木下 充矢 さんがブースト

これは前にブルースカイでちょっと投稿した「仕事が早い、遅いはどう言った違いから生まれるのか」みたいなことを自分の中で周りの同級生とかみて深掘りしてみた話です

ちなみにこの私の基本作戦は大学受験の実技対策の際に予備校で叩き込まれたものを、そのまま実際の仕事に使っているだけだったりします。(美大の実技は、制限時間内に「完成」させないと、提出もできないし、もう一年浪人する羽目になるのです。ここで制限時間厳守の鉄則を学びました)

たとえ自分が納得できない8割の出来栄えだったとしても、その場で提出しなければ点数もつかないし、合格もできない。逆に言えば「完成」さえしていれば、8割の出来でも目標は達成されるのです。
この場合の目標とは、生涯たった一つのモナリザ級大傑作を作ることではなく、クライアントさんに期限内に一定以上の品質で出すこと、大学に合格すること(etc)なのです。

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夜中に突然vlogを作るなど。これは2024年2月にシドニーで撮った野鳥です。
youtube.com/watch?si=769P3KDn_

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ちょっとまぎらわしい書き方になっているな。
先の文章の中に出てくる「自分」とは、上田のことです(堀先生が私に質問する形で進行したイベントなので。堀さんの小説の書き方の話ではない)

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(堀晃先生のSF作家としての業績は、東京創元社から出ている著作等をご参照ください。堀先生の著作を抜きにして、日本のハードSFの歴史を語ることはできない)
 
 
(*04)
2016年に実施された思い出せないイベントの内容を、おぼろげな記憶から拾ってみたところ、こんな感じだった。以下、当日に出たやりとりの一部を、(a)~(c) までの3つの項目に分けて記しておく。
 
(a) 短編と長編で、作品の書き方を変えているか?
 
(*05)
商業出版は、習慣的に、400字詰め原稿用紙換算を基準にして何枚と数えるが、最近は字数で計算することも多いので、以下、字数計算したときの数値も一緒に書いておく。
短編は20枚(8,000字)~50枚(20,000字)、ショートショートは10枚(4,000字)以下で、100字とかそれ以下(極端な場合は20字ぐらい)だと超短編になる。以上はおおよその目安。
 
(*06)
自分の普段の仕事では、異形コレクション=50枚(20,000字)前後、月刊誌連載一回分=60枚(24,000字)前後、SFマガジンなどの読み切り=70枚(28,000字)枚前後、書き下ろしとして短編集に収録する中編(原稿料は出ない)=120~180枚(48,000~72,000字)前後、単行本一冊分=450~900枚(180,000~360,000字)。これまで最も枚数が多かった長編は 1600枚(640,000字)
 
(*07)
短編と長編ではこれだけ枚数(字数)に違いがあるが、自分は、短編も長編も同じ方法論で書いている。区別はつけていない。ショートショートと短編は違うかなあ、ということは考える。
ショートショートは「とても短い短編」ではなく、ショートショートとしての書き方が別にある感じ。

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■ここから始まる投稿は、Blueskyに同文があります。ここには、あちらで投稿するたびに文章をまとめておきます。長文を置けるのが便利なので。
 
 
(*01)
2016年頃に、SF作家の堀晃先生と一緒に大阪の創作講座のイベントに登壇したことがあるのだが、この記録が活字化される前にコロナ禍が来たせいで、活字になる予定が消えてしまった。イベントは複数回開催され、予定では、登壇した現役プロ作家全員の対談が活字としてまとまるはずだったのだが、全部、未出版になってしまった。出版されたら私もその本がほしかったので、とても惜しい。
 
(*02)
当時の話は、ブログで少しだけ言及していたが、活字化の予定があるから細部には触れずにおこう思い、わずかなメモのみに留めていた。最近になって、せっかくだからあれをまとめ直そうと考えてメモを確認したのだが、どうしても対談内容の細部を思い出せない。8年は間をあけすぎた。デビュー当時のことよりも、8年前のことのほうが思い出しにくい。
 
(*03)
内容はSF小説の書き方に関するもので、自分がどんな書き方をしているかということを、堀先生の質問に応じて答える形式だった。デビュー直後と比べると、自分は少しずつ原稿の書き方が変わっており、執筆に使えるツールも進化してきたので、昔といまではずいぶん執筆方法が違う。その変遷に関する諸々を、忘れないうちに、ここに記しておきたい。しばらく、不定期に長文を続けます。

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(*08)
(b) 頭の中にある構想を、どういう手順で作品にしているか。

短編でも長編でも、作品一本分を「ファイルキャビネット」と、その中に収める「書類ファイル」としてイメージしている。キャビネットの各々の引き出しが「章」、引き出しの中にある書類ファイルが「節」、その書類ファイルの中に何通りもの「場面」が、情報カードのイメージとして存在する。

(*09)
一番よいと思える書き方 (「場面」のカード)を、各フォルダから取り出し、直線上に並べるとストーリーができあがる。並べたものを読み返したときに、「ここは、別の書き方に変えたほうがいいなー」と思うと、別の「場面」のカードと入れ替える。

(*10)
こういうことを、物理的な紙のカードをつくって管理するのではなく、頭の中だけで行う。頭の中だけの作業なら、現実にカードをつくるよりも早く、入れ替えも一瞬で完了する。私以外のSF作家でも同じことをやっている方がいるので、さほど珍しいやり方ではないのだろう。後日言及するが、この思考方法は、アウトラインプロセッサによる執筆と非常に相性がよい。

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『まるで渡り鳥のように 藤井太洋SF短編集』(創元日本SFライブラリー)は本日発売です。
電子書籍の配信も始まっています。
どうぞ手に取ってお気に入りのお話を探してみてください。

tsogen.co.jp/np/isbn/978448801

木下 充矢 さんがブースト
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Twitterを筆頭にしたSNSは嘘がたくさんある掲示板だよ、2ちゃんねるだと思って接するんだよ、つまり私のこの投稿もそういう姿勢で受けとめるくらいがちょうどいいよ、くらいのことをリベラル自認側がTwitterに投稿するようになってはじめて、まともにたたかえるようになる気がする。リベラル自認側がTwitterをまだ信じようとしていて、そこでたたかおうとしているうちは、勝ち目はないでしょう。この世のほとんどの者は「正しさ」にも「政治」にも興味などない、という認識を持つことも必要。

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トランプ氏に続いて斎藤氏、正直、驚くようなことは何もない。

つまるところ、世界というのはそういう場所なのであって、だからこそ我々は小学校のころから教師やクラスメートの理不尽に悩まされ、長じては上司や同僚、仕事の関係者の世界観に絶句し、メディアにうんざりし、ベストセラーには共感できず、メジャーなウェブサービスを遠ざけ、マイナーなコンテンツに熱中する人生を送ってきたのだ。政治だけがそうでないと期待する方がおかしい。

歴史もまた、我々の目から見て理解困難な決定や行動にあふれている。それでも、大局的には良い方向に向かう(あるいは、その結果に我々が順応できる)のが人類世界というものなのだが、局面局面では耐え難いことが沢山起こる。

SNSとはそういうことのためにあるので、耐え難い時に、耐え難さを共有できる環境が作れる場所なのだ。そうして、何とか生き延び、命が尽きれば死ぬ。我々はそのようにできている。何も成し遂げる必要などはない。生きよう。

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Begum Rokeyaの『スルタナの夢』、私はかつて英語圏のSFFTウェブジン経由で存在を知りましたが、日本語圏だとカスガさんの紹介がかなり早かったと思います。
カスガさんは最近、第12回ハヤカワSFコンテストの大賞を「コミケへの聖歌」で同時受賞しましたが、SNSではクラシックSFの発掘・紹介者という印象があります。

※リンク先X(Twitter)
x.com/kasuga391/status/7093484

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【クラウドファンディング】パレスチナの劇場・映画館アルカサバシアターの存続危機を救おう(artscape)
artscape.jp/article/26124/

「ヨルダン川西岸の中心都市ラマラに位置する重要な文化施設として、20 年以上にわたり 400 席の劇場と 300 席の映画館を運営してき」た、アルカサバシアターへの支援の呼びかけ。

4度も来日公演をしていたとは、知らなかった。

#文化資源

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百田尚樹氏の発言は、本人も「(やって)ええことやない」と断っているように仮定の話だ。
だが、そこで彼が挙げた案は全て、女性の権利を剥奪するものばかりだった。権利と尊厳を踏みにじれば問題は解決する、という考えを披露したのだ。
またその言い振りには嗜虐性がある。教育を受けた、20代過ぎの、子供を持っていない女性やこのような女性たちに共感を持つ人々を嫌がらせるためのように感じられた。
SFと断ればやっていいというわけでもないだろう。

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公党党首による子宮摘出の差別発言の公言について、SFプロトタイピングとしては、という意見を見ましたが、研究している立場から言えば、同様に駄目でしょう。

従来出版であれば作家、編集、校正、出版、広報の段階があるように、SFプロトタイピングもワークショップから表現に至るまで、目的が違えど、段階があります。出版社が責任を持つように、実施者が責任を持ちます。

SFには思考実験的な側面がある、というのは、一面的にはそうです。一方で、実験にはそれに伴った倫理と場の設計が重要です。本件ではThreadsの方がTwitterより深い議論がなされており、字数の差の影響がありそうです。これも場ですね。

鷹羽玖洋さん(図書カード賞「星の灯の狭間にて」)
第8回創元SF短編賞 長谷敏司賞を久野曜名義で受賞。Skebでも活躍中(skeb.jp/@tkbn98)
の21世紀型万能人。カクヨムでたくさん作品が読める(kakuyomu.jp/users/gunblue)
のが嬉しい。最近、長谷敏司賞受賞作「銀の滴降る降る」の改稿が終わった、とのこと。ということは……!?

木下充矢(アマダ賞「彼方には輝く星々」)
さなコン、創元SF短編賞、星新一賞、と、公募を渡り歩いて連作を書き連ねる、という所業を繰り広げた無謀者。好きな惑星探査機は「あかつき」。締め切りをギリギリまで攻める悪癖持ち。受賞作はトイレの中で立ったまま応募、締め切りまでの残り時間は3分35秒でした。もうちょっと、その、「計画性」を頑張りたいと思います……。

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一般部門受賞者のプロフィールを不肖木下からご紹介します。

柚木理佐さん(グランプリ「冬の果実」)
別名義で単著12冊、萩尾望都や夢枕獏も審査員を務めておられた「ゆきのまち幻想文学賞」で入選少なくとも9回の猛者。創元SF短編賞の1次選考通過リストにもお名前が見受けられます。
近日ではシドニーの日本語書店が主催する「フルオブブックス文学賞」第3回最優秀賞・第4回優秀賞を受賞。

玖馬巌さん(旭化成ホームズ賞「ポラリス」)
「フェノティピック・プラスティシティ」(『anon press』2023/9/6)や「みをつくしの人形遣いたち」(『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』)などの著作を持つかたわら、AIアライメントネットワーク「超知能がある未来社会」シナリオコンテストに未来シナリオ「機械仕掛けの翼とともに:学術AI(SAI)がもたらす第3 次科学革命」が佳作入選、人工知能学会誌『人工知能』2024年9月号に掲載。ガチの知識を下敷きにしつつ、優しい世界と人の情緒をセンターに据える文理融合型兼業SF作家。

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京都SFフェスティバル2024 合宿企画1コマ目(19:15-20:15)企画部屋③
「第11回日経『星新一賞』受賞全作品を語る(当事者が)」
をやらせていただきます。

まずジュニア部門受賞5作品の感想(本当にユニークかつバラエティ豊かな作品揃いです。21世紀の中学生の底力を見せつけられました!)。本当はジュニア部門だけで1コマ語りたかったくらい。

次いで木下から、一般部門受賞者の柚木理佐さん(グランプリ)、玖馬巌さん(旭化成ホームズ賞)、鷹羽玖洋さん(図書カード賞)にメールインタビュー敢行。もちろん木下(アマダ賞)も自作を語ります。
渾身のレジュメ43ページは、京フェスDiscordにアップロード済み。読み上げていたら絶対に1時間枠に収まらないので、当日はレジュメをネタに、よりディープな話をできたらいいなあ。

当日は木下と玖馬巌さんが現地参加、柚木理佐さんもリモートで参加いただける予定です。残念ながら鷹羽玖洋さんは日程が合いませんでしたが、レジュメが特濃。必見です。

木下 充矢 さんがブースト
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入場無料の横須賀市自然・人文博物館にも立ち寄りました。二代目館長が発光する生物の研究者だったことから、発光する生物に関する展示がすごく充実しています。
館内にジオラマがたくさんあり、そのスケールもいちいちデカい。
全体的に古びてはいるが面白いものが多く、企画展も学芸員さんたちのがんばりを感じました ( オナモミや、マジックテープで作った擬オナモミ“オナミモ”を的に投げて点数を競うダーツコーナーが地味に楽しい museum.yokosuka.kanagawa.jp/ar
1枚め 発光カタツムリの紹介 模型の口元がボタンを押すとひかりだす!
2枚め タカアシガニほか深海の甲殻類の標本展示
3枚目 木製の氷冷蔵庫

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It's a bit exaggerated in these 30 second exposures but even with the naked eye you can clearly see the sun starting to work its way up to the horizon. Sunrise is in a bit over a month.

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