとされ、祝祭日の聖者であるルドルフも、その代表格と言える(一説には、ルドルフの赤い鼻も、太陽を咥えて天を走るオオカミの伝説に由来するとされる)」
ーーーオオカミはなぜ吠える 古来のオオカミ獣人神話の変遷 獣明書房 1987
あんまり血生臭くないマイルドな獣人世界だったらこうなる印象

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百敷や古き軒端のしのぶにもなほあまりある昔なりけり

gyazo.com/a901f793769d1626f9a8

絶対に翻訳不可能。日本語話者だけ、どころか「言語をひねくりまわす暇ばかりあった、超ハイソ&カシコたちにしか理解できないハイコンテキスト」の塊みたいな和歌が百人一首には少なくないのでは。一首も覚えてない自分が言うのもなんだが、そう予想させるに十分な一首である。順徳院のこの歌も順徳院が誰で、百敷とは何で、しのぶが何を指すのかがわからなければ、ほとんどまったく歌の意味がわからない。というわけで、百人一首。自分もとにかく最初の入り口は「わかんない」「わかってたまるか」から入ることにする。「わかんない」から入ったほうが「わかる」こと、多いし。

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東京ではかなり珍しい沖縄菓子店が調布にあると聞いて、行ってみた。事前情報が全然なかったが、物凄く狭い店内でおじいちゃんがサーターアンダギーや胡麻団子などを安く売っていて、地元密着の空気を感じたのが良かった。

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明治後期から大正にかけて活躍した彼女ら画家の死後の評価は微妙なところで、作品をみる限りぜんぜんよかったりするので、悪いのは美術史家たちである。とはいえ同時期の男性画家も忘れられていて、覚えられているのが東京美術学校とかの作家や特定のコミュニティ近辺の作家という状況ではある。アカデミズムが男性中心主義だっただけなんだけど、アカデミーは女性だけではなくいろんな属性の人間を排除している。
いずれにせよ「女性は美術の教育機会を奪われていた」というのは、(海外がどうかはともかく)自分が知るかぎりではそんなに正しい記述ではないというか、むしろそう書くことによって、当時活躍した女性画家の存在が無いことになっていることを正当化する理屈に見えてしまう。

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Podcast「こんなん読みましたけど」更新しました。7ヶ月ぶりです……。9月に行ったジョン・スラデック『チク・タク×10』刊行記念・スペース公開収録の模様を再編集してお届け。

open.spotify.com/episode/7AZOp

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